にわかオタクの雑記帳

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にわかのMCU鑑賞記 エンドゲームまで辿り着けるか? Part.3

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ようやく「エンドゲーム」までの折り返し地点。
初期アベンジャーズの面々の他にも様々なヒーローが登場し、クロスオーバーが活性化するにつれてワクワク感も増してきました。

 

Part.3ではアントマンスパイダーマン:ホームカミング」の5作品のメモを。
前記事と同じく、ネタバレ注意です。

 

 

 

 

 

 

 

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アントマン


落ちこぼれパパ、娘のために頑張るの巻。
窃盗や投獄等、汚れた経歴まみれの自分に、唯一信頼の眼差しを向けてくれる娘のために、着た人間を縮めることができる特殊なスーツを身に纏い、敵の兵器を奪取するための潜入任務に奮起する……
読み切り漫画のように分かりやすく綺麗にまとまったストーリーライン。
それを彩るのは、蟻以下の小ささから見る「既知の世界の新たな角度」と、ミニマムと通常世界を行き来する「魅せ方」のギミックの豊富さ。
MARVEL作品に多く、共感しやすい親子・師弟関係の尊さや歪みを主軸のひとつに据え、主人公スコットは盗みの腕はピカイチなれど、それ以外は普通の人間なので、感情移入しやすく、平均点高めの映画だなぁと感じました。
アクションも単なる派手さだけじゃなくて、「楽しさ」を提供してくれるシーンが多かった印象です。
スーツを使いこなすための、いわゆる修行パートがあったのも、これまでの作品と比べると新鮮でした。

 

ただ、これは本当に個人的な事情なんですが、虫が結構苦手な部類でして……
アントマン」は蟻のように小さくなれるからそうネーミングされていると思いきや、まさか文字通り蟻を従えて戦うとは……相手も虫で対抗してこなくて本当によかった……

 

 

 

 

 

 

 

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ


クッッソ面白かったです!!


「エンドゲーム」までの道筋を見ると、中間にして転換点。
表題は「キャプテン・アメリカ」ですが、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の続編。
ここまでの作品を追ったからこそ、彼らの苦悩と決断が理解できる。
これまでの「アベンジャーズ」は、乱暴な言い方をすると「お前らもっと仲良くしろちゃんと話し合え」と言いたくなるような、派手な内輪揉めの結果、事態が悪化している印象だったのですが、「シビル・ウォー」は違いました。
それぞれの信念、譲れるものと譲れないもの、そして「人間としての感情」――
強大すぎる力を持つアベンジャーズは、然るべき機関の管轄下に入り、人々を安心させるべきだと主張するトニー。
救うべき「誰か」を救うために、戦う戦場は自分たちで選ぶために、枠組みに収まるべきではないと言うキャプテン。
どちらの意見も正しく、正義に正解はない
例え多くの人々を守るための戦いであっても、そこに犠牲になった者がいれば、戦火を広げたヒーローは悪役と何ら変わらない。
答えは人の数だけあり、道を譲れない、譲ってはいけないと決めた上での、仲間との戦い。
そこにはヒーローとしての使命感だけではなく、個人個人の事情や感情も込められている。
キャプテンは、同じ時代を生きた友を失いたくないがために。
一度は自分の判断ミスを認めたトニーも、両親の敵討ちを果たし復讐を遂げるために。
かつて背中を預け戦った「友」と、拳を交える。
そして、進む道が分かれたとしても、築いた絆と信頼は変わらない……
苦さと希望が混ざったエンディングは、深く頷ける納得のものでした。
もちろん、キャプテンとトニー以外の人間ドラマも濃密で、ひとつの終わりを飾るに相応しい作品だったと思います。

 

また、ブラック・パンサーや、みんな大好きスパイダーマンの登場等、「ここから」を描くための新要素もあり。
なんかここで終わってもいいと感じたくらい、深い映画でした。

 

でもアントマンが巨大化できるのずるくねぇ!?

