にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

仮面ライダー平成ジェネレーションズ感想 グッときた2つのフォローポイント

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心が躍るな……!


毎年冬の恒例になった、仮面ライダーMOVIE大戦シリーズ
一昨年のジェネシスは見られてよかったと思ったものの、出来自体はかなり微妙でもやもやが残りまして。
感想記事はこちら。
ゴーストは消化不良のまま終わり、新しく始まったエグゼイドも話を広げるためのネタ出しが多く、
展開を急ぎすぎている感じが強くてイマイチ乗り切れなかった時期。
過度な期待はしないようにしよう……と思っていたのに、
予告でまさかのドライブ、鎧武、ウィザードの登場ですよ。
いや、これはもうテンション上がらないってほうが無理な話だろうよ……!
そんなわけで、出不精な俺にしては珍しく、早めに映画館に足を運んだ記憶があります。






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結果としては、もう見たいものが見られて大満足でした
なので、久々の円盤購入です。
改めて見直してみても、燃えポイントを逃さない素晴らしい映画でしたわい。
映画見た後は感想書きはぐったので、これを気に軽く書いてみたいと思います。



以下、映画&本編のネタバレ注意!


















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冒頭でエグゼイド序盤はイマイチ乗り切れなかった~って書きましたが、
ここ最近は滅茶苦茶面白くて、切らなくてよかったと過去の自分を大絶賛してあげたいくらいです。
序盤終わりから中盤にかけて加速度的に面白くなるのは鎧武に似ていますが、
ネタを出し惜しみせずどんどん消化しては新しい話を展開していく、スピードと濃さを両立したエピソードと、
医者とゲームという食い合わせの悪い設定を、シナリオにもバトルにもがっちり反映させる構成力は随一。
目まぐるしく動く人間関係と、過去の展開があったからこそのセリフの応酬。
現時点では、平成二部シリーズで屈指の出来なんじゃないかと思っています。



それらを踏まえた上で平成ジェネレーションズのエグゼイド勢を見ると、懐かしささえ感じますねw
ライダー陣はまだ仲悪い感じがビンビン伝わってくるし、社長は優しいお兄さんに見えて黒幕臭プンプンだし、
パラドはまだ社長と仲良いし、貴利矢さんは憎たらしいほど元気だし……
映画から半年弱くらいしか経っていませんが、随分と変わってしまったもんです。
永夢の過去が本編よりも先に公開されたり、後にパラドの変身アイテムになるパーフェクトパズルのデータ収集だったりと、エグゼイド本編と密接に関係している本作。
もし本編を見ていてまだ映画を見ていない方がいたら、是非ご覧になることをオススメします。



前作のジェネシスと同じく、全編クロスオーバー構成になっている本作ですが、密度の濃さは段違い
前述しましたが、視聴者が求めている燃えポイントをしっかり魅せてくれた気がします。
敗北から決意を新たにしての出発シーンだったり、主題歌バックの戦闘シーンだったりと、
同じ監督が撮った過去のライダー映画と似通ったシーンはありますが、
「むしろそれが見たかったんだよ!!」と全力で叫びたい気分です。
サブライダー組の共闘あり、巨大CGボス戦あり、さらに五大ライダーの戦闘シーンありと、
短い尺の中によくこれだけ詰め込んだと感心するしかない贅沢っぷりです。
これでシナリオも大きく破綻せずきっちり盛り上げているんだから、もう昇天しちゃいますよ……



もちろん、言いたいことがないわけではないです。
医者要素を強調するためにやけにゴースト勢がボロボロになっていたり(ラストの救助シーンは蛇足だと思う)、
ウィザードのドラマパートへのねじ込みがかなり強引だったり、
鎧武の本人出演がなかったことがやっぱり残念だったり……
ただ、加点が大きすぎるので、細かいことは自然と飲み込んじゃいますね、ええ。
新参なのにエグゼイド勢が助けに来るシーンが貫禄ありすぎなのと、
鎧武の決め台詞が「絶対許さねえ!」だったのは笑いましたw


