にわかオタクの雑記帳

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にわかのFGOプレイ記 第2部5.5章 地獄界曼荼羅 平安京 轟雷一閃 感想

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まさか今年中にメインクエの追加があるとは……


「オリュンポスでクリプター編は一区切り」との言があり、第2部後編のOPも公開されましたが、章を追うごとにアドベンチャーパートでの演出に力が入っていることもあり、次章の実装にはかなり時間がかかるだろうから、メインクエストの追加は来年だろうなー、と勝手に決めつけてました。
今年はもう新規クリスマス+適当なイベントの復刻で終わりだと思っていたので、良い意味で裏切られましたわ。サンキューFGO
新規イベントもなんやかんやで楽しんでいますが、やはり一番の期待はメインクエストなので。


肝心の内容は、兼ねてから予想されていた通り、仇敵リンボとの決戦――地獄界曼荼羅
英霊剣豪からの因縁にいよいよ決着が付く。付けられる。
若き日の坂田金時が生きる京の都で、いかなる陰謀策謀狂気が待ち受けるのか?
逸る気持ちを適度に押さえつけながら、粛々と進めていきました。


以下、ネタバレを含みますので、未到達&未クリアの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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――哀れなり、アルターエゴ・リンボ。

 

ここに至るまで、裏であれやこれやと糸を引き続けてきたキャスターリンボこと蘆屋道満
カルデアが何度その企てを阻もうとも、不敵に嗤うばかりで堪える様子がまるでありませんでした。オリュンポスでペペさんが分身阻止という致命傷を与えても、なお。
果たして、笑い続けた男の幕引きは如何なる物なのか。
そこがかなり気になっていたのですが、いざ迎えてみれば「らしい」というか何というか。哀れみが過ぎて、逆に愛嬌を覚えてしまったくらいでした。
伊吹童子を騙し、取り込むを決定打に災厄の獣に至る企みは、「ビースト」の意味をはき違えたことで見事に失敗。それをよりにもよって清明に指摘される無様さ。まさに哀れなり。

 

……いや、貶してるわけじゃないんですよ。
昨今の(人気がある)敵キャラクターって、「実は悪行に及んでも仕方がない悲惨な過去や理由がありましたー」的な展開になることが多くて、FGOでもよく見られました。
それが悪いということじゃないんですが、ことFGOでは敵だったキャラが味方側で実装されることが多く、理由付けとして食傷気味なところがありました。「また悲惨な過去かー」と斜め読みしちゃったことも。
そんな中で、決戦の場である地獄界曼荼羅においても、最後の最後までヘイトを集めて、こちらにカタルシスを与えつつ、「馬鹿なああああ」と悪役らしく散ったリンボは、お世辞抜きで本当に魅力的でした。
平安京に生きていた蘆屋道満はともかく、リンボは誰かに操られるとか踊らされていたのではなく、自らのために悲劇を積み上げ、企てを綺麗に砕かれ、散っていった。
クリア時に妙なわだかまりが残らず、すっきりとした読後感を味わえたのは、間違いなく彼のおかげでした。
これまでを振り返ると、次の6章でひょっこり顔見せしても不思議じゃないのですが、まあさすがにここで終わりでしょう。お疲れ様、リンボ。魅力的な敵役でした。

 

 

 

 

 

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すっきりとした読後感を覚えた他の要因としては、やはり金時を主軸としたお話だったからでしょうか。
黒幕が同一人物ゆえか、英霊剣豪七番勝負と似た構成。演出も似ていたことを見るに、意識して被せていたのではないかと。
直近のイベントだった「イマジナリ・スクランブル」のように、「何が起きていて誰が黒幕で内通者はいるのか否か」といった謎を解き明かしつつ進むというよりは(このテイストはこのテイストでFGOらしさが感じられて好きです)、武蔵ちゃんやナポレオンポジション、完全に味方だと信じられる頼れる相棒と共に、並み居る強敵にどう立ち向かっていくかが描かれたシナリオでした。
自分の戦う理由を見つけられず迷いつつも、主人公たちに力を貸す形で奮戦する若き日の坂田金時は、まごう事なき「漢」であり、「正義の味方」でした。いや誰だって惚れるよあれは。
地の文の書き方も相まって、歌舞伎を見ているような感触でした。いや実際に歌舞伎を鑑賞したことはないんですが。
マスター自身が戦い、サーヴァントがそれを補佐する変則的な聖杯戦争を成立させてしまう平安武者のヤバさに終始圧倒されつつ、痛快娯楽活劇と形容したい真っ直ぐな面白さでした。個人的には、ボリュームもちょうどいいくらいでしたかね。

 

 

 

 

 

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反面、5.5章というナンバリングが示したように、「メインクエの続編」というよりは「外伝」的な意味合いが強かったかな、と。
降臨した異星の神や、他の使徒、残ったクリプターの面々は顔見せすら無しで、リンボという仇敵は倒したものの、秘匿されていた謎が明かされることもほとんどなく、前進した感じは薄かったです。
金時のサーヴァントはやっぱり主人公だった説を支持したいのですが、酒呑の宝具が使えなかった理由(伊吹童子がいたから?)等、平安京で増えてしまった謎もありますしね。今回こそは清明の顔見せくらいあるんじゃと期待していたので残念。
実際にあったら蛇足になってしまったかもしれませんが、次回予告みたいなエピローグが欲しかったのが正直なところです。

 

 

 

 

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ゲーム面での難易度ですが、「綱様のダメージカットが強すぎる」が一番印象に残ってます!!
通常攻撃は相性有利でもノーダメ、宝具でも大したダメージが通らない。それならと防御無視礼装装備させたんですが、防御力アップではなくダメージカットだから意味なかったですね……意味ないよね?
あと一撃、というところまで削って全滅したので、せっかく配ってもらったし……と自分に言い聞かせてコンテニュー石使いましたわ。 使用期限内にさらにメインクエ追加あるとは思えないし!
伊吹童子も初見では「これ耐久戦では?」と勘違いするほどの強さでしたが、こちらは無敵貫通礼装で何とかなりました。
それに比べてラストのリンボの弱さよ……アルターエゴ有利になるからとカーマを連れて行って宝具撃って魅了入ったときは目を疑いました。魅了ハメされるラスボスなんて見とうなかった……哀れなりリンボ……

 

 

 

 

 

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美しき肉食獣を撃破し、次なる敵はこちらもまた因縁浅からぬベリル・ガットが待つ異聞帯。円卓かぁ……1部6章のせいもあり、とんでもないものが待ち構えている気しかしないぜ……
第2部後編OPで顔見せしたキャラたちが、いよいよ本格的に登場するのでしょう。
実装は……来年夏くらいかな? たぶん遠いだろうと予想しつつ、気長に待つとしますか。