にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

【ネタバレ注意】FF14 暁月のフィナーレ メインクエスト感想 世界に一つだけの花

f:id:moonyusei:20211212232429j:plain

 

全人類FF14やれ

 

 

……さすがに大仰過ぎるかなと感じつつも、シナリオ重視のゲームが好きな方は、プレイして絶対に損はないです、FF14
また、現在休止中、もしくは途中でやめてしまった元光の戦士の方で、FF14のシナリオに少しでも光るものを感じていたなら、ぜひ暁月まで駆け抜けてほしいと思います。

 

そう確信できるだけの満足感が、暁月のフィナーレのメインクエストをクリアした今、自分の中に満ちています。
本当に……本当にいい「RPG」だった……


なかなか言葉にしづらいポジティブ感情が渦巻いているのですが、拙いながらも、感想を残しておきたいと思います。

 

以下、ネタバレ注意ですので未クリアの方は回れ右をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

本題に入る前に、少しだけシステム面の話を。

 

新生から始めて以来、ずっと竜騎士をメインジョブにして進めてきたのですが、幾度の調整を経てずっと慣れ親しんできた桜花のファンファンファンとフルスラストのギュイイイインというSEが、6.0で上位スキルに変わったことでついに消えてしまい、一抹の寂しさを感じました。
それだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:moonyusei:20211212232621p:plain

 

まずは、漆黒で上がりに上がった期待のハードルを、きちんと超えてくれたことに感謝しかないです。
メインシナリオライターである石川さんはもちろんのこと、他スタッフも並々ならぬ重圧を抱えていたでしょう。それこそ、道を作るために消えることを決意したアルフィノが言ったように。
そんな「想し」を乗り越えて、あるいは糧にして、「暁月のフィナーレ」が無事世に送り出されたことに、重ねて感謝を。

 

ラスボス候補の一人だったゾティアークを、暁月に入って最初の討滅戦で倒すことになり、古の蛮神が消えたことにより、遂に終末が到来。
人々が異形の化け物に変わり、絶望が連鎖していく最悪な状況の中で、逃げずに、諦めずに、どんなか細い希望でもそれを頼りに前に進んだ「暁の血盟」。
怒涛の展開と言えばその通りですが、それぞれのキャラクターたちの想いを丁寧に描きつつ、盛り上げるところは王道を外さない。それでいてここまでに撒かれていた要素のほとんどを回収する、スタンディングオベーションをせざるを得ない見事なシナリオでした。

 

 


漆黒の頃から感じていたことですが、FF14のメインクエストは「積み重ねの昇華」が素晴らしく上手いなぁと。

 

新生から、旧版からプレイしていた方はさらに昔から続いてきた、長い長い道程。
時に傷つき、時に迷い、時に立ち止まり、時に行き止まりに当たった。
その全てがあってこそ、貴方はここに辿り着いた。
無駄なことなんて一つも無い。全ての経験が、貴方の血肉となり、貴方を強くした。
そんな貴方――光の戦士だからこそ、暁月のフィナーレを迎えられたのだと。
それはハイデリンの切なる願いであり、終焉を謳うものが突き付けた「終わり」への答えであり。
単にシナリオや演出が良かったからだけではなく、自分の手でキャラクターを動かしてプレイするゲームだからこそ、自分の分身を通じて様々な冒険を追体験してきたからこそ、フィクションを超えた「何か」が心を震わせる。
フィナーレに至るまでに心に刻んだ軌跡を輝かせてくれる――そんな昇華のさせ方でした。

 

この先、自分の信じる幸せが、誰かから否定されることがあったとしても。
迷いや恐れを感じても、誰かの意見に流されたり、「みんながそうしているから」という理由だけで、自分の幸せの色を変えないで欲しい。
結果的に幸せの形が変わったとしても、それは自ら選んだからであってほしい。
――正しい答えなど、ありはしないのだから。

 

 

 

 

 

f:id:moonyusei:20211212232814p:plain

 

FF14における積み重ねの代表格と言えば、アルフィノを始めとした「暁」の面々ですね。

 

新生時代、サンクレッドがアシエンに体を乗っ取られていた「衝撃の事実」が明かされても、ふーんとしか感じなかったのに、ウルティマ・トゥーレ到着時に真っ先にサンクレッドが消されて「いやいやいや生きてるよね!?!?」と動揺してしまうくらいには、彼らに対する想いの積み重ねがあったわけですよ。

 

FF14で好きなNPCは?」と訊かれたら悩んだ末にアルフィノと答えると思いますが、暁月では一番ウリエンジェに泣かされました……
レポリットたちとの名前のくだりでリーンを匂わせる諭し方をしたり、ムーンブリダの両親とようやく向き合うことができたり……
初登場時は「何言ってるのか分からない胡散臭い人」が、誰かと誰かを繋ぐ架け橋になり、言葉で誰かの背中を押せるようになったのを見ると、本当に長い道程を辿って変わったのだと実感して涙がね……ここまで印象変わるなんて想像もできなかったよ……

 

 

 

こと暁月で印象が変わったのは、ヴェーネスでありハイデリンでしょう。
漆黒でアシエン側の事情が明かされたのに対し、未だ謎の多かったハイデリン。
光の戦士を自分のテンパードにして、何かよからぬことを企んでいるんじゃないかという陰謀説を信じてしまえるくらいラスボス候補でしたが、微塵もそんな要素なかったですね!!


