にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

小説もどき

プラメモ短編後書きとモバマスSSうp報告

あ、どうもお久しぶりです。 FXで有り金全部溶かしていない俺です。 アニメ感想以外で記事を更新するのはすんごい久々な気がします! そして、後書き記事を書くとかもういつ以来か思い出せないくらい! こういうのって、書こうと思ったときに書かないと大抵…

隙間を埋めるプラスティック-3

◆◆◆ パチリ、と部屋の電気を点ける。暗闇が取り払われ、中の様子がはっきりと見えるようになる。 この日、ノゾミはギフティアの定期メンテナンスのため、SAI社の施設に赴いていた。俺も契約主として同行するはずだったのだが、急な仕事が入ってしまい、やむ…

隙間を埋めるプラスティック-2

◆◆◆ ノゾミが我が家にやってきて、一ヶ月が過ぎた。 ギフティアのいる生活……温もりのある生活。そんなキャッチコピーに惹かれて、リースの契約を結んだ。 確かに、一人で生活している頃よりは寂しさを感じる機会が少なくなった。 しかし、温もりがあるかと問…

隙間を埋めるプラスティック-1

「西山実(にしやまみのる)さんですか? 実は、娘さんが交通事故に遭われて――」 娘である西山友(とも)が、信号無視をした車に轢かれて意識不明の重体になっている……務めていた会社のオフィスでその連絡を受けたとき、私は自分でも驚くくらいに冷静だった…

鎧さんと悪魔の姉妹 言い訳

久々にいつもの連載小説以外の作品をアップしてみました。 ちょいと機会があって書き始めたんですが、長さの割にはえらい時間がかかり、一応完成させたもののネタ的に同人ともオリジナルとも言えない(パクリ)微妙な感じになってしまったので、一時期お蔵入…

鎧さんと悪魔の姉妹-8

「え……?」 まだ呼吸も整っていない妹は、鎧の言ったことがほとんど飲み込めていないようで、小さく首をかしげるのが精一杯の様子だった。 それは当然だ。私もまだ、自分の身に何が起こったのか、鎧は何をしたのか、そして、何故鎧は自ら破壊されることを望…

鎧さんと悪魔の姉妹-7

「お姉ちゃん怒っちゃったじゃない。鎧さんのうそつき」 「面目ない……」 「謝ったって許してあげない」 「そんな! バラバラは勘弁して下され! 後生ですから!」 口を尖らせて拗ねる妹に、鎧はたまらず平謝りする。妹の説得に成功しスカートめくりの特訓を…

鎧さんと悪魔の姉妹-6

私はあの子とは違う。 背中に生えた翼を見るたびに、何度も言い聞かせていたことだ。 事実、私には一晩にして家畜を殺しつくしたり、巨大な鉄塊を投げたりする常人離れした力はない――いや、あるはずがないと思いこんできた。 (そう。私はあの子とは違う) …

鎧さんと悪魔の姉妹-5

鎧がいなくなってから、一週間が経った。 出会った当日に地下牢に置いてきたため、「出会ってから一週間」という言い方もできるのだが、私としてはさっさと記憶から抹消したいので、いなくなった事実を強調した。 いつも通り朝食を終えた私は、自室からほど…

鎧さんと悪魔の姉妹-4

「あ~あ、お姉ちゃん行っちゃった。次に会えるのはいつだろう……」 姉の背中を見送った妹は、しょぼんと肩を落としながら牢の中へと歩いて行く。 「でも、今日はお姉ちゃんがくれた面白鎧があるから寂しくないもん!」 かと思えば、鎧のほうを見てニコニコと…

鎧さんと悪魔の姉妹-3

剥き出しのレンガで造られた階段は、地下へ向かうにつれて明かりをともす燭台の数が少なくなり、闇が濃さを増していく。それは、罪人は闇の奥底で一生を終えるべきだという建築家の考えを示しているようだった。 どうしてもの用事がない限りは地下には行かな…

鎧さんと悪魔の姉妹-2

「いやいや本当に知らないって。あたしはスカートめくる鎧の幽霊なんてたった今初めて目にしたところだよ」 「証拠」 「あたしの瞳を見てごらんよ」 「……ドブネズミが住み着くくらい濁った色してる」 私の容赦のない一言に、オーソドックスなメイド服を着た…

鎧さんと悪魔の姉妹-1

北の最果てにあるその城には、二人の悪魔が住んでいる―― 暗闇の中で、私は目を覚ました。 毛布の温もりから離れるのが惜しくて、右手だけを伸ばして枕元にあるランプの明かりを点ける。ささやかな暖色の光が瞼に届き、私はようやく体を起こした。 窓の無い部…

リミット・シェル・ブレイク 言い訳

Q なんでこんなに長くなったの? A わっかんね~ 全てがわっかんね~ 突然の新着占拠大変失礼いたしました。久々に短編書いてみた俺です。 ヴァンガードネタということで、分かる人と分からない人に別れてしまう微妙な内容だったと思いますが……「ヴァンガ…

リミット・シェル・ブレイク-10【ヴァンガードオリジナル小説】

「――<サイレント・パニッシャー>。クリティカルトリガーだ! 効果は<ガルモール>に!」 【<大いなる銀狼 ガルモール>パワー31000→36000 クリティカル2→3】 銀狼の牙が、火竜を貫く。 幾重にも重ねられた盾を破り、竜の命を狩り取る。 「……さすがね。け…

