New stage水着お披露目会【小ネタ+イラスト】
――ティトの部屋――
創志「……んで? なんでこのクソ寒い時期に水着お披露目回なんてやるんだ?」
創志「この部屋暖房効きすぎてて逆に暑いぞ」
神楽屋「駅前の百貨店あるだろ? あそこに入ってた水着ショップが閉店セールやってたんだと」
神楽屋「たまたまそれを見かけた萌子さんが、ティトとリソナを連れていったらしい」
神楽屋「水着なんて持ってても着る機会ねえと思うんだがな」
創志「……それは夏休みにあいつらをどこにも連れていかないぞって予防線か?」
神楽屋「子連れで海とか、お姉様たちをナンパできないだろうよ」
創志「よし。矢心先生にチクっておく」
神楽屋「待て! 早まるな!」
神楽屋「それよりも、言いだしっぺの萌子さんはどうしたんだよ」
創志「食材の買い出し。自分の水着は買わなかったらしいぜ」
神楽屋「まあ買ってたとしても、喜んで見せびらかす歳でもないしな……」
創志「その代わりに、たまたま通りすがったと言い張っている切が来てるぞ」
神楽屋「輝王はどうした? あいつの担当だろ?」
創志「担当って何だよ……輝王にも一応声かけたけど、仕事だって断られた」
神楽屋「信二はリハビリに行ってるし、俺たち2人だけであいつらを品定めすんのか……」
創志「おい! 変な言い方すんな!」
リソナ「皆本兄とバカテル! 準備できてるですかー?」
創志「(わざわざこれだけのために部屋の中央にカーテンをひいたのか……)」
神楽屋「何を準備するのかは分からねえが、こっちは大丈夫だぞーあとバカテルって言うなシバくぞー」
リソナ「ふふん! なら、リソナが一番手です!」
リソナ「見ておののけです! これがリソナのさいきょー水着です!」
創志「こ……!」
神楽屋「これはッ!」
創志・神楽屋「「スクール水着じゃねえかッ!!」」
リソナ「店員に言われたです。リソナのようなかわいい子がこの水着を着れば、無敵だと!」
リソナ「リソナがさいきょーすぎるせいで、2人とも固まってしまったです! アホです!」
神楽屋「……おいリソナ。その店員の名前を教えろ」
リソナ「? なんでです?」
神楽屋「一発ぶん殴るからに決まってんだろ」
創志「お、おい神楽屋!?」
神楽屋「確かに、その店員はある意味よく分かってる野郎だぜ……」
神楽屋「だがな! こいつがスクール水着なんか着て海に行ったら――」
神楽屋「ロリコン野郎に何されるか分かんねえぞ!」
神楽屋「俺はリソナが変態共の好奇の視線に晒されるのは我慢ならねえ!」
創志「落ち着け! あくまでも仮定の話だろ!?」
神楽屋「いいや確定なんだよ! リソナ、今すぐそれを脱げ!」
創志「それはそれでやばいぞ神楽屋あああああああああああああ」
リソナ「……よく分からないけど、リソナの勝ちです?」
◆◆◆
リソナ「じゃ、次はティトの番ですね(着替えた)」
神楽屋「創志君、興奮して鼻血出すなよ~」
創志「さっきまで暴走してたやつに言われたくねえよ……」
ティト「…………」
ティト「…………どう?」
神楽屋「お、おおう……」
神楽屋「(改めて見ると、ティトってすげえエロイ体つきしてるよな……)」
神楽屋「(いつの間にあんなデカくなったんだ、あの乳は)」
神楽屋「(白ビキニってチョイスがまた絶妙だぜ……)」
神楽屋「おい、創志。なんか感想を――」
創志「――――」
神楽屋「ってどうした!? お前何で悟り開いたような顔してんだ! いつの間に出家した!?」
創志「普段、家にいないお前には分からないだろうが――」
創志「ティトは、基本無防備でな――」
創志「加えて、羞恥心というものが欠けておってな――」
創志「煩悩を捨て、無の境地に達しなければ、抑えが効かないのだよ――」
神楽屋「口調変わってるぞ!? しっかりしろ!」
ティト「……あつい」
ティト「……もう、だめ(ドサッ」
創志「!!」
リソナ「わー! ティトが皆本兄に向かって倒れたです!」
神楽屋「汗だくじゃねえか! 確かに暑いが、ぶっ倒れるほどか!?」
神楽屋「……って、ティトは暑さに弱いんだっけな。異様なレベルで」
ティト「うー……」
創志「(ティトの……! ティトの柔らかい部分が押しつけられて……!)」
創志「(こ、こいつはやばい……!!)」
リソナ「あ、皆本兄が鼻血出したです」
神楽屋「無の境地とやらはどうしたオイ」
◆◆◆
切「さあ! いよいよ真打ち登場じゃぞ!」
切「今までどうもヒロインらしい扱いを受けていなかった気がするが……」
切「それも今日までじゃ!」
切「わしのセクシーな水着姿をとくと拝むがよいっ!」
切「ばばーん、じゃ!」
創志「(効果音自分で言うのかよ……)」
神楽屋「(効果音自分で言うのかよ……)」
切「ど、どうじゃ? 今回は、わし的にちょっと冒険してみたのじゃが……」
創志「おう……」
神楽屋「ああ……」
切「な、なんじゃその微妙な反応は!」
創志「いや、なんて言うか……」
神楽屋「その……なあ?」
切「言葉を濁すのはやめるのじゃ! はっきり言えい!」
創志「……じゃあ遠慮なく」
創志・神楽屋「「普通、だな」」
切「なん……じゃと……?」
――数日後――
切「――ということがあったのじゃ。ひどいと思わぬか!?」
切「わしの乙女心はいたく傷ついたのじゃ!」
輝王「……乙女心を持っているような女子は、平気で野宿しないと思うがな」
切「うっ……」
輝王「それと、こういう写真はあまり外に持ち出すんじゃない」
切「うう……だ、だって、輝王にもわしの水着姿を見せたかったんじゃ……」
輝王「…………」
輝王「……俺は、よく似合っていると思うぞ」
切「えっ?」
輝王「何でもない。用はこれだけか? なら、仕事に戻らせてもらうぞ」
切「ま、待つのじゃ! よく聞こえなかったからもう一回言ってほしいのじゃー!」
~終わり~