にわかオタクの雑記帳

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Aqoursの船出【ラブライブ!サンシャイン!!感想】

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君の心は、輝いてるかい?




おじさんの心はいつもドロドロの真っ黒だよ……(白目



今や近年のアニメを代表すると言っても過言ではないほど大型コンテンツに躍進したラブライブ!
アニメ一期放送時には一部の熱心なファンしか存在を知らなかったことを振り返ると、
ここまで人気が爆発したことにはただただ驚かされます。


多くのファンに惜しまれつつもμ'sの物語がひとまず幕を降ろし。
新たに幕を開けたAqoursの物語――ラブライブ!サンシャイン!!
それは劇中にも反映されているように、μ'sのときとは取り巻く状況が大きく異なった中での船出でした。
まず一言率直に感想を述べるなら、「重すぎるプレッシャーがかかる中でよくぞここまでのものを仕上げたな」といった感嘆が一番に来ました。
なので、にわか視聴者視点での感想を、いつものごとくまとまり無く書いてみたいと思います。


筆者は他のアニメと同列にラブライブ!アニメTVシリーズ一期二期のみを視聴しただけのにわかです。
劇場版はタイミング逃して未視聴。
サンシャインもアニメのみの知識になります。


以下、本編のネタバレがあります。
人によっては不快に感じる文章が含まれますので、気になる方はブラウザバックをば。















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目指したのは、「Aqoursとしてスタート地点に立つこと」



スクールアイドル部設立に反対する生徒会長、3話でのライブ、そして廃校問題……
先代であるμ'sを事あるごとに持ち上げたことも加わり、序盤は一期の焼き増し感が強かったように見えました。
一期のストーリーラインを、キャラだけ変えてなぞっていくのかな、と。
これは製作陣が意図的に仕組んだもので、後半の「憧れのμ'sからの脱却」に繋がっていくわけですが、
それはひとまず置いておくとして。
3話くらいまでは、演者が変わったこと以外の目新しさは、それほどなかったように思えます。


個人的に転機だったのが、ルビまる加入回
スクールアイドルに強い憧れを持ちつつも、人見知りなせいで最初の一歩を踏み出せないでいたルビィ。
そんな彼女の背中を押して、走りだした背中を見送ってから自分は身を引こうとした花丸。
女の子の美しい友情に、ラブライブとか関係なく、汚いオッサンの心が揺さぶられましたよ……
階段を上るルビィと、降りる花丸。
演出の妙も相まって、画面に釘付けだったのをよく覚えています。


ここから中二病から脱却したいと願っていたものの、それが自分の個性だと受け入れた善子が加入し、
Aqoursは初めての挫折を味わうことになります。
単純な憧れから始まったスクールアイドル活動。
ここで辞めても誰も責めはしないだろう。けれど、この悔しさは一生胸に残ることになる――
何もなかった千歌が初めて感じた悔しさ。それをバネにしようと立ち上がれる強さ。
6人でもう一度団結するくだりは、もう3年生加入しなくてもいいんじゃないかと思えるほど素晴らしかったです。
そこから、バラバラですれ違っていた上級生3人を、感動で押し切って再集結させる力強さ。
全員が揃った上で、改めて最初の仲間である曜ちゃんにスポットを当てる展開の上手さ。
全体を通してですが、サンシャインは多少の粗を吹き飛ばしてしまえるほどのパワーに溢れていたと思います。









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東京での挫折を経て掲げられた、0を1にするというテーマ。



そこに憧れだったμ'sとは別の道を歩く決断を下すことで、ようやくAqoursとしての道が拓けました。
序盤はあえて一期と同じレールを歩かせることで、終盤のテーマがより明確になりましたね。
そこまで時間かけ過ぎ、という意見も分からなくはないのですが……
これはラブライブが大型コンテンツに成長したからこその、贅沢な尺の使い方だと解釈しました。
そう考えると、サンシャインは無印と比べて目指すべきものがはっきりしている分、ストーリー性が高かったように感じました。


もちろん、個々のキャラクターも魅力的でしたが、個人的に上手いなと思ったのがスクールアイドルになる前のそれぞれの関係性。
ラブライブは1年生組、2年生組、3年生組と学年ごとにくくられることが多いのですが、
千歌は果南と幼馴染で、ルビィとダイヤは姉妹。
μ'sと違い、最初から学年間を超えた関係性があるんですよ。
接点が多くなれば、自然と一体感が生まれやすい。
唯一接点がなかった1、2年生は早めに1年生を加入させ、6人で挫折を共有させる。
配役やストーリー構成などに、一期の反省というかできなかった部分を生かしているように見えました。
日常シーンでの和気藹々っぷりの描写が本当に素晴らしかった。
仲間とか絆って上っ面のセリフじゃなくて、作中での何気ない描写で魅せるべきなんだよなぁ……









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もちろん、不満点もいくつかあります。



賛否両論が吹き荒れる最終話の構成の雑さや、冗長なミュージカル。
場面場面ではそのキャラらしさを見せつつも、加入後はあまり目立った活躍のなかった1、3年生組。
憧れの脱却を見せるための「あえて」を考慮しつつも、やたらと出てくるμ'sの名前。
というか舞台が田舎のサンシャインでこそ廃校問題が説得力を増すわけだし、もっと描写を割くべきだったんじゃないか等々……
昨日書いたゴーストの感想記事で「終わりよければ全て良し」という一文を書いたんですが、
サンシャインは終わりの部分で妙なもやもやを残してしまったように見えました。









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それでも、全体を振り返れば新しい輝きに満ち溢れていた。


世界観は共有しつつも、新しいキャラで新たな物語を始める……
単純な続き物の二期や、名前は同じだけど中身は全く別物の新作と違い、異常な労力がかかると思うんですよ。
ラブライブのようにコンテンツが膨れ上がった状態なら、なおさら。
中にはμ's以外は認めない人もいただろうし、Aqoursに過剰なまでの期待を抱いていた人もいたでしょう。
それらを全部ひっくるめて、夢中にさせるもの、納得させるだけのものを作らなければならない。
アニメオリジナルならではのメディアミックスや商品展開、中の人たちによるライブも考えると、
現場のスタッフさんたちのプレッシャーはそれこそアクシズ落下レベルだったんじゃないでしょうか。
その中で、ここまでレベルの高い作品に仕上げた手腕には、脱帽するしかありませんわ。
最近だとガンダムビルドファイターズトライが上手くいかなかっただけに、ね。










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公式からの発表はありませんが、ほぼ間違いなく二期はあるでしょう。


まだ、千歌たちの舞台は幕を開けたばかり。ここからが本番。
もしかしたら、二期で終わりではなく、もっと長いスパンで進む話なのかもしれません。
今度こそ、多くの人が拍手を送るエンディングを迎えられるように。
Aqoursの航海の無事を、お茶の間から祈るばかりです。





あ、個人的には花丸ちゃん推しです! 曜ちゃんも捨てがたいけどな!
それにしても俺は種死といいデレマスといいシリーズ後発作品好きよな……