New stage 小ネタ集 ハロウィン編
サイドS
信二「今日はハロウィンだね、兄さん」
創志「そうだな。俺はどちらかというとお菓子をあげるほうのポジションにいるわけだが……」
創志「たまには楽しむ側に回ってもいいよな!」
創志「ってことでティト! トリックオアトリートだ!」
ティト「うん、わかった。お菓子をあげるね」
創志「お。今日がハロウィンだって知ってたのか」
ティト「びびあんに教えてもらった」
創志「そっか」
創志「(友達と仲良くするのはいいことだけど、ちと寂しいな)」
ティト「はい、これ」
創志「こ、これは……!」
ティト「特大かき氷だよ。カボチャシロップで味付けしてあるの」
ティト「とってもおいしいよ」
創志「…………」
信二「…………」
◆◆◆
リソナ「テル! とりっくおあとりーとです!」
神楽屋「はいよ。チョコやる」
リソナ「わーい!」
リソナ「あれ? 皆本兄はどこいったです? 皆本兄からもお菓子を強奪しようと思ってたのに!」
神楽屋「あいつなら頭痛と腹痛がひどいとかで寝込んでるぞ」
サイドM
切「輝王! 大変なのじゃ!」
輝王「どうした、切」
切「今日は『とりっくおあとりーと』という摩訶不思議な呪文を唱えると、無条件で菓子がもらえるらしいのじゃ!」
切「いつの間にこんな幸せすぎる呪文が編み出されたのじゃろうな……」
切「ともあれ、腹は減っては戦はできぬ! 輝王! とりっくおあとりーとじゃ!」
輝王「……分かった。少し待っていろ。菓子を用意してくる」
切「どこかに買いに行くのかの?」
輝王「いや、作る」
切「輝王の手製が食べられるのか!? これは思ってもみない幸運なのじゃ!」
輝王「……あまり期待はするなよ」
~三日後~
切「き……きおう……」
輝王「今回も失敗だな。塩が0.1mg多かった。もう一度作り直すから待っていてくれ」
切「これで何度目じゃ……し……しぬ……」
おしまい。