にわかオタクの雑記帳

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にわかのアークナイツプレイ記 第八章 怒号光明 感想 正しき怒りを胸に

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小さな声が、炎の中に消えていく――
これ以上、その「暴力」を許してはならない。
怒りと憎しみは異なる。
いざ、「正しき怒り」を背負って。

 

 

アークナイツ新章、「怒号光明」が公開されました。
「レユニオン編完結」と銘打たれた八章。かなりのシナリオボリュームがあることは事前情報で把握していました。
期間限定のイベントではないのだし、並行している他ソシャゲもGWに合わせて色々イベント始めてるし、八章はゆっくりマイペースにやればいいかなと考えたのですが。

 

いや、無理無理無理だよね。
普通に話の続きが気になってしまい、他作業を最低限に留めながらガツガツ進めちゃいました。
一応、攻略法がさっぱり分からず無理ゲー感を覚えるまでは初見自力攻略にこだわり、何とか最後までクリアできたので、余計に時間がかかってしまいました。あ、でも外伝(EG)の解放条件は調べちゃいましたサーセン

 

シナリオのクライマックス感を盛り立てる難易度高めなステージが多かったですが、アッシュエイヤサリアといったいつもの高難易度常連メンツに加えて、ソーンズファントムそしてスルトといったチート級のオペレーターがいたからクリア出来た感じです。
特にスルトはボスキラーとして落ちるまで粘る→再出撃を何度もこなしてくれて、いなかったら諦めて動画見てるだろうなぁってレベルでした。S3をちゃんと特化しといて良かった! 個人的にはロサが結構活躍してくれたのでうれしい。

 

 

そして、肝心のシナリオの方ですが。
ここからネタバレ込みの感想を書いていくので、これからプレイする方は回れ右をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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まず、八章は構成がずるい。


タルラが何故レユニオンを結成するに至ったのかを語る過去編と、チェルノボーグ司令塔に向かうアーミヤとロスモンティス、「石棺」エリアを目指すドクターとケルシーの様子を描く現代編が交互に進行していくわけですが。

 

前者の過去編が、本当にずるい。
ストーリー開始時は、「何かいっぱいキャラがいる敵集団」くらいの認識に過ぎなかったレユニオン。
彼らは、どうして、無謀とも思える反抗を起こしたのか。何故、犠牲を覚悟して戦いを続けられたのか。
それは、リーダーである――本人は否定していたが――タルラが語った「清廉な理想」を信じたから。
いつの日か、感染者が不当な迫害を受ける日々から脱し、誰もが平等に、心穏やかに暮らせるように。
凍てつく風に晒されるのではなく、暖かな陽の光を浴びて暮らしていけるように。
例え自分が成し遂げられなくても、続く誰かの道を拓くために、タルラは行動を起こした。
困難に直面しても、無理だと告げられようと。
親友を失ってもなお、彼女は歩みを止めなかった。
そんな背中を見て、「レユニオン」たちは後を追おうと決めたのだろう。

 

 

 

 

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ここに辿り着くまでに、ロドスは――いや、プレイヤーは、何人ものレユニオン幹部を葬ってきた。
スカルシュレッダー、ファウスト、フロストノヴァ、パトリオット……
君たちが倒してきた相手は、命を奪ってきた人たちは、こんな人だったんだよ。
頭のネジが外れたテロ集団などではない。誰もが夢見るような「理想」を追い求めた、家族だったんだよ。
その事実を、過去編はこれでもかというくらい突きつけてきます。
悲痛な過去により、帰るべき場所を失った人々が、寄り添って次第に心を通わせていく姿。
そして、親友のアリーナを失って揺らぎ、村での残虐な行いを見て絶望する、若者の姿。
彼女の辿った足跡を知ってなお、貴方は「単なる敵キャラ」と斬って捨てることが出来ますか?
画面の中から、そんな語りを何度も聞いた気がしました。
これまで何度も感じていたことですが、アークナイツのシナリオは、ボディーブローのように、あるいは真綿で首を締めるように、じわじわと心を痛めつけるのが上手すぎる……

 

 

 

 

