遊戯王 New stage サイドT エピローグ
その炎は、少女の体を焼きつくす。
――はずだった。
「な……!?」
竜美の顔が驚愕に染まる。
いつまで経っても届かない攻撃に、ティトはゆっくりと顔を上げた。
竜美の顔が驚愕に染まる。
いつまで経っても届かない攻撃に、ティトはゆっくりと顔を上げた。
「――ワリィ。遅くなったみたいだな」
ティトの前に立つ「誰か」が、火球の激突を阻んでいる。
火の粉が爆ぜ回る中で、その背中はティトを守るように立ちはだかった。
火の粉が爆ぜ回る中で、その背中はティトを守るように立ちはだかった。
――もう失ったと思っていた。
周囲を包む炎とは別の温もりが、ティトを優しく包んでいく。
――でも、ずっと望んでいた。
勢いを殺された火球が、完全に消滅する。
「約束――守りに来たぜ、ティト」
そこには、皆本創志の姿があった。