遊戯王 New stage サイドS 10-2
「先攻は僕がもらうよ。ドロー」
信二の立ち振る舞いは落ち着いていたが、その瞳からは抑えきれないほどの殺気を感じる。
「早速行こうか。僕は<手札断殺>を発動。お互いのプレイヤーはカードを2枚選んで墓地に送り、デッキから2枚ドローする」
信二の立ち振る舞いは落ち着いていたが、その瞳からは抑えきれないほどの殺気を感じる。
「早速行こうか。僕は<手札断殺>を発動。お互いのプレイヤーはカードを2枚選んで墓地に送り、デッキから2枚ドローする」
<手札断殺> 速攻魔法 お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。
信二は選択するカードをあらかじめ決めていたようで、手早く墓地に送りデッキからカードを引いている。
「……ッ!」
対し、創志の初手は優秀なモンスターが揃っており、どれも墓地に送るには惜しい。
「どうしたの? 随分迷ってるみたいだけど。まだデュエルは始まったばかりなんだし、そんなに考え込むことないんじゃないかな」
「――うっせ!」
信二の挑発を軽く牽制し、創志は2枚のカードを墓地に送って、デッキからカードを引く。
過去の信二とのデュエルで後攻1ターンキルを決められた経験のある創志にとっては、「まだデュエルは始まったばかり」なんて言葉は皮肉にしかならない。
「モンスターをセット。ターンエンドだ」
強気な発言とは逆に、慎重なプレイングだ。<手札断殺>を使った以上、何の意味もないモンスターをセットしたとは考えづらい。
「……ッ!」
対し、創志の初手は優秀なモンスターが揃っており、どれも墓地に送るには惜しい。
「どうしたの? 随分迷ってるみたいだけど。まだデュエルは始まったばかりなんだし、そんなに考え込むことないんじゃないかな」
「――うっせ!」
信二の挑発を軽く牽制し、創志は2枚のカードを墓地に送って、デッキからカードを引く。
過去の信二とのデュエルで後攻1ターンキルを決められた経験のある創志にとっては、「まだデュエルは始まったばかり」なんて言葉は皮肉にしかならない。
「モンスターをセット。ターンエンドだ」
強気な発言とは逆に、慎重なプレイングだ。<手札断殺>を使った以上、何の意味もないモンスターをセットしたとは考えづらい。
【信二LP4000】 手札4枚
場:裏守備モンスター
【創志LP4000】 手札5枚
場:なし
場:裏守備モンスター
【創志LP4000】 手札5枚
場:なし
「俺のターン!」
信二は以前、闇属性のモンスターを集めたデッキを使っていた。
そのデッキは金盛が持っていたため、今使っているデッキは別物のはずだ。
迂闊に仕掛けるのは危険だが、仕掛けなければ相手の狙いも分からない。
「俺は<A・ジェネクス・ボルキャノン>を召喚! さらに魔法カード<マシン・デベロッパー>を発動させるぜ!」
溶接工が付けるような仮面を装着した朱色の機械兵が、タンク型の炉を背負って現れる。炉からはホースが伸びており、右肩に設置された噴射口から炎を吐き出すことを可能にしている。
信二は以前、闇属性のモンスターを集めたデッキを使っていた。
そのデッキは金盛が持っていたため、今使っているデッキは別物のはずだ。
迂闊に仕掛けるのは危険だが、仕掛けなければ相手の狙いも分からない。
「俺は<A・ジェネクス・ボルキャノン>を召喚! さらに魔法カード<マシン・デベロッパー>を発動させるぜ!」
溶接工が付けるような仮面を装着した朱色の機械兵が、タンク型の炉を背負って現れる。炉からはホースが伸びており、右肩に設置された噴射口から炎を吐き出すことを可能にしている。
<A・ジェネクス・ボルキャノン> 効果モンスター 星4/闇属性/機械族/攻1700/守 600 自分フィールド上に表側表示で存在する「ジェネクス」と名のついた 炎属性モンスター1体を墓地へ送って発動する。 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊し、 破壊したモンスターのレベル×400ポイントダメージを相手ライフに与える。 この効果は1ターンに1度しか使用できない。
<マシン・デベロッパー> 永続魔法 フィールド上に表側表示で存在する 機械族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。 フィールド上に存在する機械族モンスターが破壊される度に、 このカードにジャンクカウンターを2つ置く。 このカードを墓地へ送る事で、このカードに乗っている ジャンクカウンターの数以下のレベルを持つ 機械族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する。
仮に<A・ジェネクス・ボルキャノン>が破壊されたとしても、<マシン・デベロッパー>にジャンクカウンターが溜まる。<マシン・デベロッパー>は、墓地に送ることで乗っていたジャンクカウンターの数以下のレベルの機械族モンスターを特殊召喚できるカード。アドバンテージが取り戻せるわけではないが、何も無しに破壊されるよりは随分マシだ。
「バトルだ! <ボルキャノン>で伏せモンスターを攻撃! ファイア・スプラッシュ!」
肩の噴射口から、高音の炎が発射される。
瞬く間に焼かれた伏せモンスターは、断末魔を上げながら砕け散った。
「破壊されたモンスターは<インヴェルズの囮兵>。こいつが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下の<インヴェルズ>と名のついたモンスターを特殊召喚できる! 僕は<インヴェルズの門番>を特殊召喚!」
「バトルだ! <ボルキャノン>で伏せモンスターを攻撃! ファイア・スプラッシュ!」
肩の噴射口から、高音の炎が発射される。
瞬く間に焼かれた伏せモンスターは、断末魔を上げながら砕け散った。
「破壊されたモンスターは<インヴェルズの囮兵>。こいつが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下の<インヴェルズ>と名のついたモンスターを特殊召喚できる! 僕は<インヴェルズの門番>を特殊召喚!」
<インヴェルズの囮兵> 効果モンスター(オリジナルカード) 星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守0 このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、 自分のデッキから攻撃力1500以下の「インヴェルズ」と名のついた モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
断末魔に導かれ現れたのは、黒い甲殻で全身を隙間なく覆ったモンスターだった。体を丸めて身を守るその姿は、ダンゴムシに近い。
<インヴェルズの門番> 効果モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守1900 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 「インヴェルズ」と名のついたモンスターが表側表示で アドバンス召喚に成功したターン、 自分は通常召喚に加えて1度だけモンスターを通常召喚する事ができる。