にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

壁を避けた先に

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「越えるべき壁は、高い方がいいだろう?」



そう言って、彼は「あの」デッキを取り出した――






最近(とはいっても結構前だけど)、俺のジェネクスは対戦するデッキが固定されていることが多かった。
穂しくずさんの治輝デッキ、アヤワさんの愛城デッキ、そしてシーブ君のヴァリアブル・ユニオン……
もちろんそれが悪いというわけではないが、知らず知らずのうちにジェネクスの限界を決め付けてしまい、「あのデッキには勝てない」とか「あのデッキとは相性が悪い」などと言い訳をして、使用頻度を下げていた気がする。
だからこそ、彼――穂しくずさんの代名詞とも言える【シャイニング・リザヴェイション】とのデュエルは、最初こそ怖気づいたものの、冷静に考えてみればいい機会だった。
【リレイティブ・アトナリティ】と並び、穂しくずさんが愛用してきたデッキ――それを打ち崩せれば、何かが見えてくるかもしれない。
はっきり言って、相性は最悪だ。ひとたび青眼の光龍の召喚を許せば、こちらの打つ手はほぼ無くなる。
仮に真正面から戦闘破壊するなら、アームズエイド装備+イージーチューニング+リミッター解除といった、全力の中の全力を出さなければ倒せない難敵なのである。




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それでも、やるしかない!



そしてデュエルが始まった――



序盤は、俺が優勢に進める。
アームズエイドを装備した地属性効果トライフォースでガンガン押して、壁モンスターを破壊しつつダメージを奪っていく。
この展開は、ある意味当然だ。【シャイニング・リザヴェイション】は、光龍の召喚までにある程度準備時間を要する。……まあたまに穂しくずさんがありえないドローして3ターンくらいで出てくることもあるけど。
光龍召喚前に勝負を決められるのが一番理想なのだが、そう上手くはいかない。
こちらの攻め手はトライフォースのみで、ダメージは与えられても致命傷までには至らない。
そうこうしているうちに、穂しくずさんが動いた。



「来い! 青眼の白龍!」



出てきたのは、究極龍でも光龍でもなく、ノーマルの青眼。
攻撃力は3000。アームズエイドを装備したトライフォースの敵ではない。
それを承知した上で、穂しくずさんは攻撃を仕掛けてきた。
何かあるのは明白だが……ここは今後に備えて伏せカードを温存し、あえて攻撃を通すことにした。
この時、俺の伏せカードにはミラフォとリミッター解除があった。
対象を取る除去が多いジェネクスにとって、ミラーフォースは光龍を倒せる数少ないカード。
反面、青眼なら攻撃力で越えることは容易だ。ここは様子を見るべき……そう思った。



「速攻魔法、禁じられた聖槍を発動! アームズエイドは装備魔法扱いだ……効果を打ち消せるぜ!」



禁じられた聖槍によってアームズエイドの効果を外され、トライフォースは破壊される。
だが、俺はすぐに後続のモンスター――ウィンドファーム・ジェネクスを呼び出し、青眼を撃破。
しかし、青眼を撃破したのも束の間、スターダストと共に、ついにあのモンスターが現れる。








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青眼の光龍



墓地のドラゴン族の数だけ攻撃力が上がり、対象効果を無効にできるドラゴン族モンスター。
光龍の攻撃力は、この時点では7000を越えていた。ウィンドファーム・ジェネクスにリミッター解除を発動したとしても、到底及ばない数値である。
だが、俺の伏せにはミラーフォースがある。対象を取らないこのカードなら、光龍を除去できる!
余談だけど、この時点でスタダの存在忘れてるよね俺。





穂しくずさん「大嵐発動!」







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(さすがにフラグすぎたか……)




この大嵐によって、切り札であるミラフォとリミッター解除、リカバリーカードだったリミリバとマシンデベロッパーを失う俺。かなり絶望的な状況である。
リミ解を使ったウィンドファームは難なく破壊され、その後は壁モンスターとスケープゴートで凌ぐ。
まだ……まだ、ジェネクスには光龍を倒せるカードが残っている!
そのカードをドローすることを期待するが、シャイニング・ドローはできず。これ以上壁モンスターを並べることはできない。ここで、動くしかない。



不本意だが、光龍の突破を諦め、隣にいるスターダストに照準を定める。



伏せてある2枚のリビデ。この2枚を上手く使えれば、あるいは――
まずは1枚目のリビデでジェネコンを蘇生し、手札からジェネクス・ヒートを通常召喚。
A・ジェネクス・アクセルをシンクロ召喚し、効果で手札を切ってアームズエイドを墓地から蘇生し装備する。
2枚目のリビデでセカンド・ブースターを特殊召喚し、リリースすることで攻撃力を1500ポイントアップさせる!
アクセルでスターダストを攻撃し、戦闘ダメージ+アームズエイドの効果ダメージでライフを削り切るしかない。


失敗すれば――死だ。






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(――だが、活路はここしかない!)



俺は、攻撃宣言を下した。


















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「スターダストへの攻撃……確かに、それしか道は残されていないだろう」


「だが、あえて言わせてもらうぞ。それは失策だ」








穂しくずさんの場に、唯一残されていた伏せカード。
その正体は、



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燃える闘志の効果によりスターダストの攻撃力は2倍になり……アクセルの攻撃力には及ばないものの、戦闘ダメージは微々たるもの。穂しくずさんのライフを削りきるには至らない。




次のターン。

極光が、俺の命を消し飛ばしていった。

















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早い話が、光龍にビビって逃げたらしっぺ返しを食らったってことです!


セリフはわりかしフィクションですが、やっぱ穂しくずさんのリザヴェイションは強かったっす。
今回は初速が遅かったからここまで戦えたものの、いつものチートドローをされたら一瞬で塵になっていたと思われます。リーダーのドロー力は半端ねえからな。
ちなみに、途中で書いた「光龍を倒せるカード」ってのは反転世界のことです。
あの時ジオジェネクスを呼んで、反転世界が使えれば……まだ勝負は分からなかったかもしれない。
デュエル後に穂しくずさんから聞いた話ですが、最初の聖槍の場面でミラフォを使っていれば、立て直すのが難しかったそうです。どうして温存したし俺。



久々に身内の方々とデュエルしたんですが、(個人的には)盛り上がれて楽しかったです!
また機会があったらよろしくお願いします!