にわかオタクの雑記帳

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仮面ライダーゼロワン感想 光るバッタのインパクト

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令和初を大々的に謳いスタートした、仮面ライダーゼロワン。

 

前作、仮面ライダージオウ平成ライダーの総決算として、
最初から最後、加えて映画までレジェンドライダーのオリジナルキャストてんこ盛り。
それに負けず劣らず輝きを見せたジオウ組メンバーの活躍もあり、
平成ライダー」というコンテンツに思い入れが深いほどお腹が膨れていく、
特上のファンサービスで彩られた豪華デラックスパフェのような作品でした。
「どうだ!これも美味いだろ!食え!食え!」と力業でねじ伏せ、
細かいツッコミ所を放り投げてしまうようなパワーで溢れていました。

 

そんなジオウからバトンを受け取ったゼロワン。
長年主役ライダーのアクターを務めた方が交代する等、
元号が変わったことに乗っかり、新時代の幕開けだと、
作品内外でフレッシュな部分を押し出している印象を受けますね。
もちろん、残すべきところはきっちり残していますが。

 

作りが特異な「ディケイド」「ジオウ」を除いて、基本的に仮面ライダーはどの作品から見ても楽しめるように作られていると思いますが、ゼロワンは「とっつきやすさ」が多く配置されているかなと。
一目で仮面ライダーだと分かる意匠は残しつつ、
格好良さと動きやすさを両立したスポーティなデザインの主役ライダー。
フィクション世界の産物ではなく、徐々に現実味を帯びてきた人型アンドロイド。
お笑い芸人を目指していたが、祖父の跡継ぎとして突然大企業の社長に就任することになり、数多くの難題を突きつけられても、決して諦めず前向きに立ち向かう主人公。
2号ライダーのお手本ともいうべきツンデレキャラを配置しつつ、
レギュラーキャラとしては初めての女性ライダー。
そして何より、斬新なカメラワークを駆使したスピーディなアクションシーン
仮面ライダーに触れるのが初めての人でも、ワクワクが膨らんでいくような演出。
より多くの人に楽しんでもらおうとする心遣いが、随所に見える気がします。

 

 

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「革新」「継承」が同居する――それがここまでのゼロワンなのかなと感じています。
ちょうど1クール分、13話を終えてストーリーも一区切り。
主要人物や設定をきっちり整えつつ、恒例となった変身アイテムの販促を怒濤の勢いでこなす。
実に濃密な、それでいてすっきりとした13話でした。
仮面ライダーの序盤って、視聴者に提示しなければいけない情報が多すぎて、
強引にストーリーを進めているように見えがちなのですが、
ゼロワンは説明不足にならないぎりぎりのラインを進んでいる感じがします。

 

 

 

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見た目は人間とほとんど変わらないアンドロイド、ヒューマギア


彼らが浸透した社会は、どのように変化したのか。人の倫理観は変わってしまったのか。
そして、機械が人と同じ心を持つこと――シンギュラリティの到達は善なのか悪なのか。
後々に説明する設定もあるとは思いますが、「細かいことは置いておいてとりあえず或人の活躍を見てくれ」と、あえて掘り下げない部分もあるのかな、と思っています。

 

 

 

 

余談ですが、同じような設定でアンドロイドが生きる社会と人生を描いた「DETROIT」というゲームがあります。
こちらでは心を持ったアンドロイドは「変異体」――いわゆる不良品として扱われます。
アンドロイドに職を奪われた人々が抗議のデモを行う等、将来に起こりうるかもしれない世界を描いた、並ぶ物の無い名作。
面白いので、是非ともプレイしてくれよな!

 

 

 

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で、一番語りたかったのが、13話で本格お披露目になったシャイニングホッパー


中間フォーム……にはまだ早すぎるので、初期強化フォームというべきなのかな?
このシャイニングホッパーの全てが、俺のツボを突きまくってですね。

ジオウならジオウⅡ、ビルドならラビットタンクスパークリングやラビットラビット/タンクタンク等、基本フォームを発展させたデザインが大好物なんですよ。
まさにド直球ストレートな格好良さのシャイニングホッパーは、もう満点に近いです。

加えて、取得の流れも素晴らしかった。
本来の力を発揮できていない→ワズが自らの命と引き替えにデータを更新→イズが感情をあらわにしながら或人に託す……
最終フォームでもいいのでは?と思ってしまうほどの劇的な展開。
戦闘スタイルも、複数の攻撃パターンから最適な物を弾き出す、未来感溢れるスタイリッシュな演出。
まるで格ゲーのエリアルコンボを見ているような映像には、興奮を隠せませんでした……!
トドメは、使用後のバックファイア設定。力を限界以上に引き出してしまうため、体への負担は大きいとかもう……
強さに説得力を持たせると同時に、ボロボロの体を酷使して変身する或人のキメシーンが想像できちゃう素晴らしさ。
玩具展開上、2~3ヶ月くらいしたら使われなくなるのが残念で仕方がありません。
ジオウのトリニティフォームのように、エモい展開で再使用されるか、
最終フォームへの布石になってくれることを願うばかりです。

 

 

 

 

次回は、バルカンがパワーアップ。
こちらもまたメカ大好きっ子が飛びつくようなデザインで良き……!
近日公開の映画に出てくる仮面ライダー1型や001も含め、
ゼロワンのライダーデザインは好みの物が多くてありがたい限り。

 

ストーリーは、今後二転三転以上のものがあるんじゃないかと戦々恐々しつつ、
ヒューマギアへの答えをどう出すのか、楽しみにしたいと思います。