にわかのMCU鑑賞記 エンドゲームまで辿り着けるか? Part.1
昨年公開の「アベンジャーズ/エンドゲーム」にてひとつの区切りを迎えたMCUシリーズ。
多くのファンに感動を与えたと受け取っています。
と、いうのも、俺はあれだけ話題になったMCUシリーズを、ほぼ未見という状態でして。
最近記事を書く度に毎回前置きしてますが、興味はあるけど手を出してなかったシリーズです。
初代アベンジャーズ公開時ならまだしも、エンドゲームまでレンタルが開始された今、一気見しようとしたら、結構な時間かかりますしね……
ただ、今は時間あるんですよ。見るのに時間が取られるなんてただの言い訳。
それこそ、「本当に見たいと思ってる?」と訊かれても仕方の無いレベルです。
なので、完走できるかは分かりませんが、追いかけることにしました。
ヒーローたちが辿り着いた、「エンドゲーム」までの道筋を。
簡単にではありますが、記録として各作品の感想をメモしていこうかなと。
その前に、自分の映画プロフィール的なものをば。
・MCUシリーズは「アイアンマン」のみ鑑賞済み。かなり前に見たので記憶あやふや。
・アベンジャーズ系列の作品は感想記事等でネタバレ見ちゃってる。こちらも記憶あやふや。
・映画好きではなく、劇場まで足を運ぶのはもっぱらアニメか特撮作品。
・MARVELやDC等、アメコミ作品についての知識はほぼゼロ。
その1では、「アイアンマン2」~「アベンジャーズ」までの4作品。「ハルク」は未見ですがどうしても食指が動かんかったんや……ゆるして。
今更ですが、ネタバレ注意です。
やることなすこと派手で、金持ちのお調子者。
それがアイアンマン視聴前のトニー・スタークの印象でした。
なので、「アイアンマン」を鑑賞したときは、OPの壮絶っぷりに絶句したものです。
まさかテロリストに拉致され、死ぬことを回避するためにリアクターを開発したとは……
古くからヒーローは悲しみを背負う者とされてきましたが、彼にも重すぎる過去があったことを知りました。
「アイアンマン2」では、そんなトニーの人間らしい弱さがひしひしと伝わってきました。
着実に死に向かう体、代替燃料は無し、けれども見栄を張ることをやめられず、誰かに本心から弱音を吐くことができない。
強くかっこいい存在でありたいのに、現状はそれを許してくれない。
「人間らしい」トニーがヒーローになってしまったこその苦悩を描いた作品だったと思います。
その分、アイアンマン自体の活躍シーンがやや少なめだったのは残念。
ウォーマシンとの共闘シーンは熱かったのに、イワンがあっけなくやられちゃうからなぁ。
周りがバトルスーツや超人なのに、1人だけ神話の世界からやってきたとかオーバースペックすぎだろ……なんて最初は思ってました。
ソーは典型的な暴れん坊で、敵の本拠地に無断で乗り込んだことを叱責され、人間界に追放されます。
相棒のハンマーからも見捨てられ、しょぼんとなったところをジェシーに救われ、改心するお話。
ストーリーとしてはド王道ですが、ソーの人懐っこい笑みは不思議と何でも許せちゃう気になりますね。
親子のすれ違いは「アイアンマン2」でもひとつのテーマとして描かれていました。
そして、ソーの弟であり、今作の見所でもあったロキ。
彼の屈折した感情からの暴走は、尊敬はできないが魅力的に描かれてましたね!
「父親から認められたかった」という点は一貫していて、最後まで悲しそうな目をしていたのが印象に残りました。
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
一番「俺の知る特撮ヒーロー」に近かったのがキャプテン・アメリカ。
ひ弱な体でもめげることなく、絶対に諦めない。その精神を買われ、憧れだった軍隊に入隊。
秘密実験の被験者となり、人間を超えた超人兵士として生まれ変わる……
ヒーローになるべき肉体を手にした彼に待っていたのは、軍の広告塔。
前線の兵士たちからは笑いものにされ、上司からは疎まれる。
そんな彼も、敵軍に囚われた捕虜を救出したことで正規の役割に戻っていきますが、今度は親友の死が襲ってくる。
酔って気を紛らわせたくても、変化した肉体がそれを許してくれない。
トニーとは対照的に、人を捨てたからこその悲哀に満ちているように見えました。
ラストも、国を守るために、愛する人との別れを選択せねばならなかったですしね……
しかし、トニーの父であるハワード・スタークががっつり関わっているとは予想外。
バイクで突撃するシーンは仮面ライダーを彷彿とさせ、よくもまあ盾だけであそこまで戦えると感心したくなるアクションシーンは爽快でした。さすが最強のシールダーと呼ばれるだけはある。
ちなみにスーツが「アベンジャーズ」でリファインされますが、「ザ・ファースト・アベンジャー」時代のほうが渋さも兼ね備えていて好み。
ヒーロー仲悪すぎんか!?
「一筋縄ではいかないチーム」なんて謳い文句がありましたが、まさか長官含めての言い争いになるとは思ってなかったぞ……
この辺は主義主張がしっかりしている「アメリカのヒーロー」って感じがしましたね。
(悪い意味での)日本人なら、「言いたいことはあるけど空気悪くなるから同調しておこう」ってなりそうだし。
特に「自分のため」の発明の延長であるトニーと、「国のため」に戦う兵士であるスティーブの折り合いが悪いのは、必然と言えるのか。
それでも、喧嘩腰の「スーツを着ろ」からの爆発で「スーツを着ろ」「分かった」の流れはすごい好き。
ソリは会わないけど互いの力は認めている信頼関係って、いいよねと声を大にして言いたいですな。映画はこういう何気ないセリフのやり取りが上手いよなぁ。
あと、ソーが本編以上に大人になってて「立派になりすぎとちゃう?」なんてツッコミ入れたくなっちゃいました。
クライマックスのアベンジャーズ集結のシーンはさすがに燃える。「マイティ・ソー」でガーディアンが登場したとき「スタークの新スーツ?」なんてセリフがありましたが、他のヒーローの存在を匂わせてからの、全員集結ですからね。アプローチが完璧すぎる。
ハルクが八面六臂の大活躍で、メンバー1人でも欠けてたらアウトだと思わせるアクションの構成は見事。
ホークアイとブラック・ウィドウはただの人間なんですかね? 強過ぎん?
アイアンマンのレーザーをキャプテン・アメリカが盾で反射して当てるところとか、細かいシーンでキャプテンのいう「連携」が見られていいなぁと。
そして、まさかのボス役抜擢だったロキ。途中で黒幕出てくるかと思ってたのに!
ハルクにびったんびったんされているところは、情けなさ過ぎて申し訳ないが笑ってしまいました。
いい憎まれ役だったと拍手を送りたい。
ざっくりではありますが、アベンジャーズまでの感想メモでした。
その2では「アイアンマン3」~「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」まで書く予定です。見られたらね!