にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

春のロボットアニメを見ての感想

イメージ 1


もう一年の半分が終わったとか嘘だろ承太郎!



4月から始まったアニメも1クールものは終了、2クールものは折り返し地点までやってきました。
今日からすでに夏の新アニメがスタートするので、早いところ感想を書いてしまいたいんですが……
いつも通りの感想羅列記事を書く前に、春にスタートした3つのロボットアニメに触れておこうかと。
翠星のガルガンティア銀河機攻隊マジェスティックプリンス革命機ヴァルヴレイヴの3作品です。
昨今、ロボアニメの数は減少し、1クールの中に1つあればいい方といった頻度。
そんな中で、3作品もの新作ロボアニメがスタートしたのは、稀有な事例だと思う。
にわかロボ好きとしては心躍り、3つとも1クール分はきっちり見ました。
ガルガンティアは1クール、マジェプリは2クール、ヴヴヴは分割2クールと放送形態も見事に分かれた3作品。
蓋を開けてみるとそれぞれ違った面白さがあり、充実した時間を過ごさせてもらいました。
なので、いつもの感想記事とは別枠で感想を書いてみます。
当然ながらネタバレを含みますので、未見の方は注意!








イメージ 2


銀河機攻隊マジェスティックプリンス



3つの中では、一番真面目にロボアニメをやっているな、という印象を受けた作品。
掴みはあまり良くなかったものの、ロボ物の王道を押さえつつコメディタッチで明るい雰囲気を保ちながら、圧倒的な戦力を持つ異星人との絶望的な戦いを描いており、丁寧なストーリーも相まって、新鮮味を感じつつも安定して楽しめました。視聴前の評判から見ると、意外といえば意外です。
ファンの方には申し訳ないけど、ガンダムSEEDファフナー以降目立ったヒット作に恵まれなかった平井氏のキャラデザは、ある種の古臭さを感じさせたんですが、それをギャグやコメディでいい具合に崩してくれた。
役割分担がはっきりとしており、それぞれに個性があるロボデザインもさることながら、何よりもキャラを大事にしているという印象を強く受けました。
特に、箸休め回となった前半最後の回では、休日(女性2人は仕事)の過ごし方を通してキャラの内面や関係性を掘り下げてくれた。ロボアニメというとやはり激しいアクションシーンに目が行きがちだけど、こういった回はとても大切だと思う。
「誰が死んで誰が生き残るか」といったサバイバル要素を予想するのもロボアニメの面白さのひとつですが、マジェプリはメイン5人の誰が欠けてもいけないと思いますわ。
「主人公たちは人工的に作られ、戦うために記憶を消された兵士」、「地球人は狩りの標的だった」など、かなり重い設定をさらっと明かすマジェプリですが、どうか最後まで明るいノリを貫いてほしい。
残念5の先輩連中は確実に死ぬだろうけど。
個人的にはイヅルを巡る三角関係(?)も気になります。








イメージ 3


翠星のガルガンティア



まどマギサイコパスブラスレイターを手掛けた虚淵さんの脚本とあって、視聴前の期待度は№1。
いざ見てみると、ロボはあくまで作品を構成する一要素に過ぎず、全体を通してみると、ロボアニメというよりもSF作品の毛色のほうが強かったですね。
壮大な設定の全てが開示されたわけではなく、基本的にはレドの成長物語に終始したと思います。
異生命体との生存をかけた宇宙戦争から、文明の衰退した地球へ放り込まれたレド。
彼は兵士として生きる以外の術を知らず、言葉も通じない「異世界」で戸惑うが、心優しいガルガンティアの住人たちと触れ合うことで、徐々に変わっていく。
中盤、レドがガルガンティアでの居場所を求めて様々な仕事にチャレンジする姿は、引きこもっている人たちに社会に出ることを優しく促しているようにも見えました。まさかこんな作品になるとは思わなんだ。
虚淵作品らしい黒さも垣間見えましたが、メインキャラに悲劇らしい悲劇が訪れることなく、かろうじて白虚淵の範囲内に留まったかな。灰色くらい?
地球にとってはオーバーテクノロジーの固まりである、相棒であり愛機、チェインバーとは切っても切れない関係だったレドですが、最終的にはその繋がりを断ち切ることで、ガルガンティアでの居場所を手に入れた。
あくまでパイロット啓発インターフェースに過ぎなかったAI、チェインバーが、自らの意思でレドを放り出す場面はフルメタのアルやANUBISのADAなどを彷彿とさせ、胸が熱くなりました。ANUBISはプレイしてないけど。
こういう「意思無きものに意志が宿る」って展開は涙腺を刺激するから困るぜ……
何かとアクの強い声優で有名な杉田氏をロボットのAIとして起用した理由も、何となく分かる気がします。
そして、OPの最初の場面は機能を停止して深海に沈んだチェインバーが見ていた光景、と判明し、最後まで驚きを提供してくれた本作。
レドの物語はこれ以上描く必要がない気がするんですが、同じ世界観で別の作品を見てみたい気もします。









イメージ 4


革命機ヴァルヴレイヴ



PVのときとは打って変わって、何故かネタ枠に収まってしまった作品。
ロボアニメの老舗、サンライズが分割2クールの尺を使ってまで世に出した作品だけに、気合の入り方は相当だったと思うのですが、その気合が空回りしたのかそれとも狙ってやってるのか……
後半はともかく、前半はネタアニメとしてしか楽しみを見出せなかったですわ……ロボの戦闘シーン以外。
精神を乗っ取られ、知らないあいだに味方の兵士を殺し、仲間を傷つけた裏切り者になってしまった、一人旅団ことエルエルフ。「ボクジャナイー」など耳に残るEDテーマや、スタイリッシュな言動も伴って一躍人気者に。
反面、彼の動かない(出番が少ない)回は、ネタ要素が寒々しく感じるほどのつまらなさを醸し出すことも……
でもまあ今になって考えてみると、「いまどきの学生の戦争」ってあんな感じなのかもしれない。
その場の雰囲気に酔って、軽々しく「独立!」とか言っちゃって、あとになって後悔。
正規の軍人による苛烈な攻撃によって、現実を思い知らされる――というヘビーな展開になり始めてから、真面目な面白さも出てきた感じがします。
キャラに共感できないのは、俺がオッサンだからだな! そう思うことにしよう! うん!
地に足がついた丁寧な脚本は素晴らしいですが、こういったクレイジーな作品は頭のネジが4、5本外れたスタッフが集まらないとできないんだろうなぁと、変な意味で尊敬します。
「マギウス」とか妙なオカルト要素まで絡み始め、どうやって話を決着させるのか全く先が読めない本作。
投げっぱで終わった前半1クールを見直したいと思えるほどの面白さを提供してくれることを期待してます。
続きは10月! ……遠いな。






相変わらずまとまりのない文章になってしまいましたが、こんな感じです。
マジェプリもヴヴヴも完結していないので一概にどれが面白かったとは言えないのですが、それを抜きにしても甲乙つけがたい面白さがどの作品にもありました。ヴヴヴは別の方向に突き抜けてるけど。
ヤマトや種デスHDリマスター、ジャイロゼッターなんかも加えるとロボ好きには相当充実したクールだったのですが、夏から始まる次クールはマジェプリが継続するくらいで、新作は無し。だったはず。
ガンダムも新展開があるようなので、秋以降に期待したいですね。ヴヴヴの後半もあるし。