やがて訪れる終末を、絶望の未来を知りながらも、それに抗うためにたった一人で進んできた。
世界を分割し、弱くなった人々に試練を与え、いくら疎まれようとも決して折れずに歩み続けた。
未来から来た光の戦士と交わした他愛ない冒険の話を、心の支えにして。
終末に抗うだけの「強さ」をもった人々が、絶対に現れることを信じて――
彼女の真意を知った後、これまではただの決まり文句にしか聞こえなかった「聞いて……感じて……考えて……」というセリフの印象がガラッと変わるんですよね。もう聞いてるだけで涙が出るくらい。

 

ファンが待ち望んでいただろう活躍をしたエメトセルクや、生き生きと喋る姿を見たことでゾディアークの贄になったしまったことがとても悲しくなってくるヒュトロダエウスと、古代人組は本当にいいキャラばかりでしたが、一番涙腺にダメージ与えてきたのはヴェーネスだったと思います。
ヘルメスに関しては、共感できる部分と出来ない部分があるのでうーんって感じなんですが。

 

 

 

 

f:id:moonyusei:20211212233056p:plain

 

その他、マトシャと赤ちゃんのシーンでハラハラしたり、イルサバード派遣団結成やエーテル縮退炉改良のくだりで過去キャラ大集合のところでジーンときたり(アルファ君も来てくれたのがめっちゃうれしかった)、見どころはたくさんありましたが……

 


ここで、暁月のフィナーレにおける最大の不満点を。

 


ラストの討滅戦もフェイスでやらせてくれよ!!!!!!

 


今回、初めてフェイスが8人PTに対応(ボズヤのイベントバトルで試験してましたねぇ)
ハイデリン討滅戦では、シナリオの熱い流れもあり、フェイスと一緒に突入した方も多かったんじゃないでしょうか。
そして、一緒にハイデリンの試練を乗り越えた仲間たちだからこそ、最終決戦も共に戦えると信じて疑わなかったんです!
いざ最後のID突破してみると、な、なんで吹き飛んでるの!! なんで飛空艇に返しちゃうの!! あれはアリゼーじゃなくても怒るわ!!!!


自分がぼっちプレイヤーなことを差し引いても暁の仲間たちと一緒に決着をつけたかったというのが正直なところです。
まあFF14はMMOなわけですし、他プレイヤーとの関係性が希薄になり過ぎるのも良くないと理解はできますが……開発が落ち着いたらでいいので、暁月のフィナーレまでをオフライン版で出してほしいなぁ……

 

 

 

 

 

f:id:moonyusei:20211212233250p:plain

 

ハイデリンもゾディアークも消え、ゼノスとの決着もつけ、全員無事で終末を退けるハッピーエンドで幕を閉じた暁月のフィナーレ。
クリアまでは誰か死ぬんじゃないかとハラハラしてましたがTwitterのトレンドタグにアリゼーの名前が出たときはヒュッってなった)、文字通りの大団円。新生時代から向き合い続けてきた命題が、「終わり」を迎えたわけです。

 

暁月のアーリーアクセス前、自分はここでFF14卒業しようと考えていました。
ずっと追い続けてきた物語にひとつの決着がつくのなら、幕を閉じるのにちょうどいいだろうと。
そして迎えたフィナーレは、予想していたよりもずっと綺麗に「FIN」を示してくれました。

 

なのに、心の中には「次の冒険」を心待ちにしている自分がいたんです。
昔ほどの情熱も体力も集中力も無い、少ないながらもあったはずの人との繋がりも手放してしまったのに。
――エメトセルクが光の戦士に語った、まだ見ぬ秘境の数々。第一ではない別の鏡像世界。宇宙の果てに来てもなお、世界は未知に溢れている。
宇宙規模の敵と戦ったわけですから、ここからもっともっとスケールを大きくしていくのは難しいでしょう。
けれども、「心躍る冒険」とは、スケールの大小で測れるものではなく。
歩みを止めない限り、道はどこまでも続いていくのでしょう。

 

 

 

 

 

f:id:moonyusei:20211212233453p:plain

 

「世界を救った英雄」から、「ひとりの冒険者」へ。


彼/彼女の旅は、まだ終わらない。

 

 

 

 


……実際にFF14続けるかどうかは、まだ分からんのじゃけどね!