にわかオタクの雑記帳

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ガンダムビルドダイバーズRe:RISE感想 盛り上がってきた「今」が続けられないことが残念で仕方がない

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4月から2期の配信が始まったガンダムビルドダイバーズRe:RISE

 

 


1期視聴後はもやもやと抱えたものが多く、このブログでも不満点を吐き出したのですが。

 

moonyuseiniwaka.hatenablog.com


なんだかんだ言いつつも、2期の配信開始が近づくにつれて、楽しみになってきましたし、「これから盛り返してくるんじゃないか」とまた勝手に期待値を上げていました。
そして現在、18話(2期5話)まで視聴したのですが……


ここからは、最新話までのネタバレを込みで感想を並べていきますので、未見の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まず、1期の最大の不満点は、「ケモケモ民に尺を割きすぎたこと」でした。
「このキャラ必要か?」と首をかしげたことは数知れず。
ガンプラアニメを期待しているのに、ありきたりな異世界ファンタジーを見せられている。そんな気分でした。

 

2期ではそこが改善されていることを祈りながら視聴を開始したのですが。

 

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2期の1話を見た後は、開いた口がふさがりませんでした。

 


1期のおさらいを兼ねてほぼ総集編だったのは理解できるのですが、新規カットもケモケモ民もといエルドラ側の描写ばかりで、主人公であるヒロトたちの現在がまるで語られていない。
「見所がOPしかない……」と頭を抱えました(2期のOPは疾走感と熱さマシマシですごい好きです)。違うんだ……求めているものはそこじゃないのに……
いや、いつまでもビルドファイターズの幻影に固執している俺が悪いのかな……でもこれ求めている人いるのかな……と、ぐちぐち考えながら、上げたハードルを下げる準備をしていたところ。

 

2期が本格的に始動した次話からは、びっくりするほど面白くなってきたんですね。

 

転送された先がGBN内ではなく、現実世界にある別の惑星であることを知ったヒロトたち。
敵に衛星砲を撃たせてしまった結果、レジスタンスの拠点は壊滅し、エルドラの民にも多くの犠牲が出ました。
それを自分たちの責任だと悔やみつつ、「次こそはちゃんと守ってみせる」と決意を新たに戻ってくることに。

 

 

その筆頭がカザミ
1期ではストーリーを牽引するために、体のいい無能枠を押しつけられていて悪目立ちばかりしていましたが、ただのNPCだと認識していた人々が「本物の命」だと知り、戦うことを恐れつつも、彼らの期待に応えることにします。
兄を失ったマイヤを慮りつつ自らの過ちを後悔したり、フレディたちを守るために文字通り体を張ったりと、分かりやすく成長していて、期待通りのポジションに収まってくれた感じがします。もっとマイヤといちゃいちゃしろ! ゲームじゃない、本当に死ぬかもしれない状況で、迷わず飛び出していけるのは、心の底からフレディたちを大切に思っていないと出来ない行動だろうなあと。


1期の頃は終盤になってもイマイチまとまりに欠けた「ビルドダイバーズ」が、エルドラの民を守るという強い目的に向かって一丸となって進むようになり、内輪揉めが減ってストーリーがテンポ良く進むようになったのが、面白くなったと感じる要因のひとつなのは間違いありません。今までだったら聖獣の元に辿り着くまでにもっと話数かかってたよな……

 

前述した現地民の描写に尺割きすぎ問題が、大きく変わっているわけではないのですが、「犠牲は出たけどまだ諦めない」と前向きに描かれるシーンが増え、シナリオ上で必要だと納得できることが多く、これまでよりはストレスに感じないようになりました。
「過去を乗り越える」というのはおそらくこの作品の最大のテーマで、それぞれ傷を抱えたヒロトたちが、エルドラの民が懸命に生きようとする姿に影響されていくのかな、と思えるようになりましたし。だからこそ1期でもう少しキャラの過去を掘り下げて欲しかったんですが……


正体不明だった「一つ目」が、先住民が残した防衛機構「アルス」であることも早々に明かされ、エルダイバー誕生の要素に絡めつつ、状況をはっきりさせてくれたのもありがたかったです。1期でバラバラだった点を、上手く線で繋げていってくれている感じがしますね。

 

 

 

 


「過去を乗り越える」ことの象徴として登場した、敵側のガンプラ(?)、アルスアースリィ。
アルスが「失敗しないヒロト」と語るその機体は、ヒロトにとってはまさしく過去の亡霊。

 

18話でのユーラヴェンVSアルスアースリィの狙撃戦は、ヒリついた空気がビシビシ伝わってきて素晴らしかったです。
ヒロトが返しの狙撃でアルスの武器しか破壊できなかったのは、唐突に過去の傷をえぐられた精神的動揺もあるのでしょうが、「ヒロトはどの戦術も優秀なレベルだが、その道のトップクラスには及ばない」だったらいいなぁと妄想したり。
コアドッキングシステムって、一機で様々な戦場に対応するために生み出されたような機構ですし、チームで欠点を補うこと前提で、各機能に特化したガンプラには、同じ土俵で勝負したら及ばない性能であってほしい。

 

話が横道に逸れましたが、今回の戦い(アースリィ同士で戦ったのは熱い)では、コアドッキングシステムの強みを活かして、ヒロトが辛勝したものの、過去を乗り越えたと言うよりは、過去を押しのけた印象が強かったです。
彼はまだ、過去の傷を抱えたままで、本当の意味で前に進めてはいない。
次回で、これまで断片的に語られてきた過去の全貌が、いよいよ語られる――

 

 

ところで、新型コロナウイルス流行の影響により、次回から配信が延期になりました。
こればかりは仕方がない、流行の収束を願いつつ、首を長くして待つことしか出来ないのですが。
熱が高まった「今」。それが続けたくても続けられないことが本当に惜しい。
上げたハードルを飛び越えて行ってくれそうな予感がしただけに、残念で仕方ありません。

 

 

どうか、一日も早く、憂いなく趣味を楽しめる日が訪れますように。