遊戯王 New stage サイドM 6-7
「俺のターン。ドロー」
しかし、<黄金の邪神像>の効果を発動できたのは僥倖だった。
「俺は<AOJアンカーナイト>を召喚。効果により、墓地の<AOJアンリミッター>を蘇生させる」
しかし、<黄金の邪神像>の効果を発動できたのは僥倖だった。
「俺は<AOJアンカーナイト>を召喚。効果により、墓地の<AOJアンリミッター>を蘇生させる」
<A・O・J アンカーナイト> チューナー(効果モンスター)(オリジナルカード) 星3/闇属性/機械族/攻1200/守1000 このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する レベル2以下の「A」と名のついたモンスターを1体表側守備表示で特殊召喚することができる。 この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
<AOJアンカーナイト>が放った細い銛によって釣り上げられた<AOJアンリミッター>が、守備表示で特殊召喚される。
定石通り<AOJカタストル>を召喚してもいいが、気になるのはストラの伏せカードだ。もし<コアキメイル・パワーハンド>の攻撃力を上げるカードが伏せられていた場合、<AOJカタストル>では返り討ちにあう危険性がある。
それならば――
「レベル4の邪神トークンと、レベル2の<AOJアンリミッター>に、レベル3の<AOJアンカーナイト>をチューニング」
「なるほど、そう来ましたか」
純粋な攻撃力で<コアキメイル・パワーハンド>を――そして、ストラの手札にある<コアキメイル・ヴァラファール>を上回るために、選択したシンクロモンスター。
「正義の軍団よ、混迷する戦場に終焉を! シンクロ召喚! 制圧せよ! <AOJフィールド・マーシャル>!」
3体のモンスターを包んだ光の柱が飛散し、白銀の装甲を纏った<AOJ>の元帥が、フィールドに舞い降りる。
定石通り<AOJカタストル>を召喚してもいいが、気になるのはストラの伏せカードだ。もし<コアキメイル・パワーハンド>の攻撃力を上げるカードが伏せられていた場合、<AOJカタストル>では返り討ちにあう危険性がある。
それならば――
「レベル4の邪神トークンと、レベル2の<AOJアンリミッター>に、レベル3の<AOJアンカーナイト>をチューニング」
「なるほど、そう来ましたか」
純粋な攻撃力で<コアキメイル・パワーハンド>を――そして、ストラの手札にある<コアキメイル・ヴァラファール>を上回るために、選択したシンクロモンスター。
「正義の軍団よ、混迷する戦場に終焉を! シンクロ召喚! 制圧せよ! <AOJフィールド・マーシャル>!」
3体のモンスターを包んだ光の柱が飛散し、白銀の装甲を纏った<AOJ>の元帥が、フィールドに舞い降りる。
<A・O・J フィールド・マーシャル> シンクロ・効果モンスター 星9/闇属性/機械族/攻2900/守2600 チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上 このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが戦闘によって裏側守備表示モンスターを破壊し墓地へ送った時、 このカードのコントローラーは自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「さらに<ジャスティス・セイバー>を<フィールド・マーシャル>に装備。攻撃力は500ポイント上がり、3400だ」
<AOJフィールド・マーシャル>の右手に、黒い刀身に血のような赤いラインが走った剣が握られる。
<AOJフィールド・マーシャル>の右手に、黒い刀身に血のような赤いラインが走った剣が握られる。
<ジャスティス・セイバー> 装備魔法(オリジナルカード) 「A・O・J」と名のついたモンスターのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。 このカードを装備したモンスターが破壊され墓地に送られたとき、デッキからレベル4以下の「A・O・J」と名のついたモンスターを特殊召喚できる。
「戦闘を行う。<フィールド・マーシャル>で、<コアキメイル・パワーハンド>を攻撃。ジャッジメント・スラッシュ!」
<AOJフィールド・マーシャル>の各所についたサーチライトが<コアキメイル・パワーハンド>を照らし出す。
一瞬で距離を詰めた元帥は、ドリルだらけの機械兵に肉薄する。
黒の剣閃が煌めく。
厚い装甲をものともせず、<ジャスティス・セイバー>の刃が<コアキメイル・パワーハンド>を切り裂いた。
<AOJフィールド・マーシャル>の各所についたサーチライトが<コアキメイル・パワーハンド>を照らし出す。
一瞬で距離を詰めた元帥は、ドリルだらけの機械兵に肉薄する。
黒の剣閃が煌めく。
厚い装甲をものともせず、<ジャスティス・セイバー>の刃が<コアキメイル・パワーハンド>を切り裂いた。
【ストラLP4000→2700】
「次ターンで切り返してくるなんて……ますます惚れちゃいましたよ、先輩」
ダメージを受けても、ストラの様子が変わることはない。
