遊戯王 New stage サイドS 7-4
「私のターン。ドロー……早速行かせてもらうわ。ジュラック・トークン2体をリリース!」
竜美のフィールドに炎が渦巻き、その中に卵型のトークンが飲み込まれる。
「<ジュラック・タイタン>をアドバンス召喚!」
ガアア! と強烈な咆哮を上げ、マグマを彷彿とさせる巨竜が戦場に姿を現す。
竜美のフィールドに炎が渦巻き、その中に卵型のトークンが飲み込まれる。
「<ジュラック・タイタン>をアドバンス召喚!」
ガアア! と強烈な咆哮を上げ、マグマを彷彿とさせる巨竜が戦場に姿を現す。
<ジュラック・タイタン> 効果モンスター 星9/炎属性/恐竜族/攻3000/守2800 このカードは特殊召喚できない。 このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、 罠・効果モンスターの効果の対象にする事はできない。 1ターンに1度、自分の墓地に存在する攻撃力1700以下の 「ジュラック」と名のついたモンスター1体を ゲームから除外する事で、このカードの攻撃力は エンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。
ティトを守るために対峙したときは気付かなかったが、改めて目の前にすると、その強大な存在感に圧倒される。
「<ジュラック・タイタン>の効果……墓地の<ジュラック・ヴェロー>を除外し、エンドフェイズまで攻撃力を1000ポイント上昇させる!」
巨竜の咆哮が轟き、その体が膨れ上がる。ビリビリと大気が震える。
これで<ジュラック・タイタン>の攻撃力は4000。創志の<A・ジェネクス・トライアーム>を遥かに上回った。
「言っておくけど、<ジュラック・タイタン>に小細工は通用しないわよ。このモンスターは、罠と効果モンスターの効果の対象にすることは出来ないわ」
ここで攻撃をしのいだとしても、<A・ジェネクス・トライアーム>の効果では<ジュラック・タイタン>を破壊することはできない。
竜美が口の端を釣り上げるが、そんなことは百も承知だ。
「さあ、受けきってみな! <ジュラック・タイタン>で攻撃! タイタン・メテオバースト!」
<ジュラック・タイタン>の口に炎が収束し、巨大な火球となって吐き出される。
標的となった<A・ジェネクス・トライアーム>も右腕を構え、白の波動を撃ち出す。
2つの力がフィールドの中央でぶつかり合う。
刹那の閃光。
拮抗が崩れるのは一瞬で、燃え上がる火球が白の波動を押し退ける。
「そうし!」
ハッとしたティトが、震える声で叫ぶ。
「分かってる! 危ないからじっとしてろ!」
鋭く指示を飛ばした創志は、伏せカードの起動ボタンを押す。
「速攻魔法発動! <リミッター解除>!」
「――ッ!!」
唸る巨竜に対し、創志は機械族の切り札であるカードを早々に切る。
「<ジュラック・タイタン>の効果……墓地の<ジュラック・ヴェロー>を除外し、エンドフェイズまで攻撃力を1000ポイント上昇させる!」
巨竜の咆哮が轟き、その体が膨れ上がる。ビリビリと大気が震える。
これで<ジュラック・タイタン>の攻撃力は4000。創志の<A・ジェネクス・トライアーム>を遥かに上回った。
「言っておくけど、<ジュラック・タイタン>に小細工は通用しないわよ。このモンスターは、罠と効果モンスターの効果の対象にすることは出来ないわ」
ここで攻撃をしのいだとしても、<A・ジェネクス・トライアーム>の効果では<ジュラック・タイタン>を破壊することはできない。
竜美が口の端を釣り上げるが、そんなことは百も承知だ。
「さあ、受けきってみな! <ジュラック・タイタン>で攻撃! タイタン・メテオバースト!」
<ジュラック・タイタン>の口に炎が収束し、巨大な火球となって吐き出される。
標的となった<A・ジェネクス・トライアーム>も右腕を構え、白の波動を撃ち出す。
2つの力がフィールドの中央でぶつかり合う。
刹那の閃光。
拮抗が崩れるのは一瞬で、燃え上がる火球が白の波動を押し退ける。
「そうし!」
ハッとしたティトが、震える声で叫ぶ。
「分かってる! 危ないからじっとしてろ!」
鋭く指示を飛ばした創志は、伏せカードの起動ボタンを押す。
「速攻魔法発動! <リミッター解除>!」
「――ッ!!」
唸る巨竜に対し、創志は機械族の切り札であるカードを早々に切る。
<リミッター解除> 速攻魔法(制限カード) このカード発動時に、自分フィールド上に表側表示で存在する 全ての機械族モンスターの攻撃力を倍にする。 この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
<リミッター解除>の効果により、<A・ジェネクス・トライアーム>の攻撃力は2倍になり、5200。
右腕の砲身がバチバチと雷光を発する。出力を示すゲージが限界値を超え、明滅することで危険を訴えている。
「ハイパー・トライ・シュートッ!!」
白い波動が膨れ上がり、接近していた火球を押し返す。
<A・ジェネクス・トライアーム>のバイザーに光が走る。
撃ち出された波動の勢いがさらに増す。
そして。
火球の中心を撃ち抜いた「トライ・シュート」が、<ジュラック・タイタン>の巨体を貫いた。
ガフッ、と口から炎を漏らした巨竜の体が傾き、ゆっくりと倒れていく。
地面に崩れ落ちる前に、光の屑となってフィールドから消える。
右腕の砲身がバチバチと雷光を発する。出力を示すゲージが限界値を超え、明滅することで危険を訴えている。
「ハイパー・トライ・シュートッ!!」
白い波動が膨れ上がり、接近していた火球を押し返す。
<A・ジェネクス・トライアーム>のバイザーに光が走る。
撃ち出された波動の勢いがさらに増す。
そして。
火球の中心を撃ち抜いた「トライ・シュート」が、<ジュラック・タイタン>の巨体を貫いた。
ガフッ、と口から炎を漏らした巨竜の体が傾き、ゆっくりと倒れていく。
地面に崩れ落ちる前に、光の屑となってフィールドから消える。
【竜美LP3400→2200】
「…………」
攻防に決着がつき、静まりかえる戦場。
先に口を開いたのは、竜美だった。
「やはりあったわね。<リミッター解除>」
強力なモンスターを失ったにも関わらず、竜美の口ぶりはこの展開を予想していたかのようなものだった。
「<ジュラック・タイタン>を犠牲にしたとはいえ、機械族のモンスターにとって最強のサポートと言えるカードを、序盤に使わせることが出来た。そして、攻撃力2倍の代償は大きい」
竜美の言葉の通り、<A・ジェネクス・トライアーム>の各所で、小規模な爆発が起きていた。行動不能に陥るのは時間の問題だ。
「私はカードを1枚セットして、ターンを終了する」
ターンエンドの宣言と共に、<A・ジェネクス・トライアーム>が動作を停止し、<ジュラック・タイタン>と同じように光の屑となって消える。
<A・ジェネクス・トライアーム>が破壊されたことによって、<マシン・デベロッパー>にジャンクカウンターが2つ乗る。
攻防に決着がつき、静まりかえる戦場。
先に口を開いたのは、竜美だった。
「やはりあったわね。<リミッター解除>」
強力なモンスターを失ったにも関わらず、竜美の口ぶりはこの展開を予想していたかのようなものだった。
「<ジュラック・タイタン>を犠牲にしたとはいえ、機械族のモンスターにとって最強のサポートと言えるカードを、序盤に使わせることが出来た。そして、攻撃力2倍の代償は大きい」
竜美の言葉の通り、<A・ジェネクス・トライアーム>の各所で、小規模な爆発が起きていた。行動不能に陥るのは時間の問題だ。
「私はカードを1枚セットして、ターンを終了する」
ターンエンドの宣言と共に、<A・ジェネクス・トライアーム>が動作を停止し、<ジュラック・タイタン>と同じように光の屑となって消える。
<A・ジェネクス・トライアーム>が破壊されたことによって、<マシン・デベロッパー>にジャンクカウンターが2つ乗る。