 

 

 

 

 

 

 

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ドクター・ストレンジ

 

地上波放送の際、SNSでの盛り上がり方を見て、勝手に「インテリに見えて実は何でもパワーで解決するドクター」みたいなヒーロー像を作り上げてしまっていたのですが、大分違いましたね……
チャクラやら拳法やら、カンフー作品っぽい設定が主だとは……
予想とのギャップとのせいか、はたまた直前に見た「シビル・ウォー」が濃すぎたせいか、若干物足りなさを感じてしまいました。
とはいえ、美術展の世界に飛び込んだかのような映像美は、視覚に訴える楽しさがありました。
主人公であるDr.ストレンジは、ストーリーが進んでも、エゴまみれだった自分から改心していったように見えなかったのですが、諦めの悪さは(他作品のキャラクターと比べても)ピカイチでしたね。
だからこそ、ドルマムウをループでハメて精神を摩耗させるなんて斬新な決着の付け方を思いついたんじゃないかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

 

ヨンドゥ……どうして……

 

ガーディアンズの続編は、前作ラストで明かされたクイルの父親に関して。
インフィニティーストーンを手にして無事だったのは、天界人の血が入っていたから。
追手から逃れるために不時着した星で、その父親と対面し、彼の母星に案内されるのだが……?
善人の皮を被った、エゴイズムを極めた神様クソ野郎である血の繋がった父親と、悪人の皮を被った、子供が独りでも生きていけるように様々なことをたたき込んでくれた、育ての親。
家族とは? 父親とは? ……他作品でも数多く扱われたテーマですが、より深く、より分かりやすく、より情に訴えるように描いてくれたと思います。
ヨンドゥ……遠隔操作できる「矢」は武器としての独創性もあり、絵面もかっこよく、滅茶苦茶強いと、見せ場もたくさんあって、今作ですごい株が上がったのに、最後まで「父親」であることを選んだ結果、命を落とすことになろうとは……涙出そうになりましたあのシーン。
ギャグも多い作品なので、火葬(?)される直前で「オイオイまだ生きてるよ! 殺すな!」なんて慌てて飛び起きてハッピーエンドで終わる未来を想像してたのになぁ……偉大な父に敬礼

 

そして、グルート育成失敗しているけど大丈夫か?

 

 

 

 

 

 

 

 

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スパイダーマン:ホーム・カミング

 

「シビル・ウォー」で顔見せした新生スパイダーマンの、満を持しての単独映画。
スパイダーマンはかなり昔にトビー・マグワイア版を見ただけなので、大した思い入れもないのですが、やはり糸を駆使して縦横無尽に街を駆け回る姿は、文句なしにカッコイイですね。
今作は「ヒーローに憧れるスパイダー小僧」が「本物のヒーロースパイダーマン」になる成長物語なので、頼りなかったり、失敗したりしてしまうシーンも多いのですが、それでも映える。
スパイダーマンの造形面でのクオリティの高さを実感しました。

 

当初は自分が手にした特別な力を過信し、憧れが強すぎる余り空回りしてしまうピーターですが、あわや大惨事になるような失敗をアイアンマンことトニーに説教され、スーツも取り上げられ、一度は日常に戻り、地に足を付けた生活をしようと決心してもなお、悪を見過ごせず立ち向かう。
少年漫画的な熱さが感じられて、ストレートに面白かったです。
それと、ピーターがホーム・カミングを抜け出すシーン。
追いかけていた敵の親玉が、自分が想いを寄せるリズの父親だと分かり、驚愕したピーター。
自分が父親を追いかけ、悪事を挫いたとしたら。犯罪者の娘となってしまうリズが、その後どういった扱いを受けるかは、容易に想像できたはずです。
分かった上で、ピーターはスパイダーマンとしてリズの父親を追うことを選んだ。
時に、ヒーローには「冷酷さ」も必要なんだと、教えられた気がしました。

 

しかし、トニーって人を説得するの下手くそすぎるよね……

 

 

 

 

以上、5作品の感想メモでした。


いよいよ終わりが近づいてきました……「エンドゲーム」もそうですが、キャラに愛着が沸いた今、「インフィニティ・ウォー」も見るのが怖い……