ウマ娘のゲームが面白すぎて逆に辛い
リリース日告知までの難産っぷりを振り返ると、直前まで「本当に始まるのか?」と疑わしかった、ウマ娘プリティーダービー。
「実は早すぎるエイプリルフールでした!」なんてネタばらしも再延期もなく、先月24日に正式サービスが開始されました。
アプリに先駆けて1月から放送していたアニメ2期では、天皇賞春での激闘を描いた8話が放映されており、史実だけでなくJRAのCMもリスペクトした展開や演出に、絶賛の拍手を送りたくなるほどテンションが高まっていました。8話だけで何回見直したのか分からないよ……
ボルテージが最高潮に達している中でのアプリリリース。ずっと待ち望んでいましたし、触れない選択肢はありませんでしたね。
ただ、以前から感じていた懸念。
moonyuseiniwaka.hatenablog.com
「シナリオ部分の力の入れ具合」「アニメや漫画を面白くしているドラマ性」――これらが、ゲームでどのように表現されているのか。
ゲーム部分に重きを置きすぎて、シナリオパートがおざなりになり、高まっていたテンションが下がってしまうのではないか。
そんな不安を抱えながら、ゲームのメイン要素である「育成」に触れてみました。
以下、ストーリーのネタバレを含みますので、気になる方はご注意ください。
ぜっっっっっんぜん杞憂だったわ!!!!
サイゲさんマジでありがとう……………………
スマホゲーとは思えないほどの美麗なグラフィックに、それを最大限生かしたライブパート。レースシーンはアニメに引けを取らないほどの迫力があって思わず手汗握ってしまうし、育成パートは既存ゲームの掛け合わせを感じさせつつも、競馬ゲーム特有の奥深さもある。
そして、前述したシナリオ部分。
まだ全部のキャラクターには触れられていないのですが、アニメとは違う世界線で描かれるオリジナルストーリーは、しっかりキャラクターに愛着を沸かせて「この娘を勝たせてあげたい!」と思わせてくれます。
アニメではスポットの当たらないキャラクターをそれぞれ深掘りしていき、魅力を際立たせてくれて、より他のメディアミックス作品が楽しめる理想型。心中の自分が「これだよ……こういうのを求めていたんだよ……」と泣いて喜んでいます。
例えば、アニメ1期では完全に脇役、2期ではまともな出番がないハルウララ。
負けても負けてもへこたれず、ひたすらレースに出続けていた彼女ですが、「いつか1着になりたい」と漠然としていた目標が、トレーナーと共に歩んでいく中で、例え勝てなくても応援してくれる人々、負けて悔しさを露わにする友達のウマ娘に触れ、明確に「勝ち」を意識していくようになっていきます。
ただの天然ドジっ娘が競走ウマ娘として成長していく過程が、育成パートとの相乗効果で余計に胸を打つんですよ……レースを見ていて「頑張れ」と拳を握りしめてしまう。
アニメを見ているだけじゃ決して気付かなかっただろうハルウララの魅力が、存分に描かれていたシナリオだと感じました。
身の回りで起こる不幸を自分のせいだと嘆くライスちゃんを持ち前の天然で(自覚無く)元気づけたり、レース後は着順に関係なく喜ぶ(他のウマ娘は6着以下だと落ち込む)天真爛漫な姿を見せてくれたりと、一気に好きになりますよねこりゃ。
他にも、アニメでは(今のところ)常識人ツッコミポジションに収まっているナイスネイチャのシナリオが、ヒロイン力マシマシで完全に見方が変わる等、新しい魅力を提供してくれまくっている育成パート。
これから先ゲームを続けていくと、スキップするのが当たり前になってしまうとは思うのですが、だから適当でいいやではなく、きちんとキャラクターを描いてくれていて感動しました。
いずれ、URAファイナル編以外の基本シナリオも実装されるのでしょうし、今から期待せざるを得ない……のですが。
ですが!!
シナリオが良い! 最高!!
なのに、育成パートが難しくて最後まで読めないんですよ!!!!
……いや、苦難を乗り越えてこそエンディングが味わい深くなるってのは承知してます。他の競馬ゲームも、育成環境が整わないスタート直後が一番難しいですからね。
でも、それでも、ノーマルエンディングでいいから完走したいんじゃ! シナリオを最後まで読みたいんじゃ!
今のところ、育成目標を達成出来たのは、ハルウララ、バクシンオー、ウオッカ、ネイチャのみ。各所で言われていますが、中~長距離の育成難度が高めで、キャラによっては距離適正が低いレースで上位入着しなければならない等、漫然と育成していては一生クリア出来ないように仕上がっています。
よりによって持っている星3キャラが難易度の高いテイオーとライスちゃんで白目剥きましたよええ。
ライスちゃんで春天が勝てず、枕を濡らす日々が続いております……これで育成失敗時のごめんなさいパートあったら心が死んでたなぁ。読みたいのに自分の力不足で読めないジレンマに歯ぎしりギリギリ。
まあまだリリースされて1週間も経っていませんし、徐々に攻略法が確立されてくれば、ある程度安定しそうではあります。システムが似ているため名前が挙がりがちなシャニマスも、初期はお祈りゲーが極まりすぎて釈迦マスなんて呼ばれていたくらいですしね。
ガチャ結果がイマイチで所持SSR少なめな無課金勢の俺は、焦らずのんびりやっていこうと思います。でもTwitterで流れてくるクリア報告見ると気が逸って(ry
話は戻りますが、育成だけじゃなくてメインストーリーも素晴らしい出来でしたね。
まだ2章の序盤までしか読めていないのですが、このままアニメとして放映しても良いのではないかと思うほどの力の入りっぷり。精巧なキャラクターモデルを存分に生かした演出がされていて、仕草や表情の変化が豊富で見ているだけで楽しめました。
1章ではアニメ2期の主役でもあるメジロマックイーンに焦点を当て、アニメでほとんど触れなかった天皇賞秋前後の話をがっつり展開し、差別化を図っているのが上手いなぁと。
2章ではライスシャワーが主役のようなので、こちらもどう差別化するのか楽しみです。
自分が抱えていた懸念を払拭し、好スタートを切ったウマ娘アプリ。
時間を持っていかれるのが最大のネックですが、程良く自分のペースで遊んでいきたいです。
ワイのURA初制覇レース熱かったから見てくれ #ウマ娘 pic.twitter.com/EPNUAMCpHf
— 牛角牛男 (@moonyusei2nd) 2021年3月1日
うおおおお! バクシン教最高!!
まさかうまぴょい伝説で感動する日が来るとは思わなんだ……