遊戯王 New stage サイドS 9-4
<A・ジェネクス・クラッシャー>は、倒す手を惜しむほど脆弱なモンスターではない。むしろ、放置しておけば、毎ターンカードを1枚破壊されかねない強力なカードだ。
カードをドローした創志は、攻勢に出る。
「俺は<A・ジェネクス・ベルフレイム>を召喚!」
背部にボンベを装着し、そこから伸びたチューブが両手と肩に設置された砲口に接続されている。橙色の機械兵は、その砲口にボウ、と炎を灯らせる。
カードをドローした創志は、攻勢に出る。
「俺は<A・ジェネクス・ベルフレイム>を召喚!」
背部にボンベを装着し、そこから伸びたチューブが両手と肩に設置された砲口に接続されている。橙色の機械兵は、その砲口にボウ、と炎を灯らせる。
<A・ジェネクス・ベルフレイム> 効果モンスター 星4/闇属性/機械族/攻1700/守1000 自分フィールド上に存在するモンスターが墓地へ送られる度に、 このカードにジェネクスカウンターを1つ置く。 また、相手の墓地に存在するカードがゲームから除外される度に、 このカードにジェネクスカウンターを2つ置く。 このカードの攻撃力はフィールド上に存在する ジェネクスカウンターの数×100ポイントアップする。 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 このカードに乗っているジェネクスカウンターの数 ×300ポイントダメージを相手ライフに与える。
「<ベルフレイム>が召喚されたことにより、<クラッシャー>の効果発動! このモンスターと同じ属性のモンスターが自分フィールド上に召喚されたとき、相手フィールド上のカード1枚を破壊する!」
右腕部を展開させ、中から紫色の球体を取りだす<A・ジェネクス・クラッシャー>。
「対象は……<ジェムナイト・ルマリン>だ!」
球体を握りしめた機械兵が、独特なフォームで紫色の球体を投げつける。
ビュン! と一直線に飛んで行った球体は、両腕で守りを固める<ジェムナイト・ルマリン>に当たり――
ボガン! と爆発する。
「チィ……」
目の前で起こった爆発の衝撃に、神楽屋は目を細める。
「続けていくぜ! <ベルフレイム>で<ジェムレシス>を攻撃! カルテット・バーナー!」
<A・ジェネクス・ベルフレイム>が持つ4つの砲口から、一斉に炎が噴き出す。
「<ジェムレシス>!」
炎に体を焼かれながらも、背部のブースターを点火した<ジェムレシス>が、一気に距離を詰める。
そして、不揃いになってしまった両手の爪を、橙色の装甲に突き刺した。
爆散は同時。
2体のモンスターが相打ちにより戦場から姿を消す。
「ハッ! この状況で攻撃してくとはな……思い切りのいい奴は好きだぜ!」
爆風から顔を守るために右腕を上げた神楽屋が、珍しく声を張り上げて叫ぶ。
「てめえに好かれたってうれしくねえよ! ターンエンドだ!」
<A・ジェネクス・クラッシャー>の効果で<ジェムレシス>を破壊し、<ジェムナイト・ルマリン>は後回しにする手もあった。
しかし、相手に<A・ジェネクス・クラッシャー>を対処する手段がないのなら、時間を与えるのは危険だと判断したのだ。<A・ジェネクス・ベルフレイム>の効果を生かせなかったのは痛かったが。
右腕部を展開させ、中から紫色の球体を取りだす<A・ジェネクス・クラッシャー>。
「対象は……<ジェムナイト・ルマリン>だ!」
球体を握りしめた機械兵が、独特なフォームで紫色の球体を投げつける。
ビュン! と一直線に飛んで行った球体は、両腕で守りを固める<ジェムナイト・ルマリン>に当たり――
ボガン! と爆発する。
「チィ……」
目の前で起こった爆発の衝撃に、神楽屋は目を細める。
「続けていくぜ! <ベルフレイム>で<ジェムレシス>を攻撃! カルテット・バーナー!」
<A・ジェネクス・ベルフレイム>が持つ4つの砲口から、一斉に炎が噴き出す。
「<ジェムレシス>!」
炎に体を焼かれながらも、背部のブースターを点火した<ジェムレシス>が、一気に距離を詰める。
そして、不揃いになってしまった両手の爪を、橙色の装甲に突き刺した。
爆散は同時。
2体のモンスターが相打ちにより戦場から姿を消す。
「ハッ! この状況で攻撃してくとはな……思い切りのいい奴は好きだぜ!」
爆風から顔を守るために右腕を上げた神楽屋が、珍しく声を張り上げて叫ぶ。
「てめえに好かれたってうれしくねえよ! ターンエンドだ!」
<A・ジェネクス・クラッシャー>の効果で<ジェムレシス>を破壊し、<ジェムナイト・ルマリン>は後回しにする手もあった。
