にわかオタクの雑記帳

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ファイアーエムブレム風花雪月 金鹿ルート感想 理想の夜明けの寂しさ

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青獅子、黒鷲ルートをプレイし、最後に残った学級である金鹿の学級


手持ちの情報が少なかった初見時は、特に理由もなく「一番本筋に絡まなそうだなぁ」と思っていて、どことなくコミカルな雰囲気になりそうな印象を持っていました。
それ故に、後回しでいいだろーと1周目は王道そうな青獅子ルートを選び、2周目は対となる黒鷲ルートを選びました。その判断は……まあ正解でしたかねぇ。
学級が変わっても第一部の展開はほぼ同じなので、さすがに少し飽きが来始めていましたが、途中で投げ出さずエンディングを迎えられたのは、級長であるクロードを始めとした金鹿メンバーの魅力のおかげでした。


個性派揃いだった黒鷲の学級に負けず劣らずアクの強い面々だったのですが、見た目や第一印象そのままのキャラが多かったですね。フィクションのキャラクター造形としてストレートというか、奇をてらってないというか。
ローレンツはエリート思考のキザキャラ、ラファエルは全身筋肉マン、イグナーツは気弱だけど真面目、リシテアは子供っぽい+ツンデレっぽい、マリアンヌは根暗(失礼)、ヒルダは媚び売りギャル、レオニーは男っぽい、そしてクロードは腹黒策略家……もちろんそれだけではないのが風花雪月のキャラですし、それぞれに属性の描き方や成長の仕方がとても真摯なので、不快に感じるところは一切無く、むしろキャラ属性としてはマイナスイメージなものも、それをひっくるめて好きになれる匙加減が絶妙でした。

 

あと、プレイ前は気軽に冗談を言い合えるキャッキャウフフの明るいクラスだと思っていたのですが、いざ支援会話見てみると意外と仲悪かったことに驚きました
険悪というよりも、互いに意地を張ったり、我を通しすぎていたりすることが多く、善かれと投げられた助言を素直に受け取らなかったり、そもそも言い方が悪かったり、余計なお世話だったり……
支援レベルが進むにつれて、各々が悪かった点を鑑みて歩み寄っていく過程を見て、結束が強くなっていく実感を得られたのでよかったと思います。

 

 

では、以下からネタバレを含んだ感想を書いていこうかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まず最初に一言。

 


金鹿ずるくないか???????

 


かつての友たちの屍を乗り越え、まさに血塗られた道の果てに革命を成し遂げたものの、闇に蠢く者たちとの決戦は描かれなかった黒鷲ルート。
復讐に囚われたディミトリが、ロドリグの犠牲を経て王として立ち直るまでを描くに終始した青獅子ルート。
これらと比べると、帝国を打倒しレアを救出、そこで明らかになった真の黒幕である闇に蠢く者たちとの死闘……それで終わらず、復活した解放王ネメシスとフォドラ十傑との決戦という大舞台まで用意されていた金鹿ルート。
英雄の遺産がいかにして作られたのか、レアや闇に蠢く者の正体、主人公の出生の秘密と、ここまで伏せられていた謎のほとんどが明かされ、まさに集大成と銘打ってもいい内容の濃さ。
帝国打倒までの流れは青獅子ルートと同じなのですが、復讐しか頭にないディミトリという泥船に乗って進んでいた時と違い、クロードの策略で数々の作戦をこなし、帝国を倒すためにしっかりと前に進んでいる感じがしましたし。
グロンダーズ会戦においての青獅子組、帝都決戦においての黒鷲組と犠牲は払ったものの、シナリオに湿っぽい空気は少なく、閉鎖的だったフォドラが開かれていくというエンディングを含めて、実に王道感に満ちていました。満ちすぎているせいで、他ルートが不憫に思えてしまうくらい。

 

 

クロードとの信頼しあった相棒な関係は清々しくてよかったのですし、彼が相棒だったからこそ一番理想的なエンディングを迎えられたわけなんですが、逆に主人公抜きでも堅実に立ち回れるのがクロードなんですよなぁ。
エーデルガルドは「支配からの解放」のためと非情になりすぎて改革を急ぎ反発を招いてしまうし、ディミトリは言わずもがな。この2人には傍で支え導く主人公の存在が必要不可欠なんですよ。
でも、クロードはそうじゃない。どのルートでも、それなりに上手く立ち回っている。戦いに敗れたあとも、おそらくパルミラに渡って自らの使命を全うするのでしょうし。
そのクロードと組んだときが(個人的に)最良の結果を得られたというのは、何とも皮肉めいているなと。
もっと悲劇が欲しかったわけではないのですが、迎えた夜明けが綺麗すぎて、前に見た景色が霞んでしまい寂しい気持ちになった感じです。(まだ黒鷲から分岐する教会ルートが残っているのですが)これが3ルートクリア後に解放される真ルートだったら、心から納得のいく結末だったんだけどなぁ……

 

 

 

 

 

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金鹿プレイして一番印象が変わって好きになるキャラ


今回スカウトしたのは、今まで一度も引き入れてなかったカトリーヌとツィリル、外伝プレイするためにフェルディナントとリンハルト、あとはスカウト見送ろうと予定していたのに金鹿組と支援会話が多かったので結局仲間にしてしまったイングリットでした。アロイス? うーん……
3ルートでリシテアとイングリットは常に自軍にいましたね……今回のイングリットは良成長引きまくって、ヒルダやクロードの飛行組と一緒に先行してそのまま敵陣壊滅させてました。避けるし魔法効かんし強すぎィ!
リシテアはローレンツの外伝報酬のテュルソスの杖装備したら格段に利便性上がりました。闇魔法射程+1も覚えたらまさに砲台。
難易度ノーマルなのにレベリングしすぎたせいもあって、最終面も余裕でしたわぁ。

 

強制加入のフレンとセテスも含めて、全キャラを支援MAXまで上げて迎えたエンディングでは、

 

・主人公(男)+ヒル
・クロード+イングリット
ローレンツ+マリアンヌ
・ラファエル+イグナーツ
・リンハルト+リシテア
・セテス+レオニー
・フェルディナント+フレン

 

がペアエンドになり、カトリーヌとツィリルが単独でした。
男女のペアエンドは自学級(今回なら金鹿組)が優先されると思ってたので、リシテアとレオニーの相手にはびっくりだよ!
主人公の相手をヒルダとリシテアで迷ったのですが、えっちなピンクキャラには勝てなかったよ……でもまあリシテアはリンハルトと結婚すると、紋章消えて長生きできるようなので何より。
クロードとイングリットペア、ローレンツとマリアンヌペアは推してたので無事くっついてくれてホッとしました。
ラファエルとイグナーツのペアエンドだと、イグナーツはラファエルの妹のマーヤちゃんと結婚するんすねぇ。そのマーヤちゃんと、ヒルダの兄であるホルスト卿は、何度も話が出るので顔グラだけでも欲しかったところです。
あとローレンツとフェルディナントの支援がAまでいかないことは納得できぬ。めっちゃ仲いいじゃん。

 

 

 

 

 

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長く浸っていた風花雪月の世界も、これでとりあえずは一区切りでしょうか。
まだ残っているルートとDLCの追加要素があるのですが、大体の謎は明かされてすっきりしましたし。
悲喜交々全部まとめて、評判に違わぬ良いゲームでした。心が良い意味でも悪い意味でも充実した時間でしたよ。