にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

遊戯王 New stage サイドM 9-3

「戦闘。<ドゥローレン>で<ライトロード・パラディン ジェイン>を攻撃。フロストファング・ブリザード
 闘志をむき出しにした虎王がガアッ! と吠え、白金のナイトに向かって跳ぶ。
 パラディンは盾を構えるが、それでは迫る牙を防ぐことは叶わないだろう。
 だが。
「――なーんちゃって、です! リバースカードオープン! <ライトロード・バリア>!」
「…………!?」
 得意げに右手を挙げたリソナが、罠カードを起動させる。
「自分の<ライトロード>が攻撃対象になったとき、デッキの上からカードを2枚墓地に送ることによって、攻撃を無効にするです!」

<ライトロード・バリア>
永続罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「ライトロード」
と名のついたモンスターが攻撃対象になった時、
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る事で
相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

 <ライトロード・パラディン ジェイン>の体が、水晶のような光の球体に覆われる。
 <氷結界の虎王ドゥローレン>がその球体に氷の牙を突き立てる。
 が、どれほど力を込めようとも、水晶が割れることはない。
 仕方なく、自らの場に戻る虎王。
「……カードを1枚セットして、わたしのターンは終わり」
氷の牙が、空気に溶けて消えていく。
「<ドゥローレン>の攻撃力上昇は、エンドフェイズまでですね! リソナのターンで倒すです!」

【ティトLP4000】 手札5枚
場:氷結界の虎王ドゥローレン(攻撃)、伏せ1枚
【リソナLP4000】 手札3枚
場:ライトロード・パラディン ジェイン(攻撃・ライトロード・レイピア装備)、ライトロード・バリア、伏せ1枚

 ターンが移行し、リソナがカードをドローする。
「あそこまでのコンボを展開しながら、ダメージを与えられなかったのは痛いな」
「<ライトロード・バリア>ですか。あのカードがある限り、戦闘でモンスターを破壊するのは不可能に近いでしょう。厄介ですね」
 まだデュエルは序盤だが、両者の場は危ういバランスで拮抗している。ライフを失っていないとはいえ、どちらかに流れが傾けば、一気に勝負がついてしまう可能性をはらんでいた。
「リソナは<ライトロード・サモナー ルミナス>を召喚!」
 召喚されたのは、民族衣装のような布を纏い、その隙間から褐色の肌を顕わにする金髪の女性モンスターだ。

<ライトロード・サモナー ルミナス>
効果モンスター(制限カード)
星3/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000
1ターンに1度、手札を1枚捨てる事で自分の墓地に存在するレベル4以下の
「ライトロード」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合、
自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを3枚墓地に送る。

「効果を使うです。手札を1枚捨て、墓地のレベル4以下の<ライトロード>……<ライトロード・ウォリアー ガロス>を特殊召喚するです!」
 <ライトロード・サモナー ルミナス>が両手に魔法陣を展開し、虚空で円を描く。
 その円はさらに大きな魔法陣を生み出し、そこから矛槍を携えた青髪の戦士――<ライトロード・ウォリアー ガロス>が呼び出される。

<ライトロード・ウォリアー ガロス>
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1850/守1300
自分フィールド上に表側表示で存在する「ライトロード・ウォリアー ガロス」以外の
「ライトロード」と名のついたモンスターの効果によって
自分のデッキからカードが墓地に送られる度に、
自分のデッキの上からカードを2枚墓地に送る。
このカードの効果で墓地に送られた「ライトロード」と名のついたモンスター1体につき、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。

「<ライトロード・ウォリアー ガロス>……? <ライトロード・バリア>の効果で墓地に落ちていたのか」
 攻撃を防ぎつつ、墓地を肥やす。優秀なカードだと輝王は思う。
 蘇生された<ライトロード・ウォリアー ガロス>の攻撃力は1850。下級アタッカーとしてはかなり高い数値だ。
「行くですよ! <ジェイン>で<ドゥローレン>を攻撃! <ジェイン>が相手モンスターを攻撃するとき、ダメージステップの間攻撃力が300ポイント上がるです!」
 つまり、<ライトロード・パラディン ジェイン>の攻撃力は2800。
 発光するレイピアの先端を虎王へと向け、パラディンが地を駆ける。
 刃に宿った光が輝きを増し、<ライトロード・パラディン ジェイン>の動きを加速させる。
 ここで<氷結界の虎王ドゥローレン>が破壊されれば、後続の攻撃で大幅にライフを削られることになる。
「――これを安々と通すほど、ティト様は愚かではありませんよ」
 セラの言葉通り、ティトが冷静に伏せカードの起動ボタンを押した。
「ダメージステップに<銀幕の鏡壁>を発動。<ジェイン>の攻撃力を半分にする」

<銀幕の鏡壁>
永続罠
相手の攻撃モンスター全ての攻撃力を半分にする。
自分のスタンバイフェイズ毎に2000のライフポイントを払う。
払わなければ、このカードを破壊する。

「えー!?」
 猛進するパラディンの前に、いくつもの鏡をつなぎ合わせた壁が出現する。
 鏡に映った自らの姿を、レイピアで突き刺してしまう<ライトロード・パラディン ジェイン>。脇腹を守る白金の鎧に穴が穿たれ、動きが鈍る。
「<ドゥローレン>!」
 力無い斬撃を悠々と避けた白き虎王は、その右前足を乱暴に振るう。
 ガギィッ! とパラディンの鎧を鋭い爪が抉り、致命傷を負った<ライトロード・パラディン ジェイン>が戦線から脱落する。
「むむ……やるですね」

【リソナLP4000→3400】

 <ライトロード・パラディン ジェイン>の攻撃力は<銀幕の鏡壁>により半減され、1400。攻撃力2000の<氷結界の虎王ドゥローレン>の返り討ちにあってしまった。発生するダメージは600ポイント。
 それほど大きいダメージとは言えないが、ティトが先制した。
「<ルミナス>や<ガロス>じゃ勝てないです……カードを1枚セットして、ターンを終了するです。エンドフェイズ、<ルミナス>の効果でデッキの上から3枚を墓地に送るです。これにより<ガロス>の効果が発動し、さらに2枚墓地に送るです」
 墓地に送られたカードは合計5枚。
「わ! <ガロス>の効果で<ライトロード・ビースト ウォルフ>が墓地に送られたので、自身の効果で<ウォルフ>を特殊召喚するです! しかも、<ガロス>の効果で1枚カードをドロー出来るです!」
 狼の顔を持つ屈強な戦士<ライトロード・ビースト ウォルフ>が、他のモンスターを守るように立ちはだかる。左手には金の爪、右手には金のトライデントを携えている。

<ライトロード・ビースト ウォルフ>
効果モンスター
星4/光属性/獣戦士族/攻2100/守 300
このカードは通常召喚できない。
このカードがデッキから墓地に送られた時、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。

「なんとまあ……ターンが終了したというのに、忙しいことですね」
 喜びを顕わにしながらカードをドローするリソナを見て、セラが揶揄の言葉を口にする。

【ティトLP4000】 手札5枚
場:氷結界の虎王ドゥローレン(攻撃)、銀幕の鏡壁
【リソナLP3400】 手札2枚
場:ライトロード・サモナー ルミナス(攻撃)、ライトロード・ウォリアー ガロス(攻撃)、ライトロード・ビースト ウォルフ(攻撃)、ライトロード・バリア、伏せ2枚