にわかオタクの雑記帳

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にわかのアークナイツプレイ記 マリア・ニアール シナリオ感想 劇場版の公開はまだですか?

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先日始まったアークナイツの新イベント「マリア・ニアール」

 


15日に解放されるのEXステージでどの程度シナリオの追加があるのかは分かりませんが、一応現在解放されている分まではクリアしてシナリオ読みました。
同じ形式の前回イベント「帰還!密林の長」がアークナイツらしくない明るくコメディテイストなストーリーで、今回のマリア・ニアールもTOP絵を見る限りではそこまで陰鬱ではないのかなーと予想しながら進めたのですが、明るい暗いで言ったらちょうどいい塩梅でしたかね。

 


カジミエーシュの「騎士」とはどういった存在なのか。
偉大な姉を持つ少女、マリアが騎士競技に参加する過程で、その一端が描かれます。
「騎士」という名を聞くと国を護る軍隊のようなイメージを連想してしまいますが、今回描かれたのは「商業」を目的とした戦士――現代でいうと賭けが容認された総合格闘技に挑むようなものでしょうか。
ただ単純に強いだけでは生き抜けない、様々な大人や企業の汚れた思惑が支配する舞台。
そこに舞い降りた汚れ無き純白の騎士は、己が志を全うできるのか――


以下、ネタバレを含みつつ感想を書いていきますので未クリアの方はご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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モブの熱い台詞がストーリーの臨場感を増していたり、イベント限定のサブキャラが妙に気合い入っていたりすることに定評があるアークナイツですが、今回のイベントはそれが際立っていたというか、「近未来的なデザインの鎧を纏った重騎士が多数登場」「スポーツとギャンブルがミックスされた騎士競技」「スポンサー契約や独立騎士を貫くことのしがらみ」等々、自分の趣味にがっちり嵌まる設定やシチュエーションが多く、シナリオの面白さにバフをかけていたと思います。
初戦の相手が、「実力者なのにスポンサーの都合で重大な欠陥がある装備で戦ってる」設定なの良すぎるでしょ……
マリアが機械いじりが得意だという設定を事前にさらっと見せて、ゆえにその欠陥を見抜いて勝利したって納め方も、彼女の「考えて戦うんだ」という姿勢をきちんと描いていて説得力があるなぁと。


今回の主人公であるブレミシャイン――マリアの境遇も実に主人公然としていて、姉は超強かったし叔母も優秀な騎士だったが自身の実績はまだ無く、叔父からは騎士になることを反対されていて、しかし彼女の身を案じながらも応援してくれるオッサン組がいて、「ニアール」の誇りを護るために騎士になることを決意する。強者に打ちのめされながらも決して諦めず勝利を収め、まさにシンデレラストーリーを成し遂げていくマリアは、どの勢力にもなびかない清廉潔白さゆえに、上層部から存在を疎ましく思われ、刺客を放たれてしまう……
なんか、どこかの記憶喪失黒ヘルメットよりもよっぽど主人公に相応しくないですかねこれ。

 

 

 

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マリアを応援するオッサン組の和やかさはもちろんのこと、敵である左腕騎士や代弁者もイイ味出してるんですよねぇ。
そして、マリアには威厳たっぷりに厳しく接しているのに、仕事先の上司にはひたすら低姿勢のムリナール叔父さんの哀愁っぷりよ……あんなに強そうな容姿しているのに、毎日会社で上司にへこへこしてる姿が想像できちゃうの寂しすぎないか?
とまあ、単なる一個のイベントとして終えてしまうには非常に勿体ない設定やキャラが山盛りでした。
アークナイツのイベントは基本的にメインストーリー後のお話らしいので、直接本編に関わってくることはなさそうですが、この設定で1クールアニメ作れるんじゃないかと思ってしまうほどの充実っぷりでした。

 

 

 

 

 

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アニメと言えば、ロドス組……というか使徒メンバーの使い方が絶妙過ぎて唸りました。
敵の狡猾な策略により、1対2というただでさえ不利な状況なのに、相手は薬漬けにされた規格外のサルカズ騎士。自身のアーツも無効化され、まさに孤立無援の絶体絶命なマリア。
途中で登場したロドス組のプラチナは、加入前だったようで思いっきり敵側で助けてくれそうにない。
ゾフィア叔母さんかオッサン組が助けに来てくれるのかと読み進めたら、ドラゴン○ールばりに特攻してきたお姉ちゃん――ニアールことマーガレット登場でびっくりしました。
いや、来るかなとは思ってたけどそんな力業で駆けつけてくるとか予想の斜め上過ぎるでしょ……前振りもほとんど無しに、文字通り飛んできたからねあの耀騎士。
別ゲーの騎士王(声はシージ)みたいな技バンバン撃ちおって……盾捨てた本気モードなら星6以上の実力あるんじゃないか? 姉妹の絆尊いよりも、ニアール姉のインフレムーブに圧倒されましたわ。

 

 

しかし、この展開は劇場版アニメのクライマックスに相応しすぎるな、と思ったわけです。
本編とは関わりのない外伝用の新規メンバーでストーリーが進行していき、最大のピンチで駆けつけるのが本編キャラなんですよ。使い所が上手すぎる。ちょっと茶化してしまいましたが、クライマックスの熱さは滾りましたし、救いがあるんだかないんだかで後味悪く終わってしまったウォルモンドで求めていた展開が、まさにその通りに出てきて軽く感動してしまいました。このストレートの熱さは、アークナイツじゃなかなかお目にかかれなくてね……


ニアールと同じ使徒のメンバーであるシャイニングとナイチンゲールの強者としての描写の仕方もまた絶妙で、今回のイベントは紙芝居から映像を想起させるのが上手いなぁと。
振り返れば、新米少女騎士の成長ストーリーであり、バトルもあり、家族関連の問題もあり、原作ファンへの目配せも最高で、ボリュームもちょうど良い。
……ドクターの扱いが難しい本編よりも、よっぽどアニメ化しやすいのでは?
企画が進行していることを祈りつつ、15日の追加を待ちたいと思います。

 

 

 

 

 

 

……ここのところ調子良く新キャラお迎え出来ていたのですが、遂に運が尽きました。