にわかオタクの雑記帳

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発売日に買ったのに今更(4日前)クリアした男のポケモンスカーレット感想【ネタバレ有】

ネタバレ防止用サムネ

 

結局買ったんですよね、ポケモンスカーレット


好きか嫌いかで問われたらもちろん好きだし、プレイ時間が確保できないほど忙しいわけでもないのに、何故か新作が出る度に毎回購入を迷うんですよ、ポケモン
初報に心躍らせ、速攻で予約し、新たな世界での冒険を今か今かと待ちわびるほどの熱量はないというか……もちろん、「ストーリークリア後が本番」のような対戦ガチ勢でもないですしね。
繰り返しになりますが、自分にとってポケモンは「好きか嫌いかで言ったら好き」くらいのポジションなんです。実際、ナンバリングタイトルでプレイしていない作品もありますし、直近のアルセウスはスルーしちゃいましたし。

 

じゃあなんでスカーレット・バイオレットは買ったのかというと、単純に流行りに乗りたかったという短絡的な理由なんですね~
ポケモン初の完全オープンワールドや、登場する新ポケモンに惹かれたわけではなかった。剣盾の時は時間の余裕がかなりあったのでランクバトルに少しだけ手を出してみましたが、新作を機に復帰しようなんて気はなかった。
「話題についていきたいから」なんて半分義務感に駆られながら、パルデア地方に足を踏み入れたわけなんですけど。

 


めっっっっっっっっちゃ面白かったです!!!!

 


些事を忘れてゲームに没頭する、なんて経験、久しぶりに味わいました……
自分の嗜好上、「シナリオが面白くて没頭する」「ストーリーの続きが気になるからのめり込む」といった方向性は何度もあるんですが、単純にゲーム自体に夢中になる、という感覚は、長らく味わっていなかったと思います。

 

 

 

 


その一番の理由は、ポケモンオープンワールドの相性の良さ」でしょうか。


隅から隅までとは言わずとも、マップをそれなりに探索したい自分にとっては、オープンワールドって広すぎて逆に苦痛だったんですよ。
取りこぼしがストレスになるというか、道中の宝箱は全部回収したい性質なもんで。
探索しなかった部分にレアなアイテムが落ちている、なんてことがあったら嫌だから、とりあえず行けるところには行っておきたい。
で、探索の時間が長すぎたり、色んなイベントを並行して発生させてしまって本筋が分からなくなったりと、オープンワールドのメリットよりもデメリットをより強く感じてしまったんです。

 


そんな「マップを自由に散策することの楽しさ」を見出せなかった自分に、道筋を示してくれたのがポケモンでした。
街から一歩出れば、見慣れたポケモン、知らないポケモンが、あちこちに点在している。
少し足を延ばせば、別のポケモンが姿を見せる。じゃああっちに行ったら? こっちの道に進んだら? ここから崖を飛び降りたら?
見たことのない新ポケモンの登場にワクワクするのはもちろんのこと、別地方ではレアだったり、普通にはゲットできなかったりしたポケモンがとことこ歩いていると、「あ! ゲットしなきゃ!!」とテンション上がっちゃう。


横道に逸れ過ぎて明らかにレベルの高いポケモンと遭遇した時の緊迫感。でもこれ頑張ればゲットできるんじゃないかと思考を巡らせ、必死になってHPを削り、揺れるボールを祈りながら見つめる「原初の楽しみ」。
「ストーリーだけ楽しめればいいかな」なんて軽い気持ちで始めたのに、いつの間にか夢中になってパルデアの大地を駆け回っている。
これ、全く同じシステムだったとしても、完全新規タイトルで、全て見知らぬモンスターだったとしたら、ここまで夢中になれなかったんじゃないかと思ってしまい、ポケモンの「積み重ね」と「新鮮さ」をダブルパンチで繰り出せる強みを実感しました。


バトルシステムは今までと変わらず、安心を与えてくれるのもオッサンゲーマーにはありがたいところです。年食うと新しいこと覚えられなくなるからね……

 

 

 

 

 

ゲームとしての楽しさに加えて、シナリオとキャラクターがこれまた良い。
クリアするのが遅かったので「ストーリー良かった」という評判と、ちょこちょこネタバレ食らってたんですが、それでも最後までパルデアに浸れるくらい楽しませてもらいました。

 

ここからは、本編のネタバレを含みますので未クリアの方はご注意ください。

 

 

 

 

チャンピオンを目指すためのジム巡りと、○○団との戦いに加えて、本作ではヌシ探しという本筋が追加され、3つのエピソードを進めることになりますが、全部良かったです。いや、全部良かった


第一印象では「なんだこのエラそうなヤツ?」となりがちなペパー君が、まさかあんなにいいヤツで、相棒を助けるために必死になれる漢だったなんて……ボールが落ちてからの流れで涙した方も多いのではないでしょうか。


泣いたと言えばスター団の結束もそうで、姿を見せないマジボスを退学覚悟で待ち続けるスター団ボスたちの絆と、仲間たちを大切に想っているからこそ、退学させたくないし、命令は出来ないから掟に従いスター団を解散させようとするボタンの覚悟。
スター団の迷惑行為って本当に冒頭だけで、最初のボスを倒した時点で「悪い連中じゃないな」って分かるし、仲の良さが伝わってくる。
だからこそ、クラベル校長の粋な計らいによりハッピーエンドで幕を閉じてくれて、ああ良かったなぁって感動できました。

