にわかオタクの雑記帳

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仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション感想 新時代の仮面ライダー

kamenrider-winter.com

新時代へ、跳べ。


本日公開となった「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」。
俺にしては非常に珍しく、公開初日に鑑賞してきました。
映画を公開当日に見るのなんて、ほぼ初めてなんじゃないでしょうか。
いや、ドハマリした「けいおん!」以来かな?
平日暇マンだったので、いつも空いてる平日に行ってましたし……

 

初日の早い時間ということもあって、スクリーンは満席。
小さな子供を連れた家族連れも多く、飽きた子が騒いじゃうかな~なんてちらっと思っていたのですが、上映中はみんなスクリーンに釘付けでした。


ネタバレ無しで書くと、とにかくアクションシーンが迫力満点
戦隊シリーズ未履修の身としては、ジオウのアギト回が記憶に新しい、ゼロワンではメイン監督を務める、杉原氏の切れ味が十二分に発揮されてました。
多彩なカメラワークとダイナミックなアクション、映画ならではのエフェクトマシマシ感。
特に映えていたのはバルカンとヴァルキリーのAIMS組で、弾丸で周囲の敵を攻撃しながらの変身シーンは、格好良さ激増でしたわ。
生身での銃撃や格闘シーンにおける泥臭さが、変身後の戦闘を余計に鮮烈に魅せる。
バッタ君もいつもより多く飛び回っております。

 

 

では、この辺からストーリーの内容に触れつつ、ネタバレ込みの感想をば。
まだ未見の方は、これより先は読まないようお願いします。

 

 

 

 

 

 

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ストーリーは、「或人視点で見るアナザーゼロワン編」。
昨年の平ジェネFOREVERのようなビッグサプライズがなかった分、非常に手堅い内容だったんじゃないかと。
タイムジャッカーによる歴史改変、衛星ゼアでなくアークが打ち上がり、ヒューマギアが人類抹殺命令を受諾した世界。
ゼアとリンクしていたことでその改変を逃れ、変わり果てた世界に呆然とする或人。
一方で、歴史が改変された影響で、記憶を取り戻したソウゴ、ゲイツツクヨミは、ウォズから事情を聞き、歴史を正すべく、「正しい歴史を知った人間」或人を探す――

 

今作におけるジオウ組、というかソウゴは、去年の戦兎の先輩ポジションを継承したような立ち位置でしたね。
何度も過去へタイムトラベルし、平成ライダーの歴史を継承した「魔王」だからこそ。
目を向けるべきは、過去ではなく未来だと言える。
過去の道をねじ曲げるのではなく、新しい道を創っていかなければならない。
導き手として、先輩ライダーらしい貫禄のある姿を見せてくれました。

 

しかし、タイムジャッカーって結局何なのかとか、ジオウ本編で未回収だった要素は触れられず。
あくまで今回の「テーマの」主軸はゼロワンだったと思います。
ラストで元通り普通の高校生に戻った3人ですが、ここからゲイツマジェスティに繋がるんだろうか……?

 


ゼロワン側は、本編とも密接にリンク……というかどこかのタイミングで本編でも語られるであろう、或人の父親代わりであるヒューマギア「飛電其雄」を中心とした過去エピソード。
おそらく、本来の歴史でも彼がゼロワンドライバーを開発し、衛星アークを止めるため、仮面ライダー1型へと変身した……細かい差違はありそうですが。
1型は暴走したヒューマギアを沈める機能が搭載されていたようなので、それがゼロワンにも引き継がれている、と考えるのが妥当でしょうか。
或人の夢のために戦う……そう宣言して1型に変身するシーンは、ちょっと涙ぐみました。

 

改変された歴史では、仮面ライダー001となった或人と共闘することもできた其雄。
だが、洗脳されたフリをしてまで、或人の前に壁となって立ちふさがる。
それは何故なのか?

 

新時代を切り開く最初のライダーは、飛電或人が変身する仮面ライダーゼロワンでなければならない。

 

機械にすぎないヒューマギアを、共に笑い合うことができる仲間として認め、彼らに夢を与えることが出来る、或人のゼロワンでなければならない。
だから、過去を乗り越え、夢を叶える未来へと跳ぶために――或人は、父親を倒す必要があった。
風の力を操り、赤いマフラーをたなびかせる……「初代」を色濃く反映した、1型を。

 

「令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」のタイトルが示すように、ゼロワンが「初代ライダー」として新時代を切り開き、「令和」の時代を跳んでいくための映画だったと思います。
果たして、最後の壁として君臨したジオウを倒せたのか否か……
どちらにせよ、ゼロワンは新時代のライダーとして、これから駆け抜けて行くのでしょう。


しかし、1型も001もデザインが好みで滅茶苦茶かっこよかったです。
2人のラストバトル、今までは父親と戦うことに戸惑いと躊躇いがあった或人が、覚悟を決めてからの高速戦闘。
男心を滾らせる、素晴らしい流れでした……
普段から感情豊かな或人ですが、こと父親のことになるとそれがひときわ際立つため、並々ならぬ想いがあるのだな、と、演技を通じて痛いほど伝わってきました。

 


細かいところだと、衛星ゼアが地下にあるせいで、地中から現れたひょっこりバッタ君が可愛かったり、バンダナ取った滅が一瞬誰か分からずに「なんだこのかっこいいヤツは? 新キャラか!?」と勘違いしたり、すっかりギャグ要員になってしまったゲイツに苦笑したりと、ジオウとゼロワンが好きなら絶対に楽しめる、充実したいい映画でした。


001はどこかで再登場してくれないかなぁ……

 

 

 

エンディング中、不破さんと唯阿さんの「ヒューマギアになったら~」のやり取りは、今後の伏線なのだろうか……?