にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

生まれ変わるAGE

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小説版の機動戦士ガンダムAGE4、5巻を読み終わりました。



大まかなあらすじだけ見ればアニメと同じ流れですが、細部が大きく異なるため全く違った印象を受けます。
アニメ版との変更点をまとめサイトで把握し、興味が沸いたのでキオ編にあたる4、5巻だけ読んでみました。


いや、本当に読んでよかったと思う。


アニメだけで終わりにしてしまうには惜しい。これほど面白くなる可能性を秘めてたんだな、AGEは。
料理の仕方次第でここまで化けるとは……素材は悪くなかったんだってことを改めて認識しました。
すでに各所で絶賛の声が聞こえていますが、それに違わぬ出来栄えだったと思います。
4、5巻だけでもこうなんだから、フリット編やアセム編も通して読むとさらに感動したんだろうなぁ……
なるべくネタバレを避けつつ感想なんぞ書いていきますが、気になる方はご注意を。







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全体的な雰囲気としては、間違いなく「ガンダム」をやってたな、と。




セリフの端々から富野節を感じるのが、主な要因でしょうか。
さすが御代から熱い抱擁をたまわった作者だぜ……ガンダムに対する情熱が半端ない。
子供向けでも何でもなく、これまでのシリーズ(にわかだからあんま見てないけど)と遜色ない物語でした。
アニメだと世界情勢がどんな感じになっているのかイマイチよく分からず、ヴェイガンが侵攻してきたといっても危機感が薄かったんですが、その辺のフォローもばっちり……てか戦争の悲惨さを丹念に描写しています。
影の薄かったウェンディやウットビットの出番も多く、キオとのやり取りを通じて本来語られるべきだった彼らの思想も伝わってくるし、他のメインキャラ達も内面がしっかり描写されることでずっと魅力的になっています。
「こいつ何だったの?」的なキャラクターが誰もいなくなってた。
特に、フリットに関するシーンは必見。脳内ユリンよりもずっと感動するよ……
惜しむらくは各イベントの尺の短さを感じてしまうところですが、まあそもそも本編があれだし……

戦闘シーンでは(やその他のシーンでも)キオのゲーマー設定が生かされ、まるでエクバの戦闘レポートを読んでるような感覚になりましたわ。
最終決戦では人物の再配置の絶妙さもあり、決戦にふさわしい熱さが伝わってきました。
何より、アニメ本編でほとんどスポットライトが当たらなかった脇役や、名もなき一般兵たちの戦いが本当に熱い。読んでいる間、目頭が熱くなりました。まさかここまで感動するとは思わなかった。
人によってはやりすぎだと思うかもしれない。けれど、アニメ版の淡泊な結末を知っていると、よくあの物語をここまで再構成したもんだと感嘆するしかないです。
ネタでも何でもなく小説をベースにもう1回アニメ作り直してほしい。
それか、もしスパロボ参戦する際には小説版ベースでやってほしいなぁ……



TVAGEを最後まで見た人、そして不満を抱いた人は是非読んでみてください。
貴方が求めたものが、小説の中にあるかもしれません。
そしてフルブにAGE―3、ダークハウンド、グランサ参戦はよ!