 

今までのポケモンって、ほとんどの作品で明確な悪役が現れて、それが「偉い立場の大人」であることが多かったと記憶しています。
本作でもラスボスは博士(のAI)なので、一応お約束を踏襲したと言えばそうなのですが、クラベル校長を始めとしたオレンジアカデミーの先生たちや、各地のジムリーダー、そして四天王と、「いい大人」を描いてくれたことが物凄く印象深かった(ポピーちゃんはまだ子供ですが)

 

特に、スター団を一方的に悪だと決めつけず、「ネルケ」として自らの足で歩み寄り、自らの耳で彼らの言葉を聞き、もっと良い道を見つけられるよう取り計らったクラベル校長は、ポケモン界の「大人像」を塗り替えた素晴らしいキャラクターなのではないかと思います。

 

個人的には、感情豊か過ぎてすぐ漢泣きしてしまうハッサクさんもツボでした。
あと、チリちゃんが夢女製造機になっているのは納得しかない。本作の四天王はバランス良すぎて過去作一好きなので、クリア後のジムリーダー訪問みたいに、四天王の面々とも追加イベント欲しかったです。追加DLC待ってるで!!

 

 

 


単純に要領の問題なのか、それとも代々続いてきたゲームデザインを守るためか、本作にもキャラクターボイスは入っておらず、テキストも簡素で、各キャラのセリフもそこまで長くありません。
ドット絵時代から比べたら表現方法に幅が出来たものの、他ゲームよりも明確に勝っているわけじゃない。
それでも、ここまで心に刺さるストーリー、愛着が湧くキャラクター達を生み出せるのは、脱帽するしかありません。


感受性が薄くなった大人でもこれなので、まだ多感な子供たちは、より濃い体験をしたんじゃないでしょうか。
そんな彼らに向けての問題提起として、「いじめ」「勝負事への向き合い方」「居場所」等、今後向き合うことがあるかもしれない題材を取り扱ったことも、ある種ポケモンらしいな、と思いました。

 

 

 

 

 

なんだこのボール!?

 

……と、ここまで良い点を語ってきましたが、不満がなかったわけではありません。
細かい要望としては「自由に行き先が決められるなら各地のボススポットのレベルを調整欲しかった」とか、「剣盾くらい主人公の服装をカスタマイズしたかった」等ありますが、最大の不満は方々から散々言われている「処理の重さ」です。これに尽きる。

 


プレイヤーがオープンワールドに慣れてきてしまい、探索の楽しみが薄れてきた終盤、大型ポケモンが集結するせいか余計にカクつくのは本当に何とかしてほしかった。オージャの湖とか探索する気が失せましたわ……
幸い自分は致命的なバグには遭遇しなかったものの、場面によってはせっかくの良シーンを台無しにしてしまうものもチラホラ目にしますし、何より、過去作の剣盾やアルセウスでは大して騒がれなかったバグ方面でここまで話題になってしまっているのは、勿体ないと言わざるを得ません。次回作はオープンワールドじゃなくてもいいかな……

 

地味にストレスだったのはショップの位置が分かりづらい。マップを見てもどの建物に入れるのかどの建物がハリボテなのかさっぱり分からない。
マップがマップとして機能していない問題は、もう少し何とかならなかったのかと……
ここも剣盾では全く気にならない部分だったので、過去作で出来ていたことが改悪されてしまうのは余計に印象悪くなりますね。わざマシンとか。

 


まあ、不満点のほとんどは、プレイした大半の人が感じていた部分と同じだったんじゃないかと。
あとは個人的な後悔として、バイクで爆走したかったからバイオレット買えばよかったなと思う気持ちがちょっぴりあります。あとソウブレイズ。
デザインだけで言ったらコライドンの方が好きなんだけどね!

 

 

 



最後に、ちょろっと旅パ語りをば。
新作が出た際は新ポケだけで旅パ組む、という方が多いと思うのですが、自分はそこまでこだわりなかったので、普通に自分が気に入ったポケモンで冒険してました。地味に好きなんですよねゴルダック


御三家はホゲータとニャオハで迷い、癒されるアホ面が決め手でホゲータ選択。最終進化のラウドボーンもカッコよくて好きなんですが、マスカーニャのえっちさも捨てがたかったな……と。ウェーニバルは……すまぬ動きがちょっと無理。

 

ポケモンでは断トツでデカヌチャン好きです。
御三家以外では旅パ採用率ナンバーワンなんじゃないですか? デカヌチャン。カヌチャンが序盤にゲットできるし、タイプも優秀だし。少なくとも、オタクは絶対採用してるでしょ。
剣盾のフェアリー三段階進化枠のブリムオンが「進化前の方が好きだったな……」派だったので、デカヌチャンのデザインにはニッコリ。小さい子が凶悪なデカい武器持ってるの最高だよなぁ!?

 

 

 

かわいい



ガチ対戦には手を出さない気持ちは変わりませんでしたが、追加DLCが出るならやりたいな、と思えるくらい楽しかったです、ポケモンSV。
SVのキャラを含んだAcacia見てみたい。