変態王子と笑わない猫。 感想

先日購入した、「変態王子と笑わない猫。」を読み終わりました
感想記事を書く的なことを言った気がするので、簡単に感想をば


ネタバレ注意！！！！













読み終えた……というよりもクライマックスの部分に差し掛かったとき、
思わず「ええええええええええええええ！？」と言ってしまうくらい衝撃的な展開が待っていました（個人的に



簡単なあらすじとしては、「お供え物を授ければ、いらないなにかを誰かに押し付けてくれる」という噂が立っている、笑わない猫像。ひょんなことからその猫像に「建前がいらない」と祈った主人公、横寺陽人は、嘘がつけなくなり本音がダダ漏れになってしまった！　横寺は筋金入りの変態さんで、どんどん社会的地位を失っていく！（あ
同じく猫像に「本音がいらない」と祈ってしまい、無表情になってしまった少女、筒隠月子と共に、失ってしまった「建前」と「本音」を取り戻そうとがんばるお話であります


爽やかに変態発言を繰り返す横寺と、クールにツッコミを入れる月子のやり取りは、軽快でとても読みやすく、面白いです。ツンデレお嬢様（の振り）とのどこかずれた会話も、コント的で笑えるｗ
一方で、ただバカをやってるだけでなく、「本音」と「建前」といった「言葉の難しさと大切さ」を教えてくれるような、青春ストーリーをしっかり描いている感じがしました。新人賞受賞ということも頷けます






で、最初に書いた衝撃的な展開とはですね
すごいネタバレになってしまうのですが……


横寺が所属していた陸上部の部長で、周囲からは「鋼鉄の王」と恐れられている美少女の先輩
彼女が月子の姉、筒隠つくしであることが中盤辺りで発覚するのですが、何やら姉妹仲は上手く言っていない様子。月子側としては仲直りしたくても、つくしは「姉妹の縁を切りたい」とバッサリ
何とか月子の願いを叶えてあげたい横寺は、ラストで鋼鉄の王との直接対決に挑むが――

とまあここまで読んで「実は妹のことを大切に思っていたから、わざと冷たくしてました～」的なオチが待っていると思ってました
実際そんな感じでストーリーは進み、つくしは「妹のことが好き」ということを明かしてしまうのだが、




その好きのレベルが予想を超えていた






「月子と――結婚したい！　まさちゅーせっつ州に生活の拠点を置いて、姉妹ではなくなった月子と、結婚して幸せに暮らしたい！」





ええっ！？　結婚！！？？




まさかそこまで話が飛躍するとは思わなかったわ……
鋼鉄の王に対するイメージが５４０度変わりました





これからシリーズが続いていくでしょうし、興味をもたれた方は、是非読んでみてはいかがでしょうか
クライマックス部分ネタバレしちゃったけど