途中までシリアスだったのに【デュエルレポ】
多少甘い構築とはいえ、個々のモンスターの能力を見れば鬼畜さも垣間見えるセイクリッド。
ラヴァルのような爆発的な展開力や、ジェムナイトの連続融合などは不得手なものの、対策のないデッキでは先行プレアデスをされるだけでかなりやる気を削がれるだろう。
そんなセイクリッド相手に真っ向勝負を挑み、隙あらば全力でライフを削りにくる穂しくずさんのＨＥＲＯデッキとは緊迫した展開になることが多い。
どちらかが事故
つい先日のデュエルでは、スカイスクレイパー発動下でトレミスが撃破される→エアーマンの追撃→伏せていたエクシーズリボーンを発動しトレミスを蘇生→そのままエアーマンに殺されるという謎プレイングを披露。
エアーマンのダイレクトアタックを受けてもライフには十分余裕があり、完全にスカイスクレイパーの効果を忘れていたと言わざるを得ない失態だった。
その屈辱を晴らすため、昨日のオフでもＨＥＲＯにリベンジマッチを挑んだ。
状況は圧倒的に有利ッ……！
こちらの場にはトレミスとプレアデス。
トレミスはすでにエクシーズ素材を使い切りただのバニラになってしまっていたが、プレアデスは素材を２つ残した完全状態。アブゼロなどを融合召喚されない限りは、かなり有利な状況である。
そして、穂しくずさんのターン。裏守備モンスターがセットされそのままターンエンド。伏せカードはない。
こちらの手札は後続を呼べる状況ではなく、セットモンスターをバウンスして２体で攻撃を仕掛けても穂しくずさんのライフを削りきることはできない。
それでも、モンスターをセットしたということは穂しくずさんも相当苦しい状況なのは間違いない。
穂しくずさんの手札は２枚。融合やミラクル・フュージョンはないと断言できる。
俺はセットモンスターをバウンスするかどうか迷った。
前述の通り、このターンにライフを０にすることはできない。
一番怖いのは、セットモンスターを戻すことで融合素材が温存されてしまい、次ターンで融合されること。
召喚時に効果が発動するガイアやグレイトトルネード、フィールドから離れることで全体破壊を引き起こすアブゼロ――この盤面を引っ繰り返すだけの可能性が、残ることになる。ミラクル・フュージョン引かれたら諦めて相手のドロー力を讃えるしかない。
ＨＥＲＯデッキでモンスターがセットされる場面はそうそう無い。下級モンスターの攻撃を弾き返せるくらいの守備力を持つのはクレイマンやフォレストマンくらいで、後者はすでに墓地。
――ＨＥＲＯの裏守備に、警戒するモンスターなどいない。
これがヴェルズ戦だったら話は違うが、少なくとも穂しくずさんのＨＥＲＯデッキでリバース効果を持つモンスターはいない。やはり、警戒すべきは次のターンのドロー。
そう結論付けた俺は、プレアデスでセットモンスターに攻撃を仕掛けた。
当然その攻撃は通るし、こちらのモンスターが破壊されたりバウンスされたりすることはない。
それでも、俺は空いた口がふさがらなかった。
プレアデスによって破壊されたモンスターは――
フラッシュ……？
フラッシュ……！？
フラッシュだと……！！？？
フラッシュが破壊されたことにより、穂しくずさんは墓地からミラクル・フュージョンを回収。
そして次のターン。ミラクル・フュージョンにより降臨する大地のＨＥＲＯ、ガイア。
トレミスの攻撃力が吸収される。バウンス効果を――いや、まだだ。バトルフェイズに入ってからでも遅くない。
そしてバトルフェイズに入り、プレアデスの効果によりガイアをバウンスしようとしたとき、
俺にとっての悲劇であり、相手のとっての逆転劇が始まった。
超 融 合
プレアデスが為すすべもなく吸われる。出てくるＨＥＲＯは当然シャイニング。
除外ゾーンのＨＥＲＯは、二度のミラクル・フュージョンとフラッシュの効果によりたっぷり肥えている……
俺の手札にはオネスト……なんて都合のいい展開のあるはずもなく。
そのまま見事に敗北するのだった。
ＨＥＲＯに警戒する裏守備モンスターなどいない（ｷﾘｯ と言った結果がこれだよ！！
俺がフラッシュをバウンスしていればミラクル・フュージョンを回収されることはなかったし、ガイアが出てこなければ超融合を使われたとしてもライフがゼロになることはなかった。
全てはあのバカみたいなフラグ立てのせいだよちくしょう！ リベンジするつもりだったのにどうしてこうなった。
フラッシュの存在を忘れてた俺のせいですね……
その敗戦を引きずったせいか、二戦目はトレミス出してたのにワンキルされました。
皆さんも、死亡フラグは全力で回避しましょうね！
