にわかオタクの雑記帳

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FF14パッチ5.3クリスタルの残光 メインクエ感想【ネタバレ注意】

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終わった…………

 


終わって、しまったんだなぁ……………………

 

 

いくつもの感動を与えてくれたFF14拡張ディスク「漆黒のヴィランズ」。
そのメインクエストが、11日に配信されたパッチ5.3「クリスタルの残光」にて完結しました。
PLLや吉田インタビュー、トレーラーを見る限りでは大きな衝撃が待っていそうな不穏な雰囲気が漂っていて、メンテナンス終了後、迷うことなくメインクエを進めました。第一世界での冒険の結末を、しかと目に焼き付けるために。

 


以下、メインクエストのネタバレを含みますので、未プレイの方は今すぐ引き返してFF14フリートライアルを始める、休止中の方は最新パッチまでクリアしてきてください。

 

 

moonyuseiniwaka.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

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英雄は、英雄だから、人々を、世界を救うのではなく。
託された願いを、受けた祈りを、自らの意志で叶えんと進んだ先に救済をもたらしたから英雄なのだ。

 


真なる世界を取り戻し、星を救済せんと動いてきたアシエン・エリディブス。
その方法が人々の無垢なる願いを利用するものだったとしても――それこそが「エリディブス」の役目だから。
彼が「アシエン・エリディブス」である以上、なりそこないたちとの対話などあり得ない。
自分たちの同胞を消し去った「英雄」と手を取り合う未来などあり得ない。
――しかし。
何故、彼は星の救済にこだわり続けるのか?
オリジナルのアシエン最後の一人として、足掻き続けるのか?
何故……「エリディブス」であり続けるのか?

 

その理由は、歴史書に残るような高尚なものではなく。
主人公や水晶公たちと同じ――「大切な人たちを助けたかったから」。
長き時の果て、欠けてしまった彼の思いを、最後の最後で思い出させた闇の戦士。
人々から「英雄」と賞賛されてきた彼・彼女もまた、始めからそうなろうと思っていたわけではなく、数多の願いを背負い、歩んでみた道筋が、そう呼ばれるに値していたから、英雄になったのだ。

 

 

「空っぽの光の戦士」と「想いが詰まった闇の戦士」との決戦。
まさかのウォーリア・オブ・ライト討滅戦となった漆黒でのラストバトルは、開幕から幕引きまで最高でした。
アーモロートでのエメトセルク戦を彷彿とさせる、異世界の英雄召喚。
ウォーリア・オブ・ライトとなったエリディブスも「英雄」であり「光の戦士」であるため、プレイヤーたちと同じ限界を超えた奥義、リミットブレイクを何度も放ってくる。
そして、異次元に囚われた闇の戦士たちを救ったのは――
「彼」が遺した置き土産。
あの演出は本当にずるい……何も言わずに、それでも彼だと分かる仕草を残して去って行く。
そうして討ち果たした先に、エリディブスもまた、ラハブレアやエメトセルクと同じく、自分の大切なものを取り戻すために戦っていたのだと、大切な人たちの笑顔が見たくて「エリディブス」としての役目を全うしたかったのだと……
「漆黒のヴィランズ」においての最後の戦いとして、相応しい相手でした。余韻が凄まじい……
普通の人間には計り知ることができないほど長い時を歩んできた彼らの願いを、打ち砕いた。「闇の戦士」はその責任を背負って、これからも歩んでいかなければならないのだと。心が良い意味で重くなりました。

 

 

 

 


クリスタルタワーでの決戦に至るまで、新ID「漆黒決戦ノルヴラント」もただのIDとは思えないほど良かったですね……
今まで出会った人々が助けに来てくれる、という演出や展開はこれまでもありましたが、やはり思い入れが強かったせいか、グッとくるレベルが段違いでした。ロールクエストの4人が来てくれた時は笑顔で泣きそうになりましたよもう……
ストーリーを進めるごとに、「ああ、これで漆黒は終わりなんだ」という感触が強くなってきて、結末を見届けたい、でも終わって欲しくないと相反する感情に胸が揺さぶられ続けました。
エリディブスを倒し、いよいよ原初世界への帰還が叶うことになり、第一世界の面々と別れを告げるシーン。
どのくだりでも涙目で見てましたが、アルバートとセトのところは本当にもうダメでした。涙がボロボロこぼれた。パッチ5.3のタイトルである「クリスタルの残光」は、このシーンを指しているのではないかと本気で思います。

 

 

 

 

 

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……そして、一番去就が注目されていた水晶公。
彼もまた、エリディブスと同じく、「水晶公」としての役目を果たすために奮闘し続け――それを全うした。
エリディブスと違ったのは、やはり託された願いが欠けていなかったことでしょうか。
水晶公としての責任を果たした彼はクリスタルタワーの一部となり……その記憶と想いは、原初世界のグラ・ハ・ティアに受け継がれた。
水晶公が自分の願いを語り始めたとき、名前の表記がちゃんとグラハに戻るの本当に良いよね……
結果として、主人公はグラハという新たな仲間を得た……というか、これまでのように大切な人を失わずに済んだのはホッとしたのですが、幾度となく助けてくれた「水晶公」はもういないのだなと思うと、寂寥感が募ります。
終わりは、新たな始まり。
これからは原初世界で、仲間たちと冒険を続けていくことになりそうですが。
第一世界での冒険は、終わってしまったんだ。
エデンやニーアレイドなど、まだ第一世界に赴く機会は数多くあれど。
ノルヴラントを走ってきた大きな道筋はここで一旦途切れ、また別の道を歩んでいく。
その事実が、大きな満足感と同じくらい、物悲しさを感じさせます。

 

ありがとう、「漆黒のヴィランズ」。

 

 

 

 

 

 

 


余談ですが、今回のカットシーンの演出は凝っているものが多くて驚きました。原初世界に帰ってからの暁の面々が生き生きと動いてたの笑いましたわ。
長編の映画を見終えたような、確かな充足感。本当にプレイして良かった…………

 

また、以前の記事で「システムとしてのCFをシナリオに組み込んだ」ことについて触れたのですが、(おそらく)ヒカセンのオリジナルである「アゼム」遊戯王思い出した人多いんじゃなかろうか)の人柄について、ヒュトロダエウスが「我々に頼る前に誰かを喚びだして解決してしまう」と言及していたのですが、これって、MMOそのものについて触れてるんじゃないかなぁと思いました。
困難に立ち向かうために、仲間――フレンドやFC、LSの面々に声を掛けて、一緒に駆けていく。
「見知らぬ誰か」と一緒に戦う。MMOの主人公、プレイヤーキャラの在り方を、シナリオに落とし込んだような気がして、なるほどなぁと感嘆すると同時、ソロプレイヤーとしてちょっぴりもの悲しくなったのでした。