しかし、相手に<A・ジェネクス・クラッシャー>を対処する手段がないのなら、時間を与えるのは危険だと判断したのだ。<A・ジェネクス・ベルフレイム>の効果を生かせなかったのは痛かったが。
爆風で巻き上げられた埃が、神楽屋の服に付着していた。中折れ帽を一旦脱いでから、上に積もった埃を丁寧に払い、かぶり直す。
「……俺のターンだな。ドロー」
一連の動作を終えてから、神楽屋はカードをドローした。
そして、にやりと口の端を釣り上げる。
「やっと来たか。ったく、遅いっての」
待ち合わせに遅れた友人をたしなめるような口調で、神楽屋が1人愚痴る。
「じゃ、行くぜ」
言葉は短く。
纏う雰囲気はさらに圧迫感を増し、創志の精神を削り取らんとする。
「魔法カード<ジェムナイト・フュージョン>を発動! 俺は手札の<ジェムナイト・ガネット>と<ジェムナイト・サフィア>を融合させる!」
「……俺のターンだな。ドロー」
一連の動作を終えてから、神楽屋はカードをドローした。
そして、にやりと口の端を釣り上げる。
「やっと来たか。ったく、遅いっての」
待ち合わせに遅れた友人をたしなめるような口調で、神楽屋が1人愚痴る。
「じゃ、行くぜ」
言葉は短く。
纏う雰囲気はさらに圧迫感を増し、創志の精神を削り取らんとする。
「魔法カード<ジェムナイト・フュージョン>を発動! 俺は手札の<ジェムナイト・ガネット>と<ジェムナイト・サフィア>を融合させる!」
<ジェムナイト・フュージョン> 通常魔法 手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって 決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、 「ジェムナイト」と名のついた融合モンスター1体を 融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。 また、このカードが墓地に存在する場合、 自分の墓地に存在する「ジェムナイト」と名のついた モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを手札に加える。
<ジェムナイト・ガネット> 通常モンスター 星4/地属性/炎族/攻1900/守 0 ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士。 炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ。
<ジェムナイト・サフィア> 通常モンスター 星4/地属性/水族/攻 0/守2100 サファイアのパワーで水を自在に操り、 敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう。 その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい。
「融合だって……!?」
炎の戦士<ジェムナイト・ガネット>と水の戦士<ジェムナイト・サフィア>の姿が重なる。
炎の戦士<ジェムナイト・ガネット>と水の戦士<ジェムナイト・サフィア>の姿が重なる。
「真炎の輝きを焼きつけろ! 融合召喚! <ジェムナイト・ルビーズ>!」
真紅の炎が、鎧の形を成す。
深い青色のマントを翻し、紅蓮の槍を天にかざす。
「ボヤボヤしてると終わっちまうぜ、坊主」
荘厳な空気を纏った<ジェムナイト・ルビーズ>が、創志の前に立ちはだかった。
深い青色のマントを翻し、紅蓮の槍を天にかざす。
「ボヤボヤしてると終わっちまうぜ、坊主」
荘厳な空気を纏った<ジェムナイト・ルビーズ>が、創志の前に立ちはだかった。
<ジェムナイト・ルビーズ> 融合・効果モンスター 星6/地属性/炎族/攻2500/守1300 「ジェムナイト・ガネット」+「ジェムナイト」と名のついたモンスター このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。 1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する 「ジェム」と名のついたモンスター1体をリリースして発動する事ができる。 このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。 また、このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、 その守備力を攻撃力が超えていれば、 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。