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それでも。


タルラは止めなければならない。チェンの言ったとおり、裁かれなければならない。
彼女を、「不死の黒蛇」のままにはしておけない。
最終章にして今まで謎に包まれていた「敵のリーダータルラ」がどういった人物なのかを描き、彼女をこのままにはしておけない、と思わせてくれた流れは、感嘆せざるを得ませんでした。
そして、失ったものは多かったけれど、救えたものもある締め方をしてくれたのは本当によかった。
「家族」だったレユニオンを、一人残らず殺さなければいけない展開にならなくてよかった。
政治的な兼ね合いもあるタルラはもちろんのこと、EG-3を見る限りではメフィストも一応助かったっぽいですかね? 通常シナリオの方だけだと、変異メフィストは処分されたような描写だったので、あのまま終わりにならなくて良かった……
変異メフィストと戦うステージは、鳴き声とかBGMが辛すぎてもう……

 

 

 

 

 

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あとは、相変わらずモブキャラが濃い! すごい濃い!!
最終的にロスモンティスと意気投合し、彼女が成長するファクターとなった遊撃隊の盾兵。
あれで名前がなくてただの盾兵表記なのが勿体ないくらいの濃さでした。たぶん彼がパトリオットの跡を継いで、遊撃隊を率いていくのでしょうし。
メインストーリーが進み、強大な敵との戦いでロスモンティスが窮地に陥った時、遊撃隊が助けに来る展開があったら号泣できる自信がありますよ、ええ。
他にも、司令塔に殺到する敵を2人で押しとどめたロドスのベテランオペレーターコンビとか、今章も普通に名前有りでいいんじゃないかと思うモブてんこ盛りでした。

 

 

最終章なので当たり前と言えば当たり前ですが、終始シリアスな展開が続く中で、アーミヤが赤霄に似た剣を現出させたときに、「え? 何でそんないきなり使いこなせてるの?」と自分の立場を心配するチェンや、生き生きと登場して事が終わった後はいつものような軽口を叩くWにはフフッとさせてもらいました。Wは少ない出番ながらきっちり良いとこ持っていって、八章で大分印象変わりました。
少ない出番と言えば、ロスモンティスが成長して号泣するブレイズも、わざわざ差分用意してて良かったっすねぇ。
生き残ったキャラの大勢が、憑きものが落ちたように晴れやかになっていたように見える、いい幕引きでした。

 

 

 

 

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ひとつの終わりは、新たな始まり。

 

ドクターが何故チェルノボーグの石棺の中で眠っていたのか?
ケルシーによって、その一端は明かされました。
しかし、ドクターが何故重傷を負って石棺に運ばれることになったのか、何故テレジアを殺したのか、何故、感染者を変異させて竜にしてしまうような特殊な装置で、ドクターだけが治療を受けられるのか。そして、テレジアはアーミヤに何を遺したのか。
多くの謎は、未だ失われた記憶のまま。

 

状況を見ると、ドクターの置かれた状況・経緯は、うたわれるもののハクオロに近いというか、旧人類が何らかの影響で滅び、石棺の中で眠っていたドクターは唯一それを回避し、獣の遺伝子を取り込んだ新人類が世界を支配するようになった未来で、テレジアによって目覚めさせられたって流れなんでしょうか。しかしそれだとまんまうたわれのパクり

 


先行する大陸版では、2周年を迎えて九章以降の展開が示唆されました。
つまり、グローバル版では、メインストーリーの続きがプレイできるのは来年以降になりそうです。
アークナイツのメインシナリオがどの程度のスパンでの展開を予定しているかは分かりませんが、この辺の謎が詳細に解明されるのは、最佳境に入ってからでしょう。
しばらくはレユニオン編完結の余韻に浸りつつ、次のイベントをのんびり待つとしますか。

 

いやでもラストにシージ出すのずるくない? シルバーアッシュとか初期からいるキャラがいよいよ本編に関わってきそうでテンション上がっちゃいますよ。

 

 

 

 

 

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ところでロスモンティスがまだお迎え出来ていないんですが……
ひだまりお遊戯室に模様替えしたのにどうして……