遊戯王 New stage サイドS 3-9
これで残りライフポイントはほぼ互角。
……最も、セラのライフは効果を使用するために削ったものがほとんどだが。
「まさか<マスタージーグ>がやられるとは。どうやら少し認識を変える必要がありそうですね」
口ではそう言っているが、セラの表情に焦りは見えない。
「あまり使いたくない手ではありますが……私は<メンタル・プロテクター>を召喚」
ピカピカと眩しい金色の体をした小人が召喚される。
……最も、セラのライフは効果を使用するために削ったものがほとんどだが。
「まさか<マスタージーグ>がやられるとは。どうやら少し認識を変える必要がありそうですね」
口ではそう言っているが、セラの表情に焦りは見えない。
「あまり使いたくない手ではありますが……私は<メンタル・プロテクター>を召喚」
ピカピカと眩しい金色の体をした小人が召喚される。
<メンタル・プロテクター> 効果モンスター 星3/光属性/サイキック族/攻 0/守2200 このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。 この時に500ライフポイント払えない場合はこのカードを破壊する。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 サイキック族モンスター以外の攻撃力2000以下のモンスターは 攻撃宣言をする事ができない。
守備力は2200と高いが、攻撃力は0。効果も<ウィンドファーム・ジェネクス>には意味がない。さらに、次のターンのスタンバイフェイズ時にはライフコストを払えず自滅してしまう。
疑問の答えはすぐに解決した。
「そして罠カード<サイコ・ソウル>を発動。<メンタル・プロテクター>をリリースし、そのレベル×300ポイントのライフ……900ポイントライフを回復します」
疑問の答えはすぐに解決した。
「そして罠カード<サイコ・ソウル>を発動。<メンタル・プロテクター>をリリースし、そのレベル×300ポイントのライフ……900ポイントライフを回復します」
<サイコ・ソウル> 通常罠 自分フィールド上に存在する サイキック族モンスター1体をリリースして発動する。 自分はリリースしたモンスターのレベル×300ライフポイント回復する。
<メンタル・プロテクター>のレベルは3。回復量は微々たるものだ。
【セラLP500→1400】
逆に考えれば、やむを得ず<サイコ・ソウル>を発動しなければならないほどセラを追い詰めている、ということである。
「魔法カード<最古式念動>を発動します。フィールド上のカード――<ウィンドファーム・ジェネクス>を破壊し、私は1000ポイントのダメージを受けます」
「魔法カード<最古式念動>を発動します。フィールド上のカード――<ウィンドファーム・ジェネクス>を破壊し、私は1000ポイントのダメージを受けます」
<最古式念動> 通常魔法 自分フィールド上にサイキック族モンスターが 表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。 フィールド上のカード1枚を破壊し、 自分は1000ポイントダメージを受ける。
(しまった! ライフを回復したのはこのためか!?)
<ウィンドファーム・ジェネクス>が緑の蛍光色を放つ光に包まれる。
その途端、ガクンと力なく両腕が垂れ、各所から噴き出す煙と共に異音が聞こえてくる。
「離れて!」
ティトの鋭い叫びが鼓膜を震わす。
後ろに飛び退いた次の瞬間、風のジェネクスが盛大に爆発する。
<ウィンドファーム・ジェネクス>が緑の蛍光色を放つ光に包まれる。
その途端、ガクンと力なく両腕が垂れ、各所から噴き出す煙と共に異音が聞こえてくる。
「離れて!」
ティトの鋭い叫びが鼓膜を震わす。
後ろに飛び退いた次の瞬間、風のジェネクスが盛大に爆発する。
【セラLP1400→400】
「…………!」
<ウィンドファーム・ジェネクス>を形成していたパーツが地面に飛び散る。
ティトの忠告がなければ、爆発に巻き込まれて大怪我を負っていたかもしれない。
創志は震える膝に活を入れるようにひっぱたく。
全身にのしかかる疲労を誤魔化すように深く息をしながら、<ウィンドファーム・ジェネクス>を葬ったデュエリストを睨みつける。
「これで、邪魔なモンスターはいなくなりましたね。バトルフェイズに入ります」
銀縁の眼鏡が冷たく光る。
「サイコ・ウォールドでダイレクトアタック! エレクトロ・ブレーク!」
カタツムリによく似たモンスターの角から、電撃が放たれる。
もちろん、通れば創志の敗北が決まる。
「させるかよ! 罠カード<攻撃の無力化>! <サイコ・ウォールド>の攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了するぜ!」
<ウィンドファーム・ジェネクス>を形成していたパーツが地面に飛び散る。
ティトの忠告がなければ、爆発に巻き込まれて大怪我を負っていたかもしれない。
