にわかオタクの雑記帳

にわかオタクがそのときハマっていることを書き殴るブログです 主にアニメ・ゲーム中心

機械と竜が交差するとき、決闘は始まる【前編】

日曜日のオフでの一幕――



星屑さんと対戦していた俺は、いつものようにリレイティブ・アトナリティに完敗
これで何連敗だ……と自分のプレイングの未熟さを痛感しつつ、いそいそとジェネクスデッキを片づけて、別のデッキを取り出そうとする
が、そこで星屑さんから「デッキは変えないでほしい」との要請が



星屑さん「ちょっと先輩に挑ませてもらおうと思ってね」



俺は「先輩」という言葉に疑問を覚えつつも、特に断る理由もないのでそのままジェネクスデッキを使用
ジェネクスを先輩と呼ぶくらいだから、ジオ・ジェネクスデッキか、はたまた機械族中心の新デッキか……
星屑さんのデッキを予想しつつ、デュエルがスタートする


初手にはジェネクス・サーチャーというリクルートモンスターがいたものの、それ以外は全部魔法・罠。歓迎できる手札ではなかった。仕方なくサーチャーを召喚し、裏守備モンスターを殴りに行く
破壊されたモンスターは――ドラグニティ・パルチザン



イメージ 1


――なるほど




この時点で、俺は星屑さんのデッキが何であるか、何故ジェネクスを「先輩」と呼んだのかを理解した







イメージ 2


さあ、勝負だ! 治輝!!








もし「治輝」という名前にピンとこない方がいらっしゃいましたら、今すぐこちらにアクセス!
この名作を読んでないなんて人生損してるよ!!



そう、星屑さんは「遊戯王オリジナル」の主人公である、治輝のデッキを完成させていたのだ
俺がジェネクスデッキを作ったのは、自分で書いていた小説の主人公、創志が使うデッキだったからである
2人の主人公による激突――俺は胸の高鳴りを抑えられなかった



最初に動いたのは星屑さんだった
タイラント・ドラゴン、青氷の百夜龍といった多種多彩な上級ドラゴンを駆使し、攻め立ててくる
対するこちらはなかなか戦線が安定せず、魔法・罠を使いつつ、何とかドラゴンたちを倒すことに成功する
一進一退の攻防に見えても、ライフアドバンテージは星屑さんが握っていた
そんな中で、1体のエースモンスターが君臨する



「轟炎の粉塵を纏いし暴君と成せ!シンクロ召喚…<トライデント・ドラギオン>!!」



治輝が最初に呼び出したシンクロモンスター、トライデント・ドラギオンの連続攻撃を、機甲部隊の最前線の効果で辛くもしのぐ
さすがにこのままやられっぱなしじゃ、先輩としてのメンツが立たねえな――
そろそろ反撃といこうか!



「未知なる領域へと加速せよ! シンクロ召喚――駆けろ! <A・ジェネクス・アクセル>!!」


俺はアクセルの効果を使い、墓地からセカンド・ブースターを特殊召喚。リリースする事で、エンドフェイズまでアクセルの攻撃力を1500ポイントアップさせる
これなら、ドラギオンを倒せる――が、渾身の攻撃は星屑さんの罠(和睦だったかな?)で避けられる
くっ……また機甲部隊の最前線でしのぐしかないか、と考えつつターンを終了する
次のターン。星屑さんは攻撃力で勝っているはずのドラギオンを守備表示に変更した
何か狙いがあるのか? ……いや。こちらの伏せカードを警戒したんだろう
俺のジェネクスと何度もデュエルしたことのある人なら、イージーチューニングが伏せられている可能性を考慮してくる。迎撃を恐れての判断だ、と俺は予測する
しかし、その読みはハズレだ。ドラギオンを倒せるチャンス……今度こそ逃しはしない!!



「俺のターン! アクセルでドラギオンを攻撃だ!!」



トライデント・ドラギオンの守備力は2800だが、「この」伏せカードを使えば!
瞬間、ドラギオンの巨体が輝きだす。周囲に並んだドラゴンから、星の煌めきを託されているかのように
そうか、これは――



「これが、俺たちの力……速攻魔法発動! <結束 UNITY>!!」



ドラゴンたちの結束の力により、ドラギオンの守備力は5000にまで上昇
アクセルの攻撃力は2600。俺の残りライフは800。このまま戦闘が続行されれば、反射ダメージで俺は負ける
だが、退くつもりなど微塵もなかった
このターン、俺がドローしたのはまたしてもジェネクス・サーチャー。後詰めの準備はできている
何より――ここで、退いたら、デュエリストじゃねえよな!




「いいぜ、俺も全力を出す! ダメージステップに速攻魔法発動! <リミッター解除>!!」



「なっ……結束の力を超えてくるっていうのか!?」



「行け、アクセル――ブリッツ・ドライブッ!!」



こうして限界を超えた力を引き出すことで、豪炎の龍を倒すことに成功したのだった











後編に続く