にわかオタクの雑記帳

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劇場版まどかマギカ 新編 叛逆の物語 感想

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やっと見れたよ……



公開から約二週間。ネタバレの恐怖に怯えながらも、何とか致命的なものを踏むことは回避。
見たのは精々CMと観賞前後のビフォーアフター画像くらい。まあそれでどんな雰囲気の話なのかはおおよそ察しがついたけどね……
見終わったあとは感想書くつもりはなかったんですが、帰りの電車の中で頭の中に色々もんもんと浮かんできてそれを吐き出したくなったのでちょっくら書いてみたいと思います。
一回見ただけなので、解釈などが間違ってるところがあるかもしれません。
当然ながら、ネタバレ厳重注意! 未見の方は必ずここで引き返してください!












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本当にOK?












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ほむらちゃんの愛が、世界を救うと信じて……!



見終わった直後は、あの終わり方を受け止めるのが精いっぱいで、唸るしかなかったですわ。
一緒に見たみんなと話したり、電車の中で考えたりして、ほむらの行動に得心がいったというか……
世界を書き変え神であるまどかと対等な存在(?)になった、通称デビルほむら。
彼女がこれまで歩いてきた艱難辛苦の道のりを振り返れば、ああなってしまうのは必然でしたね。
まどかを救うために数え切れないほど同じ時間を繰り返し、辿りついた結末はまどかとの永遠の別れ。
誰も彼女のことを覚えていない世界で、一人孤独に闘い続けなければならない……
そりゃレズをこじらせてヤンデレにもなるってもんです。ええ。
作中でも言われていましたが、あの鬼畜外道インキュベーターからしてみても、愛ってやつは重過ぎて制御できない厄介な代物なわけですよ。


前半のプリキュアかよ!」とつっこまざるを得ないザ☆茶番パートはにやにやしながら見れたんですが、
ほむらの記憶が戻り、真相に近づき始めてから徐々に雰囲気が重くなり、
悲しいけれど、その中には幸せもある、いい話的な展開で終わるかな……と思っていたら、急降下。
一気に奈落の底まで叩き落とされた。そんな作品でしたな。
個人的にはテレビ版の終わり方のほうが好きなんですが、他の方が言っていたけど映画のエンディングもある意味ハッピーエンドなので、それをどう感じるかは人によって様々だと思います。
まどかによって書きかえられた世界でも、結局ほむらはまどか以外に親しくなれる人間を作れなかった。いや、あえて作らなかったのかもしれない。そのせいで彼女への想いが歪んだ愛情へと変わり、自身を悪魔へと変貌させてしまった。ほむらの弱さが招いた話、それが新編の物語でした。
ほむほむの愛情が「まどか好き好きわたしを愛して」ではなく、あくまで普通の女の子としてまどかが幸せに生きていけることを願ったものなので、彼女自身が報われるかどうかはあんまり問題ではないんだと思います。
だから最後にまどかに否定されることになっても、世界を元に戻さなかった。
まどかをかりそめの平和の中に閉じ込めて、自分は一人崖から身を投じる……
俺は、あの世界は長くは続かず、いずれまどかは自分の役目を思い出して概念としての存在に戻っていくんじゃないかと思うんですが、例え一時でも、例え一部だとしても人間としてのまどかを取り戻せたことで、ほむらは満足したんですかねぇ。


偽物の見滝原市を作り出した犯人がほむらであることは、何となく予想がつきましたね。
けどまあそこからほむらが魔女になっちゃったことだけでも結構ショックだったのに、迎えに来てくれたまどかをヤンデレズ空間に取り込んで書きかえるとか、もう予想つかなすぎて「よくこんな話が書けるな!」と。
テレビ版では扱いが不遇だったマミさんとさやかちゃんが、映画だとエライ活躍してましたなー!
特にマミさんは絶好調。プリキュアパートで一番ノリノリだったのは間違いなくマミさん。
魔女ほむの結界は、取り込まれた人たちの希望を反映していたように見えたんですが、マミさんはあのノリでやりたくて仕方がなかったんだろうなぁ! イキイキしすぎですぜ!
いつベベが裏切ってパックンチョされちゃうのかとヒヤヒヤしてましたが、そんなことはなかったぜ!
ほむほむとの銃撃バトルはスピード感MAXだし、きっちり最後まで決めてくれるマミさんがかっこよすぎてもう。
あのバトルシーンだけでも、もう一回見直す価値があるな……

さやかちゃんも真実を知る概念側の人物として、妙に風格漂わせちゃって。
杏子との共闘シーンは、思わず涙したファンも多いんじゃないでしょうか。
まどほむが一線超えたのは言わずもがな、杏さやも友情を超えてたように見えたんですが、どうなんでしょ?
これまではあくまで友情の範囲内に収まってたものが、完全な百合へと昇華していた気がするお……
でも、ほむらが記憶を取り戻したあと、さやかは「このままでいいじゃん?」と現状の維持を促していたんだけど、あれはどういった意図なんだろ?
さやかの役割はインキュベーターの監視をすり抜けて、ほむらを神まどかの元へ送り届けることだったと思うので自分の正体をインキュベーターに悟られないための演技だったんだろうか……?
逆に杏子ちゃんは終始蚊帳の外みたいな感じで、ちょっと不遇だったかな。

名前の出たインキュベーターですが、まど神による書き変え後の世界でも鬼畜っぷりは健在だったようで。
最終的には被害者になっちゃったんだけど、完全に身から出た錆なので同情の余地がない。
大量のキュウべえが消滅してくシーンはちょっと笑いそうになってしまった。
ほむら書き変え後の世界での彼らの役割とは、果たしてなんだったのか。私気になります!


今のところは続編の製作予定はなく、これで完結らしいんですが、すっきりしないことが多すぎて続編を願わずにはいられない!
いや、本当に後を引く映画でした。色んな意味で。
「まどか見終わったあとは、どんよりして雑談する空気にはならないだろう」と判断してのレイトショーでしたが、実際に見てみると、話したいことが多くて、ちょっと失敗だったかなーと思ったり。
まあみんな二回目見に行く感じなので、また機会があればじっくり語り合いたいもんです。
かくいう俺も、最初は「重過ぎたから一回でいいかな……」と思ってたのに、こうしてあれこれ感想書いてるとまた見返したくなっちゃったから困ります。
伏線も満載らしいので、二回目を見るときはその辺に気を配りたいと思います。
もし見に行けなかったとしても、これは円盤買って家でじっくり見てもいいかもしれない。
評判に違わぬ面白さ。個人的な趣味嗜好は置いておいて、いい映画でした。
これからは、ほむほむを見る目線が完全に変わっちゃうよ……







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ちなみに、特典のフィルムはこんな感じでした。景色とほむスピナー。
完全に外れじゃねーかよちくしょう! やはり俺はフィルム運がなかった(確信)