FF14を始めるならパッチ5.3を待……たないでほしいオジサンのつぶやき
誘う友達がいるかどうかは置いておいて。
個人的には大好きなFF14を、人に勧めづらい理由が2つあります。
1つは、MMORPGだということ。
「ネトゲは時間がかかるもの」といった固定観念は未だに根強く残っていて、趣味にそこまで時間を割けない人にとっては、ジャンル的にNGでしょう。
最新のシナリオに追いついて、高難易度コンテンツやギャザクラに手を出さなければ、あんまり時間を圧迫しないんですけどねー ただ、そこに到達するまでが長い。
また、FF14はシステム上完全なソロプレイが難しいため、知らない人とパーティを組むことに抵抗があったり、独力でコンテンツを攻略したかったりする人には、あまり楽しめないんじゃないかな、と危惧してしまいます。
もう1つは、シナリオが面白くなるのに時間がかかるということ。
自分がプレイしていた当時は、比較材料も乏しかったため、「こんなもんかな」と気にしていませんでしたが、ゲーム開始からイシュガルドに到達するまで、いわゆる「新生編」とくくられる部分のシナリオは、拡張で追加されたものと比べると、大分淡泊で薄味です。
つまらないわけではないのですが、どうも淡々と事が進んだり、話が横道に逸れまくったり……とにかく「お使い感」が強く、冒険している感覚が薄いです。
「FF14はストーリーが面白いらしいぞ」と評判を耳にして始めたプレイヤーにとっては、肩すかし気味になってるのではないかと勝手に思っています。
しかし、最新の拡張である「漆黒のヴィランズ」に登場する大半のキャラクターはこの「新生編」で主人公(プレイヤー)と出会っており、ここをスキップしてしまうと、漆黒編での感動が半減どころか9割減になるので、シナリオを楽しみたいなら、ジャンピングポーションの使用はオススメしません。
【#第58回PLL】5.3実装項目紹介
— FINAL FANTASY XIV (@FF_XIV_JP) 2020年4月24日
🏞新生エリア改修🏜
新生メインクエストのシェイプアップ🗞
そして……
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🛩フライングマウントに対応🛩
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🌐https://t.co/j6Y2EvXbmA#FF14 #XIVLive pic.twitter.com/jfefzBmFHS
そんな中で発表になった、次の5.3パッチで行われる新生編の改修。
メインクエストがシェイプアップされ、蒼天編までの道筋がスムーズになるように。
今までは不可だった新生エリアのフライングも可能になり、移動がすさまじく楽になります。
以前から「やります」と明言されていた新生編のテコ入れが具体的に発表され、俺としては放置気味のサブキャラを進める気が復活したのでとてもありがたいし、FF14に興味を持ってくれた人に、「とりあえず蒼天まではプレイしてくれ!」と勧めやすくなりますし、新生後半あたりでやめてしまった人も復帰しやすくなるし、新生エリアでのクエスト進行も楽になるしで、もう神アプデと言い切れるくらいの内容です。
なので。
これからFF14を始めようとしている人に、「パッチ5.3まで待った方がいいよ」と。
声を掛けたくなったのですが。
ふと、「いや、やるならすぐ始めた方がいい」と手のひらを返すことになりました。
新型コロナウイルスの影響で、パッチ5.3の実装が遅れそうだから……ではなく。
パッチがあたると、既存プレイヤーがこぞって新コンテンツに行ってしまうため、暇している今なら手伝ってくれる人が多いから……ではなく。
新生編での苦労を、今のうちに体感しておいてほしいから、です。
「最近の若い者は苦労を知らん。俺の若い頃は……」的な老害めいた理由。
それで「つまんね」って投げちゃう新規プレイヤーが出たらどうすんだと訊かれれば、おっしゃる通りですと返すしかない、完全な自分のわがままなのですが。
新生編とは、いわば光の戦士=プレイヤーの下積み時代。
名もなき一介の冒険者が、いきなり英雄になれるわけがなく。
「そのくらい自分でやれよ」と言いたくなるようなお使いを何回もこなし、徐々に周囲の人々に認められていきます。(ここで街中のサブクエストを全部こなすと、より下積み感が増します)
まあ英雄と呼ばれるようになってからも、お使い多いのですが……
ネタバレになるので詳しくは語れませんが、漆黒編では主人公と似たような道筋を辿ってきたキャラクターが登場します。
彼との会話に共感し、深く感情移入するためには、新生編での苦労が欠かせないんじゃないかと思うのです。
クエストの削減がどの程度になるのか、現時点では不明ですが、確実にお使いの回数は減るはず。
「ここまで来るのに大変だった」という体感が、現行プレイヤーよりも薄くなることでしょう。
ひとつ、例を挙げると。
蒼天編での道中で、「AとBとCというアイテムを集めてきてほしい」と頼まれるクエストがあります。
初見だった俺は、当然全部集めてくるんだろうなと構えていたのですが。
仲間のNPC2人が「Bは俺が取ってこよう」「Cは私が」「お前はAを頼む」と言ってくれるんですね。
これだけで感動できるんです。「全部俺が取ってこなくていいの!?」とびっくりできるんです。
散々お使いをこなさなければ、ここでの感動はなかったでしょう。
……何書いているんだ俺は?
ダンジョンやボス戦等は、実装当初よりもずっと楽になり、当時の雰囲気を体感することは難しいですが、シナリオ上であっちこっち行かされる「お使い」は、できれば体感してほしいと、新生から始めた準古参プレイヤーは思うのです。
各所で絶賛された漆黒のヴィランズのシナリオを、十二分に楽しむためには。
……まあシェイプアップの詳細が分からないので、単なる杞憂かもしれないですがね!
ヒカセンの貴重な下積み時代を、フルで体感できるのは今だけ!
まずはフリートライアルから始めよう!