リミット・シェル・ブレイク-9【ヴァンガードオリジナル小説】

「――――」 デッキの上から現れたカードは―― <エリクサー・ソムリエ>。ヒールトリガーだ。 カード名 エリクサー・ソムリエ グレード 0 スキル ブースト 種別 トリガーユニット トリガー 治+5000 クラン ゴールドパラディン 種族 エルフ シールド 10000 国家 …

リミット・シェル・ブレイク-8【ヴァンガードオリジナル小説】

「<魔竜導師 キンナラ>のカウンターブラスト。自身をソウルに置き、<美技の騎士 ガレス>を退却させるわ」 カード名 魔竜導師 キンナラ 読み マリュウドウシ キンナラ グレード 1 スキル ブースト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族…

リミット・シェル・ブレイク-7【ヴァンガードオリジナル小説】

◆◆◆ それから一週間が過ぎた。白神高校が進学校だったため授業に関しては問題なくついていけるし、新しいクラスにも馴染んできた。一緒に行動する面子も大体固まってきた感じだし……別のクラスの娘だが、ちょっと可愛いなって思う女子もいた。 ……けど、ホムラ…

リミット・シェル・ブレイク-6【ヴァンガードオリジナル小説】

◆◆◆ ――俺は最後の最後まで、絶対に勝負を諦めたりしない! ふと、そんな台詞が頭に思い浮かんだ。アニメや漫画の台詞かと思ったが、違う。 まだ子供だった俺が、よく口にしてた言葉だ。 ファイトで相手に追いつめられると、毎回のように言っていた。けれど、…

リミット・シェル・ブレイク-5【ヴァンガードオリジナル小説】

カード名 ブレイジングフレア・ドラゴン グレード 3 スキル ツインドライブ!! 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 フレイムドラゴン シールド - 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 10000 クリティカル 1 効果テキスト 自【V/R】:あなた…

リミット・シェル・ブレイク-4【ヴァンガードオリジナル小説】

「……俺のターン、ドロー。<ドラゴンナイト ネハーレン>にライド」 俺がライドしたのは、スキルを持たない代わりに高いパワーを持つユニット、<ドラゴンナイト ネハーレン>。 カード名 ドラゴンナイト ネハーレン グレード 2 スキル インターセプト 種別 …

リミット・シェル・ブレイク-3【ヴァンガードオリジナル小説】

「準備はいいわね?」 「ああ」 左奥のテーブルの端席で向かい合った俺達は、互いのデッキをカット&シャッフルし、フィールドにセットする。ジャンケンは俺が勝ち、先攻を取る。 最初の手札はG1、G2、G3のユニットがそれぞれ1枚ずつあるバランスのい…

リミット・シェル・ブレイク-2【ヴァンガードオリジナル小説】

何となくそのまま自宅に帰る気分ではなくなってしまったので、遠回りをすることにした。小学生の頃の記憶が頼りなので迷わないか若干心配だったが、意外と覚えているものだ。 「ここは……」 気付けば、俺はある店の前で立ち止まっていた。 カードショップ、サ…

リミット・シェル・ブレイク-1【ヴァンガードオリジナル小説】

まるで少年漫画のワンシーンのようだったから、今でも鮮明に覚えている。 「離れてても、俺達ずっと友達だからな」 「……まったく。よくもそんなクサイ台詞を恥ずかしがることなく言えるね、リュウは」 「何だよそれ。ヴァンガードで繋がった絆は、ぜってぇ切…

魂の重さは400ポイント 言い訳

前回の予告通り、ダーク・クルセイダーを主人公に据えた短編を書いてみました。 最近ブログの更新頻度が減っているせいで、前作から全然間が空いていないように見えるんですが、 大体2週間くらい経ってるんで、普通に間が空いてた! 今作は、中途半端な長さ…

魂の重さは400ポイント-4 【遊戯王OCG小説】

回避は出来ない。攻撃範囲が広すぎる。 黒騎士は背中の大剣を盾のように構えると、地面を強く踏みつける。 衝撃。 剣ごと黒騎士を押し潰さんと、光の奔流が圧倒的な質量をぶつけてくる。 徐々に剣を傾けることによって勢いを逃がしつつ、耐える。 ――攻撃が止…

魂の重さは400ポイント-3 【遊戯王OCG小説】

「……よし、そろそろいいか」 窓の外が完全に闇に染まった頃。隣の部屋にいるであろうミアスとレシュが寝静まったのを察し、黒騎士は髑髏の面を被る。音を立てないよう慎重に甲冑を纏い、背中に大剣を担ぐ。 最初は一晩だけ厄介になるつもりだったが、2人と…

魂の重さは400ポイント-2 【遊戯王OCG小説】

「こいつはひでえ……一体誰の仕業だ?」 変わり果てた仲間の姿を見て、盗賊団の頭である男は怒りを顕わにする。 王国直属の騎士団に目を付けられ、前のアジトは放棄せざるを得なくなった。放浪の末辿りついた森の中で、捨てられた廃村を見つけた。ここなら騎…

魂の重さは400ポイント-1 【遊戯王OCG小説】

大切なものを切り捨てる度に、その剣は鋭さを増す。 「オラッ! そっちに行ったぞ! 逃がすな!!」 普段は静寂に包まれている深緑の中を、荒々しい怒号が切り裂く。 ひそやかに咲いていた小さな花たちが容赦なく踏み潰され、小動物達は侵入者たちに怯え、姿…

魔王さんとライナちゃん 言い訳

久々に短編なんぞを書いてみました! 相変わらず設定は自分で作っちゃってますが、既存のキャラを使った同人小説をアップするのは初めてなような気が。キャラを魅力的に描く能力が低い俺としては、同人小説ってキャラのイメージを壊しちゃいそうで書きたくな…