にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

New stageガールズトーク?【小ネタ】

※今回は下までスクロールしてもイラストはありません。





時枝探偵事務所の隣にある喫茶店――


萌子「今日も安定して暇だなぁおい」

萌子「ティータイムにはうってつけの時間だってのに、客が1人しかいねえ」

萌子「創志は用事があるって休んでるし……」

リソナ「もこー! ただいまですー!」

ティト「ただいま」

ビビアン「お、お邪魔しますわ」

萌子「だからここはお前らの家じゃねえって何度言えば分かるんだ……」

萌子「って、今日はビビアンも一緒か」

ビビアン「な、何よ。いけませんの!?」

ビビアン「ティトがしつこく誘うものだから仕方なく付いてきてあげただけですわ!」

ティト「えっ? 誘って来たのはびびあん――」

ビビアン「余計なことは言わなくていいんですの!」

萌子「……誰に対しての言い訳なのかは謎だが、客として来てくれたなら歓迎する」

切「わしもいるぞ!」

萌子「……お前って本当に旅してるの? しょっちゅう見かける気がするんだが」

切「そ、それは気のせいなのじゃ! 決してここから離れたくないわけではないのじゃ!」

リソナ「せつ! あとでリソナとデュエルするです! 昨日とおとといのリベンジです!」

切「望むところなのじゃ!」

萌子「少なくとも一昨日からはこの辺にいたってことね」

切「ぬああああああああああ」

萌子「ま、切もいるならちょうどよかった」

ティト「?」

萌子「あれ何とかしてくれよ……」

ストラ「先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩……ブツブツ」

ビビアン「うわぁ……」

萌子「開店から居座ってて、ずっとあんな調子なんだよ」

萌子「理由は概ね察しがつくけどな……」

ストラ「どうして私は先輩が大変なときに出張なんて行ってたのかしら……」

ストラ「輝王先輩の好感度を上げる大チャンスをみすみす逃すなんて一生の恥よ……」

ストラ「これはもう仕事を辞めるしか……」

ストラ「ああでもそうしたら先輩との接点が少なくなっちゃうし……」

ストラ「てかあんなに早く怪我治るとかおかしいでしょ」

ストラ「怪我して動けない先輩を甲斐甲斐しく看病する私……感謝の気持ちが徐々に恋心へと変化し……」

ストラ「未来のビジョンが台無しよ……先輩先輩先輩先輩先輩……」

ストラ「しかも上司に連れられてキャバクラ行ったとか!」

ストラ「誰に断って先輩に色目使ってるんだキャバ嬢コラァ!」

リソナ「き、きもちわるいです!! ちなみにキャバクラって何です?」

萌子「リソナは知らなくていいことだよ」

切「相当病んでいるようじゃな……」

切「このあいだの一件で蚊帳の外だったのが余程ショックだったんじゃな」

ビビアン「で、できれば関わりたくないですわね……」

ティト「もこ。わたしバニラアイス」

萌子「あいよ」

ビビアン「かといってそこまでスルーするのも白状じゃありませんの!?」

萌子「だってもう私にはどうしようもできないしなぁ……おっと客だ」

萌子「いらっしゃいませー」

イルミナ「ごきげんよう、萌子さん。お取り込み中でしたか?」

萌子「おっ、誰かと思えばシスターじゃないか」

イルミナ「もう。萌子さんまで……シスターって呼ぶのはやめてください」

萌子「ははっ。悪い悪い」

リソナ「あー! ミナですー!」

イルミナ「こんにちは、リソナちゃん。今日も元気いっぱいですね」

リソナ「えへへ……ミナに頭撫でてもらうとふわふわするです!」

ティト「ミナ。一緒にアイス食べよう」

イルミナ「あら。ならご一緒させてもらおうかしら。うふふ」

ビビアン「……で? この方は誰ですの?」

萌子「なんでちょっと怒ってんだ?」

ビビアン「お、怒ってないですわ!」

イルミナ「申し訳ありません。自己紹介が遅れてしまいましたね」

イルミナ「私はイルミナ・ライラック。ピアニストの端くれで――」

ストラ「先輩を寝取ろうとした腹黒女よおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ビビアン「ひっ!?」

イルミナ「あら、ロウマンさんもいらしてたんですか。ごきげんよう

イルミナ「先日はわざわざ家まで送っていただいてありがとうございました」

イルミナ「ちょうどよかった。お礼と言ってはなんですが、今日はクッキーを焼いてきたんです」

イルミナ「よかったらどうぞ」

ストラ「うっ……」

萌子(寝取り腹黒発言は聞こえていたはずなのに、素晴らしく大人な対応だな……)

ストラ(言えない……家の場所をつきとめて監視カメラ仕掛けようとしてたなんて言えない……)

リソナ「ミナー! リソナもクッキー食べたいですー!」

ティト「わたしも」

切「わしも腹が減ったのじゃ!」

イルミナ「はい。ちゃんとみんなの分もありますからね。えっと……」

ビビアン「……ビビアン・サーフですわ」

イルミナ「ビビアンさん。よろしければ貴方もどうぞ」

萌子「それじゃ私は飲み物でも淹れるか。リソナはオレンジジュースで、他は紅茶でいいか?」

萌子(喫茶店に飲食物の持ち込みはどうかと思うんだが、本人に悪意はないだろうから黙っていよう)