加点の中でも個人的に大きかったのは、下記の2点のフォローポイントでしょうか。









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ゴースト本編ではやらなかった、アカリの命の危機。



あえてやらなかったのかどうかは分かりませんが、ゴースト本編ではタケルの身近な人たちが、
深刻なレベルで命の危機に晒されたことはありませんでした(ライダー組は除く)。
叱咤激励役のヒロインとして目覚ましい活躍を見せたアカリ。
無事に蘇ることができたタケルにとっては、大きな心の支えになっていたと思います。

その彼女が、消えてしまうかもしれない。

平成ジェネレーションズでのタケルは、生身の肉体を手に入れたにもかかわらず、
まだどこか「死んでいた頃の自分」を引きずっていて(まだゴーストに変身できたから余計に)、
特に自己犠牲が過ぎる部分に大きく現れていた気がします。
だから、同じ「変身できない」という理由で進ノ介のことは止めて、自分は戦いに赴く。
命の重さは痛いほど知っているからこそ、自分がもう一度死ぬことになっても、アカリが消滅するのは見過ごせない。
他人のためこそ命を張れるのは、タケルらしいなぁと胸が熱くなりました。
本編ではぽっと出のゲストキャラに説教するなど上滑りする印象が強くなっていたタケルですが、
大切な人を助けたいと必死になれる強さは、ひしひしと伝わってきました。
ああ、これこそがタケルの強さ、タケルの覚悟だよなぁ、と。


だからこそ、パックマンに食べられて消えていたゴーストの力が、あの場面で戻ったのだと思います。
エグゼイドは割と設定重視というか、理詰めの強さがピックアップされることが多いですが、
ゴーストは心の強さ。オレ魂は、タケルの覚悟の証。
本編を通じて「みんなの英雄」になったからこそ、タケルは変身することができたのだと考えると、
この映画でゴーストを見られて良かったと、心から思いましたわ。










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そして、ドライブへのアフターフォロー。



本編最終回で、ベルトさんは自身の発明品と共に地下深くに封印されました。
故に、本編後の進ノ介はドライブに変身できない状態です。
前年のジェネシスでは過去に戻った際、たまたま近くに落ちていたベルトさんを回収して、ドライブゼロに変身。
現代に戻ってからは、特に説明なく地下からトライドロンと共に飛び出してきたベルトさんを装着して変身。
そりゃライダー映画なんだから変身できないと話にならないので、無理矢理にでもベルトさんを再登場させなければならないのはしょうがないんですが、あれだけ劇的に別れたんだから、ちょっとは言及してくれよと……
ジェネシスでは、ベルトさんの扱いの雑さがかなり残念でした。
これでドライブの活躍は終わりか……と軽く絶望したものです。


対し、平成ジェネレーションズでの変身の仕方も、滅茶苦茶強引でした。
何の前触れもなく突然現れた鎧武が、眠ってたベルトさんを叩き起こして持ってきちゃうんですよ。



もうさ、こんなのさ……



嬉しくて泣くに決まってるだろ……!!



前々作のMOVIE大戦であるフルスロットルで2人が知り合い、鎧武が神様であることを知っている――
その設定を回収しつつ、「神様ならしょうがないw」と納得させてしまう力強さ。
この短い説明があるか否かで、強引な理由への印象が天と地ほども変わってしまうんです。
劇場で見たときも、家で改めて見直したときも、このシーンは涙が出てしまいました……
もうこのシーンだけで全部許せる。それくらい最高のフォローでした。








こうやって時々素晴らしい名作が出てくるから、ライダー映画見るのはやめられないんだよなぁ……
平成ジェネレーションズのおかげで今年の冬映画のハードルが上がりましたが、
まずはエグゼイドの先行最終回らしい夏映画を楽しみにしたいと思います。



一緒に買ってきたチェイサーも、気が向いたら感想書きましょうかね!