はじめてのエナンザム
現在、アイドルマスターシンデレラガールズでは、プロダクションマッチフェスが開催されています。
プロダクションとはMMOでいうギルド的なもので、そのプロダクションが12チームずつグループに分けられ、総当たり戦を行い、上位を競うのが目的のイベントです。詳しい情報はこちらからどうぞ。
当然上位に入れば報酬として限定アイドルが手に入るわけですが、総合上位報酬がロリアイドルのため、頂上決戦はもはやセルゲームの装いになっており、俺なんかが割り込める余地なし。
グループ内上位報酬もあるので、できればそっちを狙いたいところなのですが……
俺の所属するプロダクションは、12チーム中4位と微妙な位置。
前回のフェスでは最終決戦で敗れ、惜しくも2位になってしまったのですが、今回は結構負け続き。
俺自身常に携帯を所持しているわけではないので、対戦に参加できないことも多々あった。
リアルの知り合いが作ったプロダクションに入っているんですが、そいつはすでに放置気味だし……
あまり積極的な交流があるわけでもないし、グループ内上位報酬も特別欲しいってわけじゃないので、無理してがんばる必要はない。そんな(失礼な)心構えでいた俺だったが――
迎えた第11戦(最終戦の前哨戦)。俺のプロダクションは大差で負けていた。
相手はこちらよりも順位が下で、ここで負ければ上位争いに絡めなくなるだろう。
俺が携帯を開いたのは、第11戦終了15分前。相手のポイントが10000弱で、こちらは4500くらい。
1回の対戦で得られるポイントは使う攻コストによって変化するので、俺が100%のフルパワーで殴って勝ったとすると、大体600ポイントぐらい。つまり、敗北はほとんど決定しているようなものだった。
が。
「いいぜ……逆転してやろうじゃないの!」
何故か、俺のハートに火が点いた。
相手は「楽勝楽勝」と油断しきっているだろう。そこに急襲をかける。
無論、プロダクションの人たちと連携が取れているわけじゃないので、完全な一騎駆けだ。
負ければ、ただの馬鹿げた暴走で終わってしまうだろう。
それでも、俺はボタンをプッシュする指を止めなかった。
ガラケーという旧式機でどこまでやれるか……絶対に突破して見せる!
エナンザム、発動!
某所オススメのBGM置いておきますね→http://www.youtube.com/watch?v=cj8o1F0pI98
~エナンザムとは~
機動戦士ガンダムOOに登場する、高濃度圧縮粒子を全面開放して、機体の出力を大幅に上昇させ、高速機動や大出力ビーム発射などを可能にするトランザム。
攻コストを回復するアイテム、エナジードリンクをがぶ飲みして、連続で敵に特攻していく様がトランザムに酷似していることから誕生した造語である。
トランザムは効果時間が終了すると機体性能が大幅にダウンするが、エナンザムは軽度のものであれば特に影響はないものの、重度のものになると課金によってリアル生活が破綻する恐れがある。
俺は月にウン万と課金する廃プロデューサーじゃない……
課金したのは、前のガチャ1回きりだ……
それでも、今まで溜め込んだエナジードリンクを解放すれば――!
うおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!
5連勝――!
10連勝――!
15連勝――ッ!!
タイムリミットは残りわずか。逆転までのポイントも――残りわずか。
届け……! 届け……! 届くんだよッ……!
―第11戦 終了―
下された勝敗は――
WIN!
へへ……燃え尽きちまったよ……真っ白にな……
終了後、プロダクションのメンバーから「すごかったです! ありがとうございました!」という応援コメントが書きこまれてて、俺は泣いた。
今日の19時から最終戦があるわけなんですが、エナンザムの反動で参戦できそうにないぜ……(役立たず
そんなわけで、フェスはとっても楽しいイベントです!(白目
みんなもやろうぜ!(白目