萌子「…………」

萌子(それにしても……)

イルミナ「萌子さん? どうかしました?」

萌子「あ、いや。大したことじゃないんだが……」

萌子「金髪多すぎないか?」

イルミナ「…………」

ストラ「…………」

ビビアン「…………」

リソナ「?」

ストラ「まあ、ネオ童実野シティは海外からの移住者も多い場所だからね」

ストラ「元キングのジャック・アトラスだってどう見ても日本人じゃないでしょ」

ストラ「ゼロリバース後は大分移住者は減ったって話だけど……」

ビビアン「私もイギリスからこちらに移住してきましたわ」

萌子「へえ、あのメシがクッソまずいらしいって評判の国から」

ビビアン「偏見で物を語らないでくださいます!?」

萌子「じゃあ、参考までにビビアンの好物を聞かせてもらおうか」

ビビアン「あ、それは……」

ティト「やきにくだよ」

ビビアン「ち、ちょっとティト!」

ティト「特に油の乗ったカルビが大好物なんだって」

萌子「へえ」

ビビアン「…………」

ビビアン「日本は食べ物が美味しすぎますわ……」

リソナ「リソナもおにく食べたいですー!」

切「なら、今度みんなで焼肉でも行くかのう。輝王の奢りで」

イルミナ「野菜も食べないとダメですよ。それと、お金はちゃんと払ってください」

リソナ「うええー……ピーマン苦手です……」

切「うええー……金がないのじゃ……」

萌子「話を戻すか。ビビアンはなんでこっちに移住してきたんだ?」

ビビアン「元々サーフ家はデュエルモンスターズに関わりの深い家ですの」

ビビアン「代々プロデュエリストを排出している名家で、ここには武者修行のために来たのですわ」

ビビアン「日本のデュエルアカデミアのレベルは、世界でもトップクラスと言われていますしね」

ビビアン「この街はデュエルに関する研究も盛んですし、母は海馬コーポレーションで働いていますわ」

ストラ「ふうん……お父さんは?」

ビビアン「父はプロリーグに在席しています。詳細は伏せますが」

切「どうしてじゃ?」

ビビアン「……親の七光りと言われるのが嫌なんですの」

ビビアン「それに、私の尊敬するデュエリスト氷帝様ただ1人ですわ」

イルミナ「そうですか……」

萌子(シスターが顔を曇らせてるってことは、ビビアンは父親と何かあったんだろうな)

萌子(ま、ここで突っ込むような話題でもないしな……)

萌子「ストラはどこの生まれなんだ?」

ストラ「私は生まれも育ちもネオ童実野シティよ。確かおばあちゃんがフランス人だったんだっけ……?」

萌子「何で曖昧なんだよ」

ストラ「ロウマン家って歴史は古いらしいんだけど、薄く広いというか……悪く言えば節操がないのよ」

ストラ「親戚が多すぎて把握しきれないくらい。だから、誰がどこの血を引いてるとかよく分からないのよ」

ストラ「一応、どの業界にも顔が効く名家ではあるんだけど……」

ストラ「人が多い分替えはいくらでもいるから、結構自由にやらせてもらえてるわ」

切「そういやストラはエリート設定じゃったのう」

ストラ「今まで忘れてたみたいな反応やめてもらえる!?」

ストラ「で、元シスターさんはどちらからいらしたのかしら?」

イルミナ「……申し訳ないのですが、私も分からないんです」

イルミナ「曾祖父が海外から移住してきたということは知っているんですが、両親とは不仲だったもので……」

イルミナ「あまりそういった話をしなかったんです」

イルミナ「ネオ童実野シティが多国籍な街だったゆえに、自分の出自を知らなくても不自由はしませんでしたね」

ストラ「…………」

萌子「おい。地雷踏んだっぽいぞ」

ストラ「あなたが振った話題でしょーが!」

リソナ「リソナはレビンに会う前の記憶がないので、よく分からないですー! あはは!」

ストラ「…………」

萌子「…………」

切「…………」

イルミナ「……外見は、その人を判断しうる材料のひとつです」

イルミナ「どれだけ綺麗事を並べようと、その事実は揺るぎないと私は思っています」

イルミナ「目の不自由な私が言っても説得力がないかもしれませんが……」

イルミナ「それでも、外見だけに惑わされず、心でその人を理解するような人間でありたいものです」

ビビアン「……そう、ですわね」

萌子「さすがシスター。いいこと言うな」

イルミナ「も、もう! からかわないでください!」

萌子「いや、からかってないぞ」

ティト「ミナの言葉は……いつも心に響く」

イルミナ「ティトちゃん……」

切「…………」

切(どうしよう……この中で日本人らしいのはわしだけじゃな! って切り出そうと思ってたのに……)

切(全然そんな雰囲気じゃなくなってしまったのじゃ……!)

ストラ(ぐう、これが私のライバル……!)

ストラ(改めて認識したわ。切など話にならないくらい、この女は強敵だってことを……!)

ストラ(でも、私は負けない! 必ずや先輩のハートをゲットしてみせる!)

リソナ「さっきからあの2人は何やってるです?」

萌子「大体察しはつくけど、説明したくない」