創志は震える膝に活を入れるようにひっぱたく。
全身にのしかかる疲労を誤魔化すように深く息をしながら、<ウィンドファーム・ジェネクス>を葬ったデュエリストを睨みつける。
「これで、邪魔なモンスターはいなくなりましたね。バトルフェイズに入ります」
銀縁の眼鏡が冷たく光る。
「サイコ・ウォールドでダイレクトアタック! エレクトロ・ブレーク!」
カタツムリによく似たモンスターの角から、電撃が放たれる。
もちろん、通れば創志の敗北が決まる。
「させるかよ! 罠カード<攻撃の無力化>! <サイコ・ウォールド>の攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了するぜ!」
<攻撃の無力化> カウンター罠 相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。 相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。
創志を守るように出現した黒い穴が、<サイコ・ウォールド>の放った電撃を吸い込んでいく。
「さすがに通りませんか。私はカードを1枚セットし、ターンを終了します」
自分の攻撃が防がれることを予測していたようで、セラは淡々とゲームを進行する。
「俺のターン!」
創志の手札は<ジェネクス・ワーカー>と<リサイクル・ジェネクス>。モンスターをセットして時間を稼ぐことはできるが、もたついている内にトドメを刺されてしまうのが目に見えている。
(それに、俺の体が保つかどうか……)
さっきの爆発を回避しただけで、脚はガクガク震えてこれ以上動きそうにない。
それなら、やることはただ1つ。
「ドロー!」
攻めること。
それが創志のプレイスタイルだ。
そして、デッキは必ず応えてくれる――創志は信じていた。
「<ジェネクス・ワーカー>を召喚! さらに効果を発動! 自身をリリースすることで、手札から<ソーラー・ジェネクス>を特殊召喚する!」
「さすがに通りませんか。私はカードを1枚セットし、ターンを終了します」
自分の攻撃が防がれることを予測していたようで、セラは淡々とゲームを進行する。
「俺のターン!」
創志の手札は<ジェネクス・ワーカー>と<リサイクル・ジェネクス>。モンスターをセットして時間を稼ぐことはできるが、もたついている内にトドメを刺されてしまうのが目に見えている。
(それに、俺の体が保つかどうか……)
さっきの爆発を回避しただけで、脚はガクガク震えてこれ以上動きそうにない。
それなら、やることはただ1つ。
「ドロー!」
攻めること。
それが創志のプレイスタイルだ。
そして、デッキは必ず応えてくれる――創志は信じていた。
「<ジェネクス・ワーカー>を召喚! さらに効果を発動! 自身をリリースすることで、手札から<ソーラー・ジェネクス>を特殊召喚する!」
<ソーラー・ジェネクス> 効果モンスター 星7/光属性/機械族/攻2500/守1500 このカードは「ジェネクス」と名のついたモンスター1体を リリースして召喚する事ができる。 自分フィールド上に表側表示で存在する「ジェネクス」と 名のついたモンスターが墓地へ送られる度に、 相手ライフに500ポイントダメージを与える。
ティトとのデュエルでも見せたコンボだ。<ジェネクス・ワーカー>が召喚円に吸い込まれ、黄金色の光屑を噴射しながら、空高く<ソーラー・ジェネクス>が飛翔する。
「<ソーラー・ジェネクス>で<サイコ・ウォールド>を攻撃だ! ブライト・エッジ!!」
洗練されたフォルムの人型ロボットが一気に加速し、<サイコ・ウォールド>との距離を詰める。
創志は自然と拳を握っていた。これでセラのLPは0。俺の勝ちだ――!
「<ソーラー・ジェネクス>で<サイコ・ウォールド>を攻撃だ! ブライト・エッジ!!」
洗練されたフォルムの人型ロボットが一気に加速し、<サイコ・ウォールド>との距離を詰める。
創志は自然と拳を握っていた。これでセラのLPは0。俺の勝ちだ――!
「まさか通るとは思っていないでしょう? 罠カード発動――<聖なるバリア―ミラーフォース―>」
<聖なるバリア―ミラーフォース―> 通常罠(制限カード) 相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。 相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。
<サイコ・ウォールド>に向けて振るわれた刃が、光の壁に阻まれる。
背部の飛翔ユニットがフル稼働し、大量の光屑を吐き出す。しかし、光の壁を突き破ることは叶わない。
ドン! と。
壁から一筋の光が放たれ、<ソーラー・ジェネクス>の胴に風穴を開けた。
背部の飛翔ユニットがフル稼働し、大量の光屑を吐き出す。しかし、光の壁を突き破ることは叶わない。
ドン! と。
壁から一筋の光が放たれ、<ソーラー・ジェネクス>の胴に風穴を開けた。