「ターンを終了する」
デュエルが始まって5ターン目――取り調べ室の壁や扉に、目立った変化はない。
このままでは、本当にどちらかが負けるまで、デュエルを続けなければならない。
ダメージを受けても、ストラの様子が変わることはない。
「ターンを終了する」
デュエルが始まって5ターン目――取り調べ室の壁や扉に、目立った変化はない。
このままでは、本当にどちらかが負けるまで、デュエルを続けなければならない。
「わたしのターン。カードをドローします。さらに墓地の<コアキメイルの鋼核>を、手札の<コアキメイル・ドラゴ>を捨てることで回収します」
<コアキメイルの鋼核> 通常魔法 このカードが墓地に存在する場合、 自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、 このカードを手札に加える事ができる。 また、自分のドローフェイズ時に 手札から「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事で、 自分の墓地に存在するこのカードを手札に加える。
<コアキメイル>の動力源とも言えるカードを手札に加えるストラ。
「――ああ、もう我慢できません」
相変わらずの無表情、無感情で吐きだした言葉。
しかし、輝王はその中に「狂気」を感じた。
「先輩が愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくてたまりません。だから――」
本当に……本当に、目の前の女性を正気に戻すことができるのだろうか。
輝王の胸の内に渦巻く不安が、密度を増す。
しかし、輝王はその中に「狂気」を感じた。
「先輩が愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくてたまりません。だから――」
本当に……本当に、目の前の女性を正気に戻すことができるのだろうか。
輝王の胸の内に渦巻く不安が、密度を増す。
「もう、壊していいですよね?」
ストラの淀んだ瞳が、輝王の全身を貫いた。
「永続罠を使います。<コアの再練成>――墓地に眠る<コアキメイル・ウルナイト>を蘇生させます」
「永続罠を使います。<コアの再練成>――墓地に眠る<コアキメイル・ウルナイト>を蘇生させます」
<コアの再練成> 永続罠 自分の墓地に存在する「コアキメイル」と名のついた モンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。 自分のエンドフェイズ時にそのモンスターが破壊された時、 このカードのコントローラーはそのモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。 このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。 そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
先のターンで自壊したケンタウルスの戦士が、ストラのフィールドに舞い戻る。
「<コアキメイル・ウルナイト>の効果発動。手札の<コアキメイルの鋼核>を見せて、デッキから<コアキメイル・ベルグザーグ>を特殊召喚します」
鉄仮面で己の顔を隠し、2本の剣を構えた筋骨隆々の戦士が、<コアキメイル・ウルナイト>の隣に並ぶ。
「<コアキメイル・ウルナイト>の効果発動。手札の<コアキメイルの鋼核>を見せて、デッキから<コアキメイル・ベルグザーグ>を特殊召喚します」
鉄仮面で己の顔を隠し、2本の剣を構えた筋骨隆々の戦士が、<コアキメイル・ウルナイト>の隣に並ぶ。
<コアキメイル・ベルグザーグ> 効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻2000/守 200 このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に 手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、 手札の戦士族モンスター1体を相手に見せる。 または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。 このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、 もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
着々と輝王を葬るための準備が進む。
彼女は――今のストラなら、ためらいなく引き金を引くだろう。
最早、猶予は残されていないのかもしれない。
「<コアキメイル・ウルナイト>をリリース。来なさい、<コアキメイル・ヴァラファール>」
部屋の熱気を加速させるような炎の翼を生やし、赤い魔神が立ちはだかる。
彼女は――今のストラなら、ためらいなく引き金を引くだろう。
最早、猶予は残されていないのかもしれない。
「<コアキメイル・ウルナイト>をリリース。来なさい、<コアキメイル・ヴァラファール>」
部屋の熱気を加速させるような炎の翼を生やし、赤い魔神が立ちはだかる。