リミット・シェル・ブレイク－４【ヴァンガードオリジナル小説】
カード名 ドラゴンナイト ネハーレン グレード 2 スキル インターセプト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 ヒューマン シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 10000 クリティカル 1 効果テキスト -
「＜コンロー＞のスキル発動。自身を退却させる代わりに、デッキからグレード１の『かげろう』をサーチする。俺が手札に加えるのは、＜希望の火 エルモ＞。そのままヴァンガードの後列にコールだ」
カード名 希望の火 エルモ 読み キボウノヒ エルモ グレード 1 スキル ブースト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 サラマンダー シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 6000 クリティカル 1 効果テキスト 自【R】：[あなたの手札から1枚選び、捨てる]このユニットがブースト したバトル中、アタックがヒットした時、コストを払ってよい。払ったら、 1枚引く。
ダメージゾーンのカードを１枚裏返し、＜コンロー＞のスキルが発動する。＜エルモ＞はブーストしたユニットのアタックがヒットした時、手札を入れ替えるスキルを持つ。今、俺の手札にはキーカードである＜ドラゴニック・オーバーロード・ジエンド＞も、相手のアタックを完全にガードする＜ワイバーンガード バリィ＞もない。それらのカードを手早く引くことが、勝利への近道となる。
「さらに＜ベリコウスティドラゴン＞と＜鎧の化身 バー＞をコール！」
「さらに＜ベリコウスティドラゴン＞と＜鎧の化身 バー＞をコール！」
カード名 ベリコウスティドラゴン グレード 2 スキル インターセプト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 フレイムドラゴン シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 9000 クリティカル 1 効果テキスト 自【V/R】：このユニットのアタックがヴァンガードにヒットした時、あ なたの《かげろう》のヴァンガードがいれば、あなたのダメージゾーンから 1枚選び、表にする。
左前列に＜ベリコウスティ＞、その後列に２体目の＜バー＞を呼び出し、攻撃準備は整った。
「行くぞ。まずは＜ネハーレン＞で＜ゴジョー＞をアタックする」
前列の＜ジョカ＞は放っておいても構わないだろう。まずは、リードされたダメージアドバンテージを取り戻す。
＜エルモ＞のブーストを受けた＜ネハーレン＞の攻撃が、相手ヴァンガードを襲う。
「行くぞ。まずは＜ネハーレン＞で＜ゴジョー＞をアタックする」
前列の＜ジョカ＞は放っておいても構わないだろう。まずは、リードされたダメージアドバンテージを取り戻す。
＜エルモ＞のブーストを受けた＜ネハーレン＞の攻撃が、相手ヴァンガードを襲う。
【＜ドラゴンナイト ネハーレン＞パワー10000→16000】
カード名 レッドジェム・カーバンクル グレード 0 スキル ブースト 種別 トリガーユニット トリガー 引+5000 クラン かげろう 種族 ハイビースト シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 5000 クリティカル 1 効果テキスト
「パワーは＜ベリコウスティ＞に加える」
【＜ベリコウスティドラゴン＞パワー9000→14000】
「ドローに加えて＜エルモ＞のスキルも発動するわけね。運がいいじゃない」
少女はそう言ったが、微笑を浮かべる表情からは、欠片も余裕が消えない。
俺はカードを１枚ドローし、＜エルモ＞のスキルで手札を１枚捨て、さらにカードをドローする。
「ダメージチェック。トリガーはないわ」
「なら、続けて行かせてもらう。＜バー＞のブースト、＜ベリコウスティ＞でヴァンガードをアタック！」
＜ベリコウスティ＞は、アタックがヒットした時『かげろう』のヴァンガードがいれば、ダメージゾーンのカードを１枚表に戻すことができる。同じようなスキルを持ったユニットは他のクランにもいるが、ＣＢが重視される『かげろう』にとって、その有用性は段違いだ。
「そいつのスキルは厄介だけど……ここはノーガードよ」
少女はそう言ったが、微笑を浮かべる表情からは、欠片も余裕が消えない。
俺はカードを１枚ドローし、＜エルモ＞のスキルで手札を１枚捨て、さらにカードをドローする。
「ダメージチェック。トリガーはないわ」
「なら、続けて行かせてもらう。＜バー＞のブースト、＜ベリコウスティ＞でヴァンガードをアタック！」
＜ベリコウスティ＞は、アタックがヒットした時『かげろう』のヴァンガードがいれば、ダメージゾーンのカードを１枚表に戻すことができる。同じようなスキルを持ったユニットは他のクランにもいるが、ＣＢが重視される『かげろう』にとって、その有用性は段違いだ。
「そいつのスキルは厄介だけど……ここはノーガードよ」
【＜ベリコウスティドラゴン＞パワー14000→22000】
＜ベリコウスティ＞のアタックがヒットしたことで、俺はダメージゾーンのカードを１枚表にする。これで、後続のユニットのＣＢが確保できた。
「ダメージチェック……またトリガーなしか。ちぇっ」
ダメージゾーンに落ちた＜バーサーク・ドラゴン＞を見て、少女が軽く舌打ちする。
「……俺はこれでターンエンド」
戦線は整えたが、相手に打撃を与えたとは言い難い。むしろ、ＣＢ用のダメージをプレゼントしてあげた感じだ。苦々しさが消えないまま、俺はターンを終了する。
だが、悪いことばかりでもない。
＜エルモ＞のスキルで引いたカードは、＜ドラゴニック・オーバーロード・ジエンド＞。すでに＜ドラゴニック・オーバーロード＞は手札にあるため、＜ジエンド＞のライドは約束されたようなものだ。
「ダメージチェック……またトリガーなしか。ちぇっ」
ダメージゾーンに落ちた＜バーサーク・ドラゴン＞を見て、少女が軽く舌打ちする。
「……俺はこれでターンエンド」
戦線は整えたが、相手に打撃を与えたとは言い難い。むしろ、ＣＢ用のダメージをプレゼントしてあげた感じだ。苦々しさが消えないまま、俺はターンを終了する。
だが、悪いことばかりでもない。
＜エルモ＞のスキルで引いたカードは、＜ドラゴニック・オーバーロード・ジエンド＞。すでに＜ドラゴニック・オーバーロード＞は手札にあるため、＜ジエンド＞のライドは約束されたようなものだ。
「じゃ、次はあたしの番。ドロー――」
「ちわーす。遅くなりましたー」
「おっ！ ホムラさんもうファイトしてるぜ！」
「マジ？ 相手誰よ？」
少女にターンが移ったその時、店の自動ドアが開いて３人の男子高校生が入ってくる。学ランを着た彼らは、がやがやと騒ぎながらこちらに近づいてきた。何と言うか、特徴らしい特徴のない３人だった。どことなくモブキャラ臭が漂っている。
「『瞬炎』の異名を持つホムラさんに燃やされちゃう不幸な野郎は、どこのどいつかな～っと」
「あーあ、もう３ダメ食らってるよ……って初めて見るヤツだな。お前知ってる？」
「いや、知らねえ。もしかして、ホムラさんの噂を聞きつけて遠征してきたヤツじゃね？」
３人のモブキャラたちは、言いたいことを言いながら俺に無遠慮な視線を向けてくる。そして、少女――ホムラと呼ばれた栗色の髪の少女の背後に陣取り、ファイトの状況を見ようとしていたのだが……
「……ねえ、君たち。このファイトが終わるまで静かにしててもらっていい？ 余計な茶々入れたら、どうなるか分かってるわよね？」
ホムラが不自然なくらい満面の笑みを浮かべると、途端に口を閉じた。冷や汗が流れているように見えるのは、目の錯覚ということにしておきたいな……ホムラの声が妙に甘ったるかったのが、逆に恐ろしい。
「さて、ファイトを続けましょ。あたしは＜ブレイジングコア・ドラゴン＞にライド！」
「ちわーす。遅くなりましたー」
「おっ！ ホムラさんもうファイトしてるぜ！」
「マジ？ 相手誰よ？」
少女にターンが移ったその時、店の自動ドアが開いて３人の男子高校生が入ってくる。学ランを着た彼らは、がやがやと騒ぎながらこちらに近づいてきた。何と言うか、特徴らしい特徴のない３人だった。どことなくモブキャラ臭が漂っている。
「『瞬炎』の異名を持つホムラさんに燃やされちゃう不幸な野郎は、どこのどいつかな～っと」
「あーあ、もう３ダメ食らってるよ……って初めて見るヤツだな。お前知ってる？」
「いや、知らねえ。もしかして、ホムラさんの噂を聞きつけて遠征してきたヤツじゃね？」
３人のモブキャラたちは、言いたいことを言いながら俺に無遠慮な視線を向けてくる。そして、少女――ホムラと呼ばれた栗色の髪の少女の背後に陣取り、ファイトの状況を見ようとしていたのだが……
「……ねえ、君たち。このファイトが終わるまで静かにしててもらっていい？ 余計な茶々入れたら、どうなるか分かってるわよね？」
ホムラが不自然なくらい満面の笑みを浮かべると、途端に口を閉じた。冷や汗が流れているように見えるのは、目の錯覚ということにしておきたいな……ホムラの声が妙に甘ったるかったのが、逆に恐ろしい。
「さて、ファイトを続けましょ。あたしは＜ブレイジングコア・ドラゴン＞にライド！」
カード名 ブレイジングコア・ドラゴン グレード 2 スキル インターセプト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 フレイムドラゴン シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 9000 クリティカル 1 効果テキスト 起【V】：[CB(1),あなたのRから、「アイアンテイル・ドラゴン」と「ガトリン グクロー・ドラゴン」を1枚ずつ選び、ソウルに置く]あなたの山札から「ブレイ ジングフレア・ドラゴン」を1枚まで探し、ライドし、その山札をシャッフルする。
「＜ブレイジングコア＞が来た！ ホムラさんのアレが見られるぞ！」
「静かにしてろって言ったわよね？」
「ひっ！ サーセンっしたホムラさん！」
一言で観客を黙らせるホムラ。本当に色んな面を見せる女の子だな、と思う。
「＜コンロー＞のスキルを使うわ。サーチするのは＜アイアンテイル・ドラゴン＞。そのままコールし、さらに＜ガトリングクロー・ドラゴン＞をコール！」
「静かにしてろって言ったわよね？」
「ひっ！ サーセンっしたホムラさん！」
一言で観客を黙らせるホムラ。本当に色んな面を見せる女の子だな、と思う。
「＜コンロー＞のスキルを使うわ。サーチするのは＜アイアンテイル・ドラゴン＞。そのままコールし、さらに＜ガトリングクロー・ドラゴン＞をコール！」
カード名 アイアンテイル・ドラゴン グレード 1 スキル ブースト 種別 ノーマルユニット トリガー - クラン かげろう 種族 フレイムドラゴン シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 7000 クリティカル 1 効果テキスト 起【V/R】：[CB(1)]そのターン中、このユニットのパワー+1000。
カード名 ガトリングクロー・ドラゴン グレード 0 スキル ブースト 種別 トリガーユニット トリガー 引＋5000 クラン かげろう 種族 フレイムドラゴン シールド 5000 国家 ドラゴン・エンパイア パワー 4000 クリティカル 1 効果テキスト 起【R】：[CB(1),このユニットをソウルに置く]あなたの《かげろう》のヴァン ガードがいるなら、相手のグレード0のリアガードを1枚まで選び、退却させる。
ホムラのフィールドに、３体のドラゴンが揃った。さらに、ＣＢ用のダメージはまだ残っている。これが何を意味するか分からないほど、俺は初心者じゃない。
「＜ブレイジングコア＞のスキル発動！ ＜アイアンテイル＞と＜ガトリングクロー＞をソウルに置き――戦場を蹂躙する炎を、その目に焼き付けなさい！」
２枚のドラゴンがソウルへと移動し、それを糧として、デッキから焔を束ねる爆炎の主が姿を現す。
「＜ブレイジングコア＞のスキル発動！ ＜アイアンテイル＞と＜ガトリングクロー＞をソウルに置き――戦場を蹂躙する炎を、その目に焼き付けなさい！」
２枚のドラゴンがソウルへと移動し、それを糧として、デッキから焔を束ねる爆炎の主が姿を現す。
「スペリオルライド！ ＜ブレイジングフレア・ドラゴン＞！」
