遊戯王 New stage サイドS 7-2
「アンタが先攻でいいわ。デカイ口叩いたんだから、私を楽しませなさいよ?」
鼻で笑う竜美に対し、
「……先行はもらうぜ。ドロー」
創志は冷静にカードをドローする。
――このデッキに<ジェネクス・コントローラー>はいない。
光坂に敗北し、炎の中にばらまかれたカードたち。多くのカードを失い、創志の<ジェネクス>は最早デッキとしての形を保てなかった。
だが、創志は戦わなければならなかった。
「モンスターをセット。ターンエンドだ」
鼻で笑う竜美に対し、
「……先行はもらうぜ。ドロー」
創志は冷静にカードをドローする。
――このデッキに<ジェネクス・コントローラー>はいない。
光坂に敗北し、炎の中にばらまかれたカードたち。多くのカードを失い、創志の<ジェネクス>は最早デッキとしての形を保てなかった。
だが、創志は戦わなければならなかった。
「モンスターをセット。ターンエンドだ」
【創志LP4000】 手札5枚
場:伏せモンスター
【竜美LP4000】 手札5枚
場:なし
場:伏せモンスター
【竜美LP4000】 手札5枚
場:なし
「私のターンね。そこのグズとの違いを見せてもらうわよ! <ジュラック・ヴェロー>を召喚!」
ドローしたのも束の間、手早く<ジュラック・ヴェロー>を呼びだす竜美。
鮮やかな色彩の恐竜が吠え、鋭い爪をぎらつかせる。
ドローしたのも束の間、手早く<ジュラック・ヴェロー>を呼びだす竜美。
鮮やかな色彩の恐竜が吠え、鋭い爪をぎらつかせる。
<ジュラック・ヴェロー> 効果モンスター 星4/炎属性/恐竜族/攻1700/守1000 自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 自分のデッキから攻撃力1700以下の「ジュラック」 と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
「バトル! <ジュラック・ヴェロー>で伏せモンスターを攻撃!」
<ジュラック・ヴェロー>が疾走し、創志の伏せモンスターを切り裂く。
が。
ガキン! と金属同士をぶつけたような音が響き、<ジュラック・ヴェロー>の腕が跳ねあがる。振るわれた爪は、わずかに欠けていた。
カードが反転し、伏せモンスターの正体が明らかになる。
「俺のモンスターは<A・ジェネクス・チェンジャー>。守備力は1800だ。<ジュラック・ヴェロー>の攻撃力じゃちょっと足りねえな」
<ジュラック・ヴェロー>が疾走し、創志の伏せモンスターを切り裂く。
が。
ガキン! と金属同士をぶつけたような音が響き、<ジュラック・ヴェロー>の腕が跳ねあがる。振るわれた爪は、わずかに欠けていた。
カードが反転し、伏せモンスターの正体が明らかになる。
「俺のモンスターは<A・ジェネクス・チェンジャー>。守備力は1800だ。<ジュラック・ヴェロー>の攻撃力じゃちょっと足りねえな」
<A・ジェネクス・チェンジャー> 効果モンスター 星3/闇属性/機械族/攻1200/守1800 フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、 属性を1つ宣言して発動する。 このターンのエンドフェイズ時まで、 選択したモンスターの属性は宣言した属性になる。 この効果は1ターンに1度しか使用できない。
【竜美LP4000→3900】
両腕を交差させ、身を守る<A・ジェネクス・チェンジャー>。
「<A・ジェネクス>……?」
見慣れないモンスターに、竜美は警戒の色を濃くする。
「カードを1枚セットするわ。ターンエンドよ」
獲物を仕留めることが叶わないまま、ターンが終了する。
「<A・ジェネクス>……?」
見慣れないモンスターに、竜美は警戒の色を濃くする。
「カードを1枚セットするわ。ターンエンドよ」
獲物を仕留めることが叶わないまま、ターンが終了する。
「俺のターン! ドロー!」
停滞した流れを引き寄せるように、創志はカードを引く。
(――来たか!)
ドローしたカードの鼓動を感じる。なら、やることはひとつだ。
「<A・ジェネクス・チェンジャー>の効果を発動! <ジュラック・ヴェロー>の属性を光に変更するぜ!」
「……何を企んでいる?」
<ジュラック・ヴェロー>の属性が変更されるが、それで何かが起こるわけではない。
だが、竜美が抱く警戒心はますます強くなり、険しい表情で睨みつけてくる。
「俺は<A・ジェネクス・リモート>を召喚!」
創志のフィールドに現れたのは、球型のボディを持ち、右腕にリモコンを装備したチューナーモンスターだった。
停滞した流れを引き寄せるように、創志はカードを引く。
(――来たか!)
ドローしたカードの鼓動を感じる。なら、やることはひとつだ。
「<A・ジェネクス・チェンジャー>の効果を発動! <ジュラック・ヴェロー>の属性を光に変更するぜ!」
「……何を企んでいる?」
<ジュラック・ヴェロー>の属性が変更されるが、それで何かが起こるわけではない。
だが、竜美が抱く警戒心はますます強くなり、険しい表情で睨みつけてくる。
「俺は<A・ジェネクス・リモート>を召喚!」
創志のフィールドに現れたのは、球型のボディを持ち、右腕にリモコンを装備したチューナーモンスターだった。
<A・ジェネクス・リモート> チューナー(効果モンスター) 星3/闇属性/機械族/攻 500/守1800 フィールド上に表側表示で存在するチューナー1体を選択して発動する。 選択したモンスターのカード名は、このターンのエンドフェイズ時まで 「ジェネクス・コントローラー」として扱う。 この効果は1ターンに1度しか使用できない。
この<A・ジェネクス・リモート>こそが、新たなデッキの中核。
「<A・ジェネクス・リモート>の効果で、自身を<ジェネクス・コントローラー>扱いにする」
右腕のリモコンを突き上げた<A・ジェネクス・リモート>の姿に、かつて相棒の影が重なる。
創志は<ジェネクス・コントローラー>を失った。
その事実を受け入れ、少年は前に進む。
もう失わないために。
失ったものを――取り戻すために。
「行くぞ! <A・ジェネクス・チェンジャー>に、<ジェネクス・コントローラー>扱いの<A・ジェネクス・リモート>をチューニング!」
白いボディが3つの光球に変化し、<A・ジェネクス・チェンジャー>の体を緑色の輪が包み込む。
「残された結晶が、数多の力を呼び起こす! 集え、3つの銃弾よ!」
光が貫く。
少年が本当に戻ってきたことを示すように、強く輝く。
そして、光柱が飛散し――
「<A・ジェネクス・リモート>の効果で、自身を<ジェネクス・コントローラー>扱いにする」
右腕のリモコンを突き上げた<A・ジェネクス・リモート>の姿に、かつて相棒の影が重なる。
創志は<ジェネクス・コントローラー>を失った。
その事実を受け入れ、少年は前に進む。
もう失わないために。
失ったものを――取り戻すために。
「行くぞ! <A・ジェネクス・チェンジャー>に、<ジェネクス・コントローラー>扱いの<A・ジェネクス・リモート>をチューニング!」
白いボディが3つの光球に変化し、<A・ジェネクス・チェンジャー>の体を緑色の輪が包み込む。
「残された結晶が、数多の力を呼び起こす! 集え、3つの銃弾よ!」
光が貫く。
少年が本当に戻ってきたことを示すように、強く輝く。
そして、光柱が飛散し――
創志の新たなる力が、その存在を顕示した。