にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

遊戯王 New stage サイドM 8-8

「俺のターン! ドロー」
 これ以上やらせるわけにはいかない――輝王の思いに、デッキが応える。
「<AOJアンカーナイト>を召喚。効果で、墓地に眠る<AOJスパイダー・ガードナー>を特殊召喚する」

<A・O・J アンカーナイト>
チューナー(効果モンスター)(オリジナルカード)
星3/闇属性/機械族/攻1200/守1000
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル2以下の「A」と名のついたモンスターを1体表側守備表示で特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。

 細身のフォルムの機械兵が地面に向かってアンカーを放ち、蜘蛛型ロボットを引っ張り上げる。
「レベル2の<AOJスパイダー・ガードナー>に、レベル3の<AOJアンカーナイト>をチューニング。正義の軍団よ、眼前に立ちふさがる敵に裁きの鉄槌を下せ! シンクロ召喚――砕け<AOJカタストル>!」
 数々の苦境を救ってきた白金の兵器が、輝王のフィールドに舞い降りる。

<A・O・J カタストル>
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが闇属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。

 すでに<エレメントチェンジ>が発動している今なら、強力な効果を持った<AOJカタストル>の敵はいない。
 対し、ジェンスは冷静だった。
「そのモンスターを野放しにしておくわけにはいかない。罠カード<セイバー・ホール>を発動」
「――ッ!?」
「自分フィールド上に<X-セイバー>と名のついたモンスターが存在するときに発動でき、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する」

<セイバー・ホール>
カウンター罠
自分フィールド上に「X-セイバー」と名のついた
モンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する。

 舞い降りた<AOJカタストル>の足元が歪み、不気味な黒い時空が顔をのぞかせる。
「ここで幕引きだな、輝王」
 ジェンスの言葉が突き刺さる。<AOJカタストル>が破壊されてしまえば、絶望的な状況を引っ繰り返す手段がほぼ潰える。
 彼の言葉通り、ここで本当に幕引きに――
「させんぞ! カウンター罠魔宮の賄賂>を発動! <セイバー・ホール>の発動を無効にし破壊する!」

魔宮の賄賂カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。

 敗北への道へ転落しそうになる直前、切からの助け船が出る。
「――!?」
 <セイバー・ホール>が引き起こした時空の歪みが消え、<AOJカタストル>は傷一つなく顕在する。
「……だが、<魔宮の賄賂>の効果で1ドローさせてもらうぞ」
 少し動揺した様子を見せたジェンスだが、すぐに冷静さを取り戻す。
「――すまない、切」
「気にするな。足りないところを補ってこそのタッグじゃろ?」
 そう言って、切は笑みを作る。その笑顔はまだぎこちなかったが、十分に輝いて見えた。
「確かにそうだが、それをお前に言われるとは思わなかったな」
「な、なんじゃとう!」
 頬を赤くして両手をジタバタさせる切。
 冗談はともかく、切にはストラを助けてもらった恩もある。このまま借りを作りっぱなしでいるわけにはいかない。
「行くぞ。<カタストル>で<フォルトロール>を攻撃――ジャッジメント・カタストロフ!」
 いくら攻撃力が高くても、<AOJカタストル>の前では無意味。
 地面から穿たれた金色の槍が、<XX-セイバー フォルトロール>の体を串刺しにする。
「チッ……<フォルトロール>がやられたか」
「カードを1枚セットして、ターンエンドだ」
 流れを引き戻すにはいささか物足りないが、展開の要である<XX-セイバー フォルトロール>を潰すことができた。あとは、相手の出方次第だろう。

【輝王LP1600】 手札2枚
場:AOJカタストル(攻撃)、エレメントチェンジ(光指定)、伏せ1枚
【切LP2300】 手札2枚
場:一族の結束
【ジェンスLP6800】 手札4枚
場:X-セイバー ウルベルム(攻撃